きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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鹿沢温泉の旧戸部旅館をリニューアルし、2015年にオープンした日帰り温泉施設。旅館が建ち並ぶメインストリートを車で走っていたら、偶然「日帰り温泉」と書かれた幟が目に留まったので寄ってみました。
外観は、年季が入った旅館の建物そのままです。入浴料600円は料金BOXへ。玄関に、両替機や監視カメラを設置。右手奥へ廊下を進む(人感センサーで、電気が点灯)と、突き当たりに男女別の大浴場があります。
左側が男湯「琥珀の湯」(ちなみに右側は女湯「瑠璃の湯」)。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、資生堂製のボディソープと柚子系のシャンプーです。窓際に8人サイズの石造り内湯が2分割され、共にちょっぴり茶褐色がかった透明のマグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩温泉(源泉名: 鹿沢温泉 雲井の湯)が、源泉かけ流しにされています。泉温47.5を加水せず、奥の湯口がある2人サイズの浴槽へ、44℃位で供給。そこからオーバーフローして、手前の6人サイズの浴槽では42℃位に。更に、床へと溢れます。PH6.73ながら、やや肌がツルツルする浴感。飲泉コップが置かれ、口に含むとほんのり鉄臭がして円やかな味。赤茶色の湯の花も、舞っていました。
続いて、外の露天風呂へ。ウッドデッキの向こうに2人サイズの岩風呂があるのですが、この日はお湯が張られておらず。塀で囲まれている為、景色も望めず残念に思っていると、野鳥の黄鶺鴒が遊びに来てくれ、その美しい姿に癒されました。先客が上がられた後、ずっと貸切状態でまったりできたのも良かったです。
主な成分: ナトリウムイオン136mg、マグネシウムイオン76.1mg、カルシウムイオン57.2mg、鉄(II)イオン1.15mg、マンガンイオン0.07mg、フッ素イオン0.1mg、塩素イオン35.2mg、硫酸イオン0.5mg、炭酸水素イオン828mg、臭素イオン0.1mg、メタケイ酸238mg、メタホウ酸3.7mg、遊離二酸化炭素98.8mg、成分総計1.48g -
群馬県嬬恋村の長閑な田園風景の中に佇む、昭和27年に開業した奥嬬恋温泉の一軒宿。平日のお昼頃に日帰り入浴してみました。
行く前に電話してみたら、「今日は休館日なんですけど、13時位までは宿にいるので、その時間までで良ければどうぞ」と女将さんのお言葉。本来なら断ってもおかしくない状況なのに、こうした接客姿勢が地元の方々に親しまれてきた理由でしょうか。どんな宿でも休館日や温泉のメンテナンス、清掃などの都合もあるので、やっぱり事前に電話してみるのがいいですね。
到着してみると、和の情緒溢れるエントランス。館内には、お香の香りが漂います。入浴料800円は、玄関を入って正面のフロントで。ロビーの左側に大浴場の暖簾が見え、くぐると左側が男湯です。棚に籐籠とコインレスロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、Spicacocoのものです。窓際に6人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら緑褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(源泉名: 奥嬬恋温泉 葦乃湯)が満ちています。源泉43.1℃を、42℃位で供給。PH6.8で、少し肌に引っかかるような浴感。加温・循環ありですが、かけ流し併用でしょうか。水車小屋の形をした珍しい湯口から注がれ、口に含むと硫化水素臭がして少塩味とエグイ味。黒い湯の花も、舞っていました。
続いて、外の露天風呂へ。白い玉石の上に置かれた炭焼の板や切株を、踏み進んで浴槽にたどり着くというアプローチ。屋根付2人サイズのタイル張り木枠浴槽で、湯温は38℃位とぬるめです。塀で囲まれていますが、巨石を配し落ち着いた造り。立ち上がれば、塀越しに畑と山の景色も見えます。ずっと貸切状態で、まったりできました。
女性ウケも良さそうな、和モダンな内装。一度、露天風呂付の客室に泊まって、静かな時をのんびりと過ごしてみたいと思える宿です。
主な成分: ナトリウムイオン1478mg、マグネシウムイオン25.6mg、カルシウムイオン770mg、鉄(II)イオン0.75mg、マンガンイオン1.19mg、アルミニウムイオン0.58mg、フッ素イオン0.12mg、塩素イオン3593mg、硫酸イオン89.7mg、炭酸水素イオン98.1mg
※なお、分析書は平成6年のものだったので参考までに -
群馬県嬬恋村のバラギ高原に佇む、温泉スタンドを併設した日帰り温泉施設。広い敷地に建つ平屋建ての大きな建物ながら、男女とも内湯のみというシンプルな造りです。平日の午前中に、利用して来ました。
ちなみに「嬬恋の宿 あいさい」は、少しだけ離れた所に建つ宿泊施設。バラギ温泉を運び湯で提供しているのだとか(公式HPより)。こちらのサイトでは、施設名称が変わったようになっていますが、今も別々の施設です。住所が同じなので、勘違いしやすいですよね。
入浴料500円は、玄関を入って左側の受付そばの券売機で。広々としたロビーの右奥に、男湯があります。100円有料ロッカーと棚だけの脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に12人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。
窓際に15人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 湖畔の湯)が満ちています。泉温33.8℃を、加温して41℃位で供給。PH8.6で、肌がややスベスベした浴感です。湯口の湯を、口に含むと無味塩素臭。温泉の使用状況表示はありませんが、循環・消毒ありでしょう。館前に温泉スタンドがあるくらいなので、加水は無しかな。大きな窓から、カラマツ林を眺める景色。しばらく貸切状態で、まったりできました。
湖畔の湯という名称ながら、窓から湖が見えないのは残念。湯使いも残念ですが、近くにキャンプ場もあるので、キャンプ+温泉という使い方ならアリかと思います。
主な成分: ナトリウムイオン49.2mg、マグネシウムイオン0.61mg、カルシウムイオン4.57mg、鉄(II)イオン0.02mg、マンガンイオン0.04mg、フッ素イオン0.3mg、塩素イオン18.1mg、硫酸イオン34.7mg、炭酸水素イオン57.8mg、炭酸イオン10.5mg、メタケイ酸80.6mg、メタホウ酸1.3mg、遊離二酸化炭素0.3mg、成分総計0.26g
※なお、分析書は平成18年のものだったので参考までに -
上信越自動車道の上田菅平ICから、国道144号線を経由し菅平口交差点を嬬恋方面へ。鳥越峠を登った国道沿いにポツンと佇む、檜材を生かして建てられた日帰り温泉施設。閉館されるという情報を聞き、平日の午前中に利用して来ました。
オープン時間の1時間程前に到着し、駐車場で待っていたところ、40分前にもかかわらず営業中の幟が立ち、どうぞと案内。お客さんを待たせない、ホスピタリティの高さに驚きます。入浴料500円は、玄関を入ってすぐの受付で。右手に廊下を進むと奥に、男女別の大浴場があります。棚に籐籠とプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。内湯と露天風呂は繋がっていない造りの為、先ずは左側の入口から内湯へ。
鉄炭酸臭が充満した浴室に入ると、左右に4人分のシャワー付カランと1人分の蛇口がある洗い場。アメニティは一般的なもの。窓際に5人サイズの石造り内湯があり、茶褐色に濁った単純温泉(源泉名: 渋沢温泉)がサラサラとオーバーフローしています。泉温34.0℃を、42℃位に加温。加水なし、循環・消毒なしのかけ流しです。PH6.0で、少しキシキシするような浴感。口に含むと、金気臭がしてエグイ味がしました。
一度脱衣場へ戻り、右側の入口から露天風呂へ。階段を少し下りた所に、2人分のシャワー付カランと1人分の蛇口がある洗い場もあり。太い丸太の柱と梁に支えられた半屋根付きの15人サイズの岩風呂があり、湯温は41℃位。早めのオープンで、まだお湯が溜まりきっていません。槽内の5ヶ所から注がれている最中で、湯面にはもの凄い油膜。「油などの浮遊物は温泉成分の渋です」と書かれた紙が貼られ、これが温泉名に由来するところかと想像。柵越しに、渋沢川と山林の景色。しばらく貸切状態で、最後の湯浴みを満喫しました。
帰りがけに、受付の女性に御礼を述べ立話。25年使っている源泉ポンプや施設の老朽化などでやむなく閉館されるのだとか。いい温泉だけに、早く次の経営者が見つかり、再開して欲しいものです。
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン122.3mg、マグネシウムイオン18.1mg、カルシウムイオン53.2mg、ストロンチウムイオン0.6mg、バリウムイオン0.1mg、アルミニウムイオン0.02mg、マンガンイオン0.1mg、鉄(II)イオン11.5mg、フッ化物イオン0.9mg、塩化物イオン77.0mg、臭化物イオン0.4mg、ヨウ化物イオン0.1mg、チオ硫酸イオン0.1mg、リン酸ニ水素イオン0.7mg、炭酸水素イオン450.3mg、メタケイ酸120.2mg、メタホウ酸17.9mg、遊離二酸化炭素600.6mg、遊離硫化水素0.1mg、成分総計1.4792g -
秩父七湯の1つである「千鹿谷の湯」を引く、寛政10年(1798年)に開業した鄙びた鉱泉旅館。平日の午後、日帰り入浴してみました。
秩父市上吉田に通じる、県道71号線沿いにある今井菓子店。この脇に立つ錆びた宿の看板を目印に曲がり、すれ違いのできない林道を車で走ること約2km。野鳥の鳴き声が響き渡る山間に、ひっそりと佇んでいます。
駐車場は、宿の前に2台分。玄関の引戸を開け、ごめん下さいと声をかけてみましたが、誰もいない様子。上がり口に、「留守にしています」「御入浴の御利用できます」等が書かれた紙と、入浴者台帳が置かれています。よく見ると「御入浴24時間」と書かれていて、ちょっとビックリ。都会のスパ銭ならともかく、山あいの寂しい一軒宿で24時間日帰り入浴出来るなんて、聞いたことがありません。夜に一人で初めて来たら怖そうだなぁと思いつつ、台帳に記入して(前の人は、3日前の日付だった)、入浴料700円を左側の料金箱へ入れます。
玄関から、少し奥に、男女別の浴室。男湯(ドアに手書き)は、左側です。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。狭いが、よく整理されています。浴室に入ると、1人分のプッシュ式カランがある洗い場。アメニティは、家庭用のものです。
左側に、2人サイズのタイル張り内湯。蓋がしてあるのでどかしてみると(出る時は元通りに)、うっすら濁った鉱泉(源泉名: 千鹿谷鉱泉)が満ちています。泉温13.4℃を、42℃強位に加温。PH9.2で、肌がツルツルする浴感です。加水なし、おそらく循環ありですが、消毒臭はしません。湯口の湯を口に含むと、微硫化水素臭がして弱甘味。ずっと貸切状態でまったりしていたら、よく温まりました。
小さな内湯が1つしかないわりには、若干高めと思われる料金設定。江戸時代から続く、自然湧出の鉱泉という希少価値でしょうか。ともあれ、埼玉にもこんな所があったのかと驚嘆させられる、秘湯ファンに訪れて欲しい湯宿ではあります。
主な成分: ナトリウムイオン125.7mg、カルシウムイオン0.934mg、第一鉄イオン0.140mg、
塩素イオン6.645mg、弗素イオン0.81mg、硫酸イオン58.41mg、ヒドロ炭酸イオン180.5mg、炭酸イオン18.69mg、水硫イオン0.860mg、水酸イオン0.269mg、
ヒドロケイ酸イオン4.015mg、ケイ酸イオン0.911mg、メタケイ酸12.81mg、遊離炭酸0.302mg、遊離硫化水素0.007mg、成分総計410.3mg
※なお、昭和51年の分析書なので参考までに。 -
住宅街を抜けて辿り着く、甲府市街を見下ろす高台に佇む温泉旅館。この地に湧く自家源泉が、昭和47年に宝生山八津御嶽神社の大神の神託により掘り当てた事から、その名が付けられたのだとか。平成元年にリニューアルされ、鉄筋4階建ての和の情緒溢れる湯宿となっています。平日に、一泊素泊まりで利用して来ました。
平日限定の格安プランだった為、この日は1階のトイレ無しツインルームに宿泊。周りに飲食店やコンビニは無いので、素泊まりなら食事を済ませて行くか、途中で調達して行った方がいいでしょう。それでも部屋は狭過ぎず、窓からは遠く山々を望む景色。そして何より、24時間入れる大浴場に近いというのが、この上なく良かったです。
早速浴衣に着替え、1階の大浴場(男湯は「万亀」、女湯は「千姫」)へ。宿泊者専用の畳敷き脱衣場には、棚に籐籠が並び、ドライヤーも完備。広い浴室に入ると、手前に10人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、オリジナルラベルのもの。左手前には飲泉場があり、口に含むと微塩味がしました。
タイル張り石枠内湯が6つと、露天風呂が1つという構成。いずれも、微褐色透明のナトリウムー塩化物泉(源泉名: 神の湯)が満ちています。泉温46.4℃を、加水なし・加温あり、循環・消毒ありで供給。塩素臭は気になりません。常時新湯が投入されオーバーフローしているので、かけ流し・循環併用でしょうか。PH8.4で、やや肌がスベスベする浴感。各浴槽に番号が振られているので、その順番で入ってみることにします。
先ずは左側の壁際手前にある、2本の打たせ湯が付いた5人サイズの浴槽「一番 うたせ湯」から。ボタンONを押してお湯を出し、出る時はOFFにします。湯温は39℃位。続いて、右側中程にある6人サイズの泡風呂「二番 渦流湯」へ。湯温は42℃位。そして次に、左奥の10人サイズの浴槽「三番 信玄湯治湯」へ。湯温は39℃位で、大黒様が微笑んでいます。更に、右側壁際の6人サイズの浴槽「四番 ぶどう湯」へ。湯温は42℃位。なぜ、ぶどう湯なのか不明です。次に、右奥の3人分の寝湯スペースが付いた14人サイズの浴槽「五番 寝風呂」へ。続いて、最も温く36℃位。まったりしてたら、ウトウトしちゃいそう。最後に、左側中程にある5人サイズの浴槽「六番 上がり湯」。湯温は熱めの43℃位で、正しく上がる前に浸かりたい湯温でした。最後にガラス戸を開け、外の露天へ。5人サイズの岩風呂「七番 露天風呂」は、湯温41℃位。巨石を配した日本庭園を眺めつつ、旅の疲れも癒されました。ちなみに、ぬる湯とあつ湯の交互浴が良いようで、ぬる目の五番→三番→二番→四番→一番→七番→六番の順がオススメと書かれていました。
就寝前に、宿泊者専用入口から階段を上がり2階へ。宿泊者専用の貸切露天風呂「輝きの湯」へ向かいます。無料で予約不要、空いていれば札を返して使えるシステムです。なんと、従業員さんが作られたとか。階段は付いているものの窓から出入りする構造で、手作り感満載に思わず微笑みます。籐籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーもあり。外に出ると、1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティもあります。2人サイズの陶器風呂で、こちらはかけ流し。湯温は41℃位。白や茶色の湯の花も、舞い上がります。眼下に見える夜景が綺麗ですが、昼間は富士山も見えるのだとか。翌朝楽しみに行ってみたら、曇っていて残念ながら見えませんでした。
ラドン含有量: 6.42×10-10 Ci/kg
主な成分: リチウムイオン0.6mg、ナトリウムイオン433.2mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン25.3mg、ストロンチウムイオン0.1mg、フッ素イオン8.3mg、塩素イオン679.3mg、臭素イオン1.8mg、ヨウ素イオン0.2mg、硫化水素イオン0.3mg、炭酸水素イオン35.9mg、炭酸イオン8.8mg、メタケイ酸50.3mg、メタホウ酸19.9mg、遊離二酸化炭素19.0mg、成分総計1.288g
※なお、分析書は平成28年のものに更新されています。 -
富士吉田市大明見の市街地から、山道を車で走ること約3km。杓子山の中腹に佇む、古くから皮膚病に絶大な効果があるという湯治宿。平日の午後、日帰り入浴してみました。
公共の宿となっていますが、なかなか鄙びた外観。近年ではアトピーに効果があるとかで遠くからも訪れる人が絶えず、また飲用に持ち帰る人が多い為、なんと第五駐車場まであって驚きます。
入浴は入浴料900円は、玄関を入って左手前の券売機で。値下がりしたようで、16時以降は500円になります。廊下を奥に進み、突き当たりを左折。すぐに療養専用浴室がありますが、一般浴室はその先です。棚に籐籠が並び、コインレス鍵付ロッカーもある脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左手前に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。窓際にタイル張り内湯が2つあり、いずれも無色透明の霊水が満ちています。左側の5人サイズの石枠浴槽「温水浴槽」は、湯温41℃位に加温。PH7.32で、さらりとした浴感。おそらく循環あり。蛇口からチョロチョロと冷泉が出ていて、口に含むと無臭でほのかな甘味があります。右側に、3人サイズの浴槽「冷水浴槽」があり(以前は左側の大きい方が冷水浴槽だったが、今はこの配置なので注意との掲示)、こちらは湯温30℃位。よく見ると、小さな白い湯の花も見られます。交互浴が気持ちいいのですが、冷水の方で1時間程まったりしていたら、アワ付きも見られました。窓からは、小川と山を望む景色。先客が上がられた後、しばらく貸切状態でプチ湯治できました。
帰りがけに、受付で療養専用浴室のことを尋ねると、一般よりは少し小さな浴室なのだとか。皮膚病の人が周りの目を気にしなくて済むようにと分けているそうで、一般用と比べ霊水の使用状況に違いはないとのことでした。
主な成分: マグネシウムイオン5.35mg、カルシウムイオン10.42mg、塩素イオン1.42mg、硫酸イオン2.56mg、硫黄イオン0.76mg
※なお、脱衣場等に分析書はなく、上記の数値はパンフレット等に記載された昭和53年の分析結果なので、参考までに。 -
元箱根の芦ノ湖畔に佇む、明治元年(1868年)創業の老舗温泉宿。およそ21年程前に、学生時代の友人と虹鱒釣りの帰りに日帰り入浴しました。
ロビーからも、美しい芦ノ湖を一望。エレベーターで、最上階の5階にある大浴場「展望風呂」へ。石造りの内湯では、無色透明の単純硫黄泉を満喫。大きな窓から芦ノ湖を眺めつつ、のんびりと疲れを癒しました。
最近は、昼食+入浴が楽しめるお得なランチセットがあるようなので、次回は入浴と食事で湖を見ながらまったりして来たいです。 -
箱根旧街道沿いに佇む、昭和24年にオープンした共同浴場。地元組合の運営でスタートしましたが、平成19年から町営に変わっています。平日の午後、利用してみました。
入浴料650円(町外)は、玄関から正面の番台で。左側が男湯です。コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側手前と奥に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、共同浴場なのでありません。中央に6人サイズのタイル張り円形内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 湯本温泉 台帳番号 湯本第29号,46号混合)が、かけ流しにされています。泉温45.8℃を加水せず、42℃位で供給(寒冷時、湯温低下の時に必要な場合のみ加温あり)。PH8.7で、肌がスベスベする浴感です。循環はしていませんが、消毒はあり。でも、塩素臭は気になりません。湯口の湯を、口に含むも無味無臭。先客が上がられた後、貸切状態でまったりできました。
観光で賑わう温泉街や大型の日帰り温泉施設もいいですが、たまにはこうした鄙びた共同浴場でのんびりするのもいいものです。
主な成分: リチウムイオン0.01mg、ナトリウムイオン95.5mg、マグネシウムイオン0.03mg、カルシウムイオン5.97mg、アルミニウムイオン0.03mg、マンガンイオン0.01mg、フッ素イオン0.22mg、塩素イオン80.3mg、臭素イオン0.16mg、硫酸イオン45.2mg、炭酸水素イオン71.5mg、炭酸イオン2.76mg、硝酸イオン1.69mg、メタケイ酸イオン5.22mg、メタホウ酸イオン1.01mg、メタケイ酸52.7mg、メタホウ酸3.28mg、遊離二酸化炭素0.22mg、成分総計0.367g -
投稿日:2017年11月18日
温泉と芸術のコラボレーション(平賀敬美術館(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2017年4月21日 / 2時間以内]
44.0点
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55.0点
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44.0点
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箱根湯本の温泉街の奥にひっそりと佇む、日帰り入浴できる小さな美術館。一見すると古い木造の民家に見えますが、萬翠楼福住の別荘として建てられ、井上馨や犬養毅、近衛文麿などの明治の元老・重臣が逗留。また現代画家の平賀敬氏が晩年を過ごした家であり、国の登録文化財にも指定されています。平日の午前中に、美術鑑賞と入浴を楽しんで来ました。
現在は奥様が自宅を美術館として開放し、未発表作品など30点余りを展示されています。そして、ここのお風呂を貸切風呂として使わせて頂けるという、ちょっと変わり種の湯処です。玄関に置かれた大きな鐘を鳴らすと、奥から品のある奥様が登場。温泉に入りたい旨を伝え(ちょっと耳が遠いご様子)、美術館の入館料700円+貸切風呂1100円を払います。
玄関から左へ廊下を進むと、右側に浴室。札を入浴中にして、中から鍵を掛けます。狭い脱衣場で、ドライヤーなし。1人分の蛇口がある洗い場には、固形石鹸も完備。湯温低下防止の為か、半分木の蓋で覆われていたので、隅に片付けていよいよ入浴。
窓際に1人サイズの大理石造り内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉[源泉名: 湯本温泉(福住湧泉) 台帳番号 湯本第3号]が、チョロチョロとオーバーフローしています。泉温42.4℃を、加水・加温せずにそのまま供給。当然、循環・消毒なしの源泉かけ流しです。PH8.9で、やや肌がスベスベする浴感。口に含むと、ほんのり石膏臭がして円やかな味がします。窓を開けると、なんと鉄格子。暴漢から重臣が襲われるのを、防ぐ為でしょうか。その先は、石垣です。お洒落な陶器製の枕があり、野鳥のさえずりに癒されつつ、まったりと湯浴みを楽しめました。
湯上りに、座敷でお茶とお菓子のサービス。平賀敬のNHK特集を収めたDVDを見ながら頂きます。途中から、ワンちゃんもご挨拶に。一服してから改めて、廊下や蔵の中に展示された作品を鑑賞しました。文化財の建物に源泉かけ流しの古湯、そして現代アートという、不思議なコラボレーション。ここでしかない唯一無二の体験を、一度はしてみても良いかも知れません。
主な成分: リチウムイオン0.01mg、ナトリウムイオン145mg、マグネシウムイオン0.27mg、カルシウムイオン28.2mg、ストロンチウムイオン0.05mg、第一鉄イオン0.05mg、アルミニウムイオン0.02mg、水酸イオン0.14mg、フッ素イオン0.28mg、塩素イオン135mg、硫酸イオン142mg、炭酸水素イオン29.9mg、炭酸イオン1.82mg、硝酸イオン1.37mg、メタケイ酸イオン7.09mg、メタホウ酸イオン2.42mg、臭素イオン0.30mg、メタケイ酸45.3mg、メタホウ酸4.95mg、遊離二酸化炭素0.06mg、成分総計0.545g
※平成17年の分析書だったので、そろそろ更新かも知れません -