きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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JR紀勢本線の紀州姫駅から約1km弱、というか名勝「橋杭岩」のすぐ近く。国道42号線沿いに佇む、小さな日帰り温泉浴場。月・水・金曜日が定休日なので、土曜日の午後に利用して来ました。
名前からも察せられるように、雲水が夢枕に立って教えた温泉が、病に苦しむ村人を救って名付けられたという伝説が語り継がれています。3台分ある駐車場に車を停め、階段を下りて行くと平屋建ての民家のような湯小屋。入浴料500円は、炬燵に入った受付の女性に渡します。ノートに住所と名前を書くシステム。貸切利用できる小さな浴室が2つあり、程なく「どうぞ」と呼ばれ、右側の浴室へ。
棚にプラ籠が置かれた狭い脱衣場には、ドライヤーなし。右側に、1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、家庭用の物です。窓際に1人サイズの槙造り内湯があり、お湯がすでにヒタヒタの状態。浸かると、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 姫温泉 弘法湯)がザッパーンと溢れます。泉温27.0℃を、42℃位に加温。蛇口を捻れば、冷泉も加温湯も投入可能。温泉資源は大切にしなければなりませんが、少しだけかけ流し状態にして楽しめるのも醍醐味。PH9.5で、肌がスベスベする浴感です。口に含むと、ほのかな硫化水素臭がして円やかな味。窓を開けると、大海原の景色が広がっています。飛んで行くカモメを眺めつつ、潮騒に癒されてまったり湯浴みができました。
主な成分: ナトリウムイオン42.4mg、カルシウムイオン3.9mg、フッ化物イオン10.2mg、塩化物イオン19.2mg、水酸化物イオン0.5mg、チオ硫酸イオン0.3mg、硫酸イオン4.8mg、炭酸水素イオン37.5mg、炭酸イオン12.3mg、メタホウ酸イオン0.7mg、メタケイ酸38.1mg、成分総計0.170g -
南紀湯川温泉の中ではちょっと奥まった所に建つ、平成15年にオープンした日帰り入浴温泉施設。ゆりの山温泉から国道42号方面に戻らず、ゆかし潟に沿って奥へ300m程進むと現れます。土曜日の午前中、利用してみました。
入浴料500円は、奥の広い駐車場入口にある別棟の小屋で。ちなみに、駐車場の奥で温泉水の販売も行なっています。ここから歩いて、手前の大きな信楽焼の狸が前に立つ湯小屋へ。戸を開けると、正面に以前の受付。右側が男湯です。
コインレス鍵付ロッカーと籐籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。シャワーも温泉です。アメニティは一般的なものを配置。大きな窓際に6人サイズの石造り内湯があり、うっすら緑がかった透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 四季の郷温泉)がかけ流しにされています。泉温36.8℃を加温して、40℃位で供給。PH9.8で、肌がスベスベする浴感です。口に含むと、微かに硫化水素臭がして甘味。まったりしていたら、泡つきも見られました。窓を開けてみましたが、目隠しで何も見えないのは残念。とはいえ、ずっと貸切状態で楽しめたのは良かったです。
主な成分: ナトリウムイオン36.9mg、カルシウムイオン3.3mg、フッ化物イオン5.4mg、塩化物イオン13.9mg、水酸化物イオン1.0mg、硫化水素イオン0.4mg、硫酸イオン14.0mg、炭酸イオン13.2mg、メタケイ酸イオン70.5mg、メタホウ酸イオン0.4mg、成分総計0.159g -
投稿日:2017年9月16日
潮風と硫黄の香りに癒される絶景露天(碧き島の宿 熊野別邸 中の島(旧 ホテル 中の島))
きくりんさん [入浴日: 2017年3月24日 / 1泊]
44.0点
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55.0点
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44.0点
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33.0点
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44.0点
名勝紀の松島に浮かぶ中ノ島。この島まるごと1つが宿の敷地となっている、昭和33年に開業した全国でも珍しい孤島に建つ温泉ホテル。平日に、一泊二食付で利用して来ました。ホテルへは船でしか行けない為、車で到着した場合は先ずJR紀勢本線の線路脇にある宿専用駐車場に車を停めます(公式HPに地図あり)。そこから送迎バスに乗り、バスターミナル近くのホテル案内所へ。降りたら100m程歩いて、ボート乗り場のある観光桟橋に向かいます。この桟橋の手前はホテル浦島へ向かう船の乗り場で、先がホテル中の島行きのボート乗り場です。およそ3分の短い船旅であっという間に玄関前に到着しますが、このアプローチは子供だけではなく大人も十分楽しめますね。この日は、本館2階の8畳広縁付和室に宿泊。窓からは、海と勝浦の町並みを望む景色。釣り好きの人なら、ここから釣竿を出したくなるかも知れません。
浴衣に着替え、早速本館の端っこにある男女別の大浴場へ。男湯は2階(女湯は1階)です。コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。広い浴室に入ると壁側に21人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは資生堂製です。窓際に30人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら青白がかった透明の含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 4,5,6,7号の混合泉)が満ちています。泉温50.3℃を、42℃位で供給(夏季は少量加水あり)。PH7.7ながら、肌がスベスベする浴感です。内湯は循環あり、消毒もありですが、塩素臭はなし。湯口の湯を口に含むと、ほんのり玉子臭がしてしょっぱかった。
続いて、階段を下りて外の露天風呂「紀州潮聞之湯」へ。作家の藤本義一氏によって名付けられたのだとか。岩風呂が、海に面して上中下と三段。いずれも温泉は青白濁しており、消毒はありますがかけ流しです。上段(建物側)は、15人サイズの洞窟風呂で湯温は43℃位。奥からボコボコと音を立てて、源泉が出ています。中段は、30人サイズで湯温は40℃位。下段は、10人サイズで湯温は38℃位。粉状の白い湯の花が、沢山舞っています。入り江の風光明媚な景色を見て、誰もが思わずシャッターを切りたくなるところですが、撮影禁止の表示があり残念。とはいえ、すぐ下の磯を泳ぐ小魚を眺めつつ、硫黄の香りに包まれまったりできました。ちなみに、奥に別の脱衣場と5人分のシャワー付カランがある洗い場もあり、3号館側から直接露天風呂に行けるようにもなっています。
夕食は、3号館の奥にあるレストラン「海味彩」で会席料理に舌鼓。食前酒は、やはり梅酒。お造りは、鮪・勘八・鯛・烏賊。鰆の西京焼きと続き、サーモンのカルパッチョは梅ソースで。地酒がすすみます。寄せ鍋は鰆のすり身あんかけで、海老と野菜の天婦羅、茶碗蒸し等、温かいものは温かいうちに運ばれて来ます。〆は鯛の釜飯ですが、おかわり自由で、もずく粥もあります。ベーシックなプランながら、量的に十分満足しました。
朝食も、昨晩と同じレストランでバイキング。種類も豊富で、鮪の山葵和え、鮪のぬた和え、釜揚げシラス、さつま揚げ等、地物が並んでいて良かったです。
食後もチェックアウトギリギリまで、温泉を満喫。日帰り入浴も歓迎している宿ですが、素晴らしい景色に魅せられ、青白濁の美しい湯にがっつり浸かりたい湯処です。周りを海で囲まれいる環境が、日常とも切り離されているようで、日頃の疲れも取れリフレッシュできました。
主な成分: ナトリウムイオン2958mg、マグネシウムイオン241.9mg、カルシウムイオン491.5mg、マンガンイオン0.5mg、フッ化物イオン4.1mg、塩化物イオン5226mg、硫化水素イオン4.9mg、チオ硫酸イオン622.5mg、硫酸イオン42.5mg、炭酸水素イオン37.0mg、メタケイ酸35.1mg、メタホウ酸7.2mg、遊離二酸化炭素21.9mg、遊離硫化水素1.1mg、成分総計9.736g
※なお、分析書は平成27年6月に更新されています。 -
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十津川温泉の「庵の湯」の対岸辺りに位置し、山手川に架かる赤い鉄橋「平谷橋」の近く、平谷地区生活改善センターの敷地内奥に佇む日帰り温泉施設。平日の午後、利用して来ました。
入浴料300円(なんと村民の方は130円!)は、玄関を入って正面の受付で。左側の廊下を奥に進むと階段があって、下った先に男女別の浴室があります。縦長ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。湯気抜き天井がある可愛いサイズの浴室に入ると、右側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。この入浴料なのに、アメニティも完備。窓際に4人サイズのタイル張り石枠内湯があり、ちょっぴり黄褐色がかった透明のナトリウムー炭酸水素塩泉(十津川温泉2号・7号混合源泉)が、かけ流しにされています。泉温60.2℃を、43℃位で供給。使用状況表示は加水なしの源泉かけ流しなのですが、源泉温度が高くそのままでは熱くて入られないはず。湯船のところまで加水ホースが来ているところを見ても、各自適温になるまで加水しているのでしょう。とはいえ、湯口からは結構な源泉の投入量で、湯の色も透き通って鮮度は良さそうです。PH7.5でやや肌がスベスベする浴感。湯口の湯を口に含むと、金気臭がしてほんのり玉子味。窓から湖と対岸の森を眺める景色。先客が上がらた後、貸切状態でまったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン435.0mg、マグネシウムイオン1.7mg、カルシウムイオン18.8mg、鉄(II)イオン0.08mg、マンガン(II)イオン0.01mg、フッ素イオン4.9mg、塩素イオン259mg、硫化水素イオン0.46mg、硫酸イオン2.2mg、炭酸水素イオン971mg、炭酸イオン15.2mg、硝酸イオン0.55mg、メタケイ酸23.0mg、メタホウ酸2.5mg、遊離二酸化炭素26.0mg、遊離硫化水素0.2mg、成分総計1782mg -
投稿日:2017年9月6日
小さな滝のそばで湯浴み(湯泉地温泉 滝の湯(とうせんじおんせん))
きくりんさん [入浴日: 2017年3月24日 / 2時間以内]
44.0点
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日本で最も早く源泉かけ流し宣言をした十津川温泉郷の湯泉地温泉に佇む、平成11年にオープンした共同浴場。以前訪れた時が木曜日で定休日だった為、今回はしっかり曜日を確認して平日の午前中に利用して来ました。
入浴料は町外民なら通常600円ですが、この日はJAFの会員証を提示して、半額の300円割引に。玄関を入って右側の券売機で、入浴券を購入します。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入って見上げると、湯気抜きがあり、梁が剥き出しになった高い天井。右側には、6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的な物です。左側に5人サイズの石造り内湯があり、無色透明の単純硫黄泉(源泉名:湯泉地温泉1号・2号混合源泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温52.7℃を、43℃位で供給。基本的には源泉かけ流しですが、加水用の蛇口が付いている為、熱過ぎる場合には加水されるようです。PH8.9で、肌がスベスベする浴感。湯口の湯を口に含むと、金気臭がして、ほんのり玉子味がしました。
続いて、露天風呂へ。階段を約70段下りて行きます。内湯から裸のまま来たのに、なぜか途中に脱衣場らしき小屋が。2009年にリニューアルしているのですが、その前の名残でしょうか?下りきると、左側に2人分の蛇口がある洗い場。こちらには、アメニティはありません。小さな滝のすぐそばに、6人サイズの石造り浴槽があり、湯温は40℃位。眼下に滝を望めますが、浸かってだと木立を眺める景色で、滝音を聞きながらの入浴。谷を渡る風が心地よい。この日は、運良くずっと貸切状態でまったりできました。
休憩室も2つあり、湯上がりものんびりできそうです。脱衣場の温泉分析書は平成8年の古い物でしたが、玄関脇の分析書は平成26年の新しい物でした。
主な成分: ナトリウムイオン64.0mg、カルシウムイオン1.6mg、バリウムイオン0.1mg、アルミニウムイオン0.04mg、フッ素イオン5.9mg、塩素イオン5.9mg、硫化水素イオン5.0mg、炭酸水素イオン102.0mg、炭酸イオン24.0mg、硝酸イオン0.3mg、亜硝酸イオン0.06mg、メタケイ酸20.0mg、遊離二酸化炭素0.2mg、成分総計0.236g -
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冬の風物詩とも言われる「仙人風呂」で有名な川湯温泉の中心地に位置し、大塔川に面して建つ昔ながらの共同浴場。平日の午前中、利用して来ました。
階段を上がった左側に料金所があり、入浴料250円はここで払います。狭い通路を通り抜け、鉄筋コンクリート造りの建物のサッシ戸を開けて中に入ると、手前が男湯です。棚にプラ籠と100円返却式ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、右側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。共同浴場なので、石鹸などのアメニティはありません。
左側に8人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明の単純温泉[源泉名: 川湯温泉(共同浴場)]が、かけ流しにされています。泉温49℃を、43℃位で供給。PH7.3で、肌がスベスベする浴感です。常時、浴槽縁の切れ目からオーバーフローあり。湯口の湯を口に含むと、石膏臭がして円やかな味。窓を開けると、目隠し越しに川のせせらぎを望む景色。先客が上がられた後、貸切状態でまったりできました。
脱衣場には温泉の使用状況表示が無く、加水等については詳細不明。源泉温度からすれば、最初のお湯張りの時には加水して調整しないと、熱過ぎて入れないはず。もっとも、その源泉温度を示す分析書も、板に書かれた昭和30年のかなり古いものしかありません。よって、下記の数値等も参考までに。
主な成分: ナトリウムイオン186.4mg、カルシウムイオン47.72mg、マグネシウムイオン7.939mg、
フェロイオン0.09mg、クロールイオン177.5mg、硫酸イオン7.88mg、ヒドロ炭酸イオン408.8mg、メタ硅酸86.0mg、遊離炭酸160.8mg、蒸発残留物932.9mg、成分総計1094.5mg -
湯の峰温泉の中心に佇む、湯治場風情を残す共同浴場。つぼ湯の番号札を戻しに行ったら、管理人さんに「共同浴場の方も入れますよ」と言われ、つぼ湯の料金に含まれてるし、せっかくなので利用して来ました。
こちらの共同浴場は、源泉かけ流しの「くすり湯」(通常390円)と、加水ありでかけ流しの「一般湯」(通常250円)の2浴室(他に貸切風呂もあり)。いつもなら、源泉かけ流しの「くすり湯」の方を迷わず選ぶところですが、「一般湯」を覗いてみたら誰も居なかったので、今回はこちらへ。おそらく、7年ぶり位かなぁ。
コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に8人分のシャワー付カランがある洗い場。石鹸などのアメニティは、共同浴場なのでありません。右側に6人サイズの木造り内湯があり、うっすら青みがかった白濁透明の含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉(源泉名: 平成1号、平成4号、平成5号、平成6号、小栗湯の混合泉)が、サラサラとオーバーフロー。泉温70.8℃を、加水して42℃位で供給。PH6.9で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒なしで、かけ流し。湯口の湯を口に含むと、ほんのり玉子臭。消しゴムかすのような白い湯の花が、底に沈殿しています。朝一のフレッシュな湯を、貸切状態で満喫できました。
主な成分: ナトリウムイオン395.0mg、マグネシウムイオン1.8mg、カルシウムイオン20.4mg、マンガンイオン0.2mg、フッ化物イオン8.3mg、塩化物イオン188.7mg、硫化水素イオン1.4mg、チオ硫酸イオン1.3mg、硫酸イオン4.8mg、炭酸水素イオン754.6mg、メタケイ酸155.5mg、メタホウ酸11.7mg、遊離二酸化炭素119.9mg、遊離硫化水素2.0mg、成分総計1.689g -
湯の峰温泉の中心地から少し離れた(名物「つぼ湯」までは徒歩10分ほど)高台に佇む、昭和40年に開業した鉄筋3階建ての温泉宿。若いスタッフさん達が頑張っている宿でもあります。平日に、一泊二食付で利用してみました。
駐車場の一角に飲泉場があったので、迷わず飲泉。高温なのでやけどに注意しつつ口に含むと、ほんのり玉子味がする極上湯。入る前から、期待に胸が膨らみます。
この日は、3階の次の間広縁付10畳和室に宿泊。窓から山々を望む景色が広がり、中々のロケーションです。浴衣に着替え、早速温泉へ。
玄関から真っ直ぐ奥に進み、突き当たって左の階段を下りると、1階に男女別の大浴場があります。夜10時に男女入替わり、それまで男湯は右側の浴室です。棚に籐籠とコインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に8人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、リーブルアロエと黒糖系です。窓際に25人サイズの石造り内湯があり、ちょっぴり黄褐色に濁った含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉(源泉名: 龍ノ湯)が、かけ流しにされています。源泉89.6℃を加水して、42℃位で供給。PH7.8ながら、肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、金気臭がしてほんのり玉子味。黒や灰色の湯の花が、沈殿しています。
続いて、外の露天風呂へ。岩風呂が2槽あり、左側の12人サイズの方は湯温43℃位で、白い湯の花が沢山舞っています。そこからオーバーフローして、右側の10人サイズの浴槽へ。こちらは、湯温40℃位のぬるめ。柵越しに、里山の景色。夕食時間に近かったからか、貸切状態でまったりできました。
夕食は早く、17:30か18:30スタートの2択。泊まる部屋とは違う客室で頂きます。お品書きなし。食前酒は梅酒の温泉割りに始まり、スープは新玉葱のムース、先付に赤かぶの手鞠寿司、バイ貝の煮付、苺ムースのシュー包と続きます。お造りは炙り太刀魚、勘八、鮪が出て、熱燗がしみる。自家製ザル豆腐は塩で頂き、岩清水豚のシャブシャブもイケます。アマゴの塩焼き、タラのブイヤベースポット包みパイと、山海の旬の味覚に満足。ツルツルキャロットの酢物、アオサのお吸物と御飯、デザートに杏仁豆腐が出て、お腹一杯になりました。
一休みして、就寝前に家族風呂へ。2つありますが、いずれも無料・予約不要で使え、しかも源泉かけ流しです。大浴場の左手へ進み、サンダルに履き替えて館外へ。階段を下りると、木造りの湯小屋があります。まずは、左側の浴室「鹿の湯」へ。中に入ると、左側に1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティも完備。3人サイズの底タイル張り岩風呂があり、湯温は41℃位です。うっすら青白く濁っていて、オーバーフローはチョロチョロ。湯口付近には、白い湯の花が舞っています。床や浴槽縁は、温泉成分で焦げ茶色にコーティングされていました。続いて、右側の浴室「くすり湯」へ。こちらも、右側に1人分のシャワー付カランがある洗い場で、アメニティも完備。やはり3人サイズの底タイル張り岩風呂ですが、違いは1人分の浅いスペースがあるところ。半身浴用でしょうか?こちらもうっすら青白く濁って、白や黒の湯の花も舞っています。夜更けに硫黄の匂いに包まつつ、静かに湯浴みを楽しめました。
翌朝、朝食は1階の広間で頂きます。鯵の干物と湯豆腐主菜の体に優しいメニュー。温泉玉子の他にも、ほんのり黄色でクセがない温泉粥も美味しかったです。
食後は、昨晩男女入替えになった、大浴場の右側の浴室へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティも完備。手前に4人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら黄褐色透明の湯は42℃位。加水率が低いのか、大浴場の他の湯船と比べ、濃厚のような気がします。浴槽周りも、温泉成分で棚田状の析出物。右奥に進むと、10人サイズの底タイル張り岩風呂。湯温は41℃位です。
続いて、外の露天風呂へ。15人サイズの岩風呂で、湯温は42℃位。湯口付近では、白い湯の花も見られます。こちらも柵越しに、山々の景色。チェックアウトギリギリまで、まったり湯浴みできました。
脱衣場に掲示されている分析書は、泉質名やPHが書かれた簡易的なものと、昭和30年の相当古いもの。フロントで尋ねてみたのですが、新しいものは出てこなかったので参考までに。
主な成分: ナトリウムイオン422.49mg、カルシウムイオン71.70mg、マグネシウムイオン9.6mg、アルミニウムイオン0.30mg、クロールイオン296.50mg、硫酸イオン106.20mg、ヒドロ炭酸イオン797.90mg、水酸化イオン71.90mg、メタケイ酸153.14mg、遊離二酸化炭素8.71mg、遊離硫化水素3.57mg、総合計1928.00mg -
つぼ湯のすぐ上に建つ、明治初期に開業した客室9部屋の小さな旅館。玄関の巨大な信楽焼のタヌキが気持ちをほっこりさせてくれる、家庭的な宿でもあります。平日の午後、日帰り入浴してみました。
日帰りでの利用は露天風呂のみですが、なんと400円で貸切で使えちゃいます。玄関を入って左側の受付で入浴料を払い、外に出ると小道を挟んだ向かい側に湯小屋。壁に札が下がっているので、ひっくり返して「入浴中」にします。木戸に内側から鍵をかけ、中に入ると棚に籐籠が置かれた簡易脱衣場。ドライヤーはありません。
左手に洗い場はありますが、シャワーやカランはなく、水蛇口のみ。アメニティもないので、浴槽の温泉でかけ湯します。奥に5人サイズの岩風呂があり、うっすら黄褐色がかった透明の含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉[源泉名: C中継タンク(王子湯・平成1号・平成4号・龍の湯)]が、かけ流しにされています。源泉は83.0℃と泉温が高い為、加水して43℃位で供給。湯もみ板もあるので、ちょっと熱いと思ったら、ご自由にという気遣い。PH6.8ながら、肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、金気臭がしてほんのり玉子味。糸屑状をした白い湯の花も舞っています。隣にもう一つ湯船が?と思ったら、こちらは池でした。囲まれていて景色は望めませんが、時間制限もないので、静かにのんびり湯浴みができて良かったです。
主な成分: ナトリウムイオン421.2mg、マグネシウムイオン1.6mg、カルシウムイオン14.0mg、マンガンイオン0.2mg、フッ素イオン8.5mg、塩化物イオン202.2mg、硫化水素イオン1.3mg、チオ硫酸イオン1.3mg、硫酸イオン6.7mg、炭酸水素イオン835.5mg、メタケイ酸158.1mg、メタホウ酸13.3mg、遊離二酸化炭素143.0mg、遊離硫化水素2.2mg、成分総計1.835g -
田辺市の近露にあるアイリスパークオートキャンプ場に併設された、素朴な日帰り温泉施設。平日の午後、利用して来ました。
入浴料は、手前のログハウスで払います。通常は650円ですが、この日は「まっぷる日帰り温泉関西」の特典で100円割引に。このログハウスの裏手に湯小屋があり、車もその前に停められます。
棚にプラ籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーも完備。引戸を開けて浴室に入ると、左右に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的な物です。左側奥に4人サイズのポリバス(FRP製浴槽)が1つあり、無色透明のナトリウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉(奥熊野温泉 女神の湯)が満ちています。泉温22.4℃を、加温して41℃位で供給。PH8.6と数値的には高くないものの、肌がヌルツルする浴感。重曹泉特有の滑りですね。加水なし、循環濾過あり。塩ビ管の湯口から注がれ、口に含むと仄かな土類臭がして、微かに塩味。窓から杉木立の景色を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
個性ある源泉だけに、小ぶりなサイズでいいので源泉かけ流し浴槽の設置を、温泉好きな方なら望みたいところ。蛇口を捻るとトロトロの冷鉱泉が出て、夏の暑い時期はもちろん、冬場も交互浴とか出来ていいんだろうななんて、つい勝手に妄想しちゃいました。
主な成分: ナトリウムイオン1261mg、マグネシウムイオン1.1mg、カルシウムイオン2.1mg、鉄(II)イオン1.2mg、フッ化物イオン3.9mg、塩化物イオン398.6mg、炭酸水素イオン2406mg、炭酸イオン117.0mg、メタケイ酸18.5mg、メタホウ酸4.4mg、遊離二酸化炭素11.4mg、成分総計4.234g