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- 手白澤温泉の口コミ オーベルジュのような山宿
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女夫渕温泉駐車場から、遊歩道を歩くこと2時間以上。奥鬼怒温泉郷の中でも最も標高の高い所に佇む、客室数わずか6室の山宿。送迎バスは無く、基本的には歩いて行くことになります。日帰り入浴はやっていない為、平日に一泊二食付で利用してみました。
加仁湯まで行けば、残り1.7kmの山道を約40分程歩いて到着。ヘトヘトになった姿を見つけて、ワンちゃんがお出迎え。近年リニューアルしたのか、新しい建物です。高い天井の廊下は、山宿というよりもまるでペンションのよう。この日は、15畳和室に宿泊。トイレ付ですが、テレビはありません(携帯の電波も届かず)。窓からは、ルピナスの花と森の景色。リュックとレインパーカー姿から浴衣に着替え、早速疲れた体を癒しに温泉へ。
廊下を奥に進んで突き当たりを右折すると、男湯があります。ベンチと籠のみが置かれた脱衣場には、ドライヤーあり。浴室に入ると、手前に1人分の水シャワーと奥に2人分の洗い場。カランはなく、木の樋から温泉が切株の枡にジャンジャン注がれ、それを使って洗います。アメニティは一般的なものです。
中央の8人サイズのタイル張り石造り内湯には、ちょっぴり白濁した単純硫黄温泉[硫化水素型](源泉名: 兵次郎の湯)がサラサラとオーバーフロー。泉温52.2℃を、加水せず43℃弱位で供給。循環・消毒もなしで、源泉かけ流しにしています。PH6.9で、やや肌がスベスベする浴感。口に含むと、硫化水素臭がして微かにエグい味。小さな白い湯の花も舞っています。窓から山の景色を眺めつつ、まったりできました。
続いて、外の露天風呂へ。12人サイズの底に丸タイルが張られた岩風呂で、湯温は42℃位。丸太の樋から温泉が注ぎ、山宿の風情です。沢のせせらぎと山の景色を楽しみながら、こちらも貸切状態でかけ流しの良泉を満喫できました。
お待ちかねの夕食は、薪ストーブのある食事処で。お品書付で、一品づつ供されます。梅酒の食前酒に始まり、サラダの後は前菜。鹿刺・岩魚の燻製・山みずのお浸し・独活のきんぴら・葉わさびが並び、ニンニク醤油で頂く鹿刺がクセがなく旨い。魚料理は、岩魚の塩焼き。野菜の素揚げが添えられ、焼き立てで運ばれてくるので、地酒がすすみます。タイミングを見計らって、肉料理の牛フィレステーキのバター醤油ソースへ。岩塩を付けて頂く、付け合せの野菜もまた美味。お新香の盛合せ・御飯・蕎麦掻汁の後、デザートは林檎のシャーベットでした。量は少なめですが、女性やお酒を飲む方なら適量でしょうか。地物も多く、盛付けの綺麗さは山宿というよりもオーベルジュ。地産ワインもあるので、頼んでもいいかも。食後のコーヒーや紅茶はセルフですが、十分満足できました。
翌朝も温泉を満喫した後、朝食は昨晩と同じ食事処へ。虹鱒の甘露煮主菜の和定食を頂きます。独活と胡瓜の白和え、温泉玉子やとろろで御飯がすすみました。
主な成分: ナトリウムイオン103.1mg、カルシウムイオン21.7mg、マグネシウムイオン0.8mg、マンガンイオン0.3mg、第一鉄イオン0.1mg、フッ素イオン0.9mg、塩素イオン3.1mg、硫酸イオン92.5mg、炭酸水素イオン210.4mg、硫化水素イオン2.6mg、メタケイ酸131.5mg、メタホウ酸7.7mg、遊離二酸化炭素41.0mg、遊離硫化水素3.7mg、成分総計624mg
※なお、分析書は平成9年の古いものだったので参考までに15人が参考にしています