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大正時代に財界人や文人の高級別荘地として開発され、箱根十七湯の中では比較的新しい強羅温泉。箱根登山ケーブルカーの「早雲山駅」から徒歩約3分という、この温泉地では最も高所の標高800mに位置する、昭和31年に開業した純和風旅館。平日のお昼頃、およそ11年ぶりに日帰り入浴して来ました。
通常入浴料1300円は、玄関から右手のフロントで。この日は「温泉博士」の特典で、子供料金の1000円で入浴。山の斜面に建てられた木造5階建の建物で、3階と4階の大浴場が時間帯で男女入替りとなります。階段を上って、男湯の3階大浴場「さくら」へ。
天然松の幹が突き抜けている脱衣場には、棚にプラ籠が並び、コインレス鍵付ロッカーやドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLA製です。
2面窓のある右側に、6人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら緑がかった白濁の酸性ーカルシウムー硫酸塩・塩化物温泉[源泉名: 大涌谷温泉 蒸気造成混合泉3号線(強羅方面)]が、源泉かけ流しにされています。泉温59.2℃を、加水せず40℃位で供給。循環・消毒なし。PH2.2で、最初は少しピリピリして、のちにやや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、酸っぱい。洗い場側と奥の窓際に腰掛けられる段差があり、半身浴で長湯も可能でした。
続いて、外の露天風呂「神代杉の湯」へ。箱根神代杉の切株を配して、1人サイズの陶器風呂が2つあります。手前の円形の方は湯温41℃位で、奥の楕円形の方は湯温42℃位。電柱がちょっと邪魔ですが、塀越しに箱根外輪山を望む景色。先客が上がられた後、貸切状態でまったりできました。
以前利用した、箱根寄木細工の意匠を楽しめる4階の露天風呂「仁兵衛の湯」は、近年リニューアルされたのだとか。新しくなったこちらも、また利用してみたいです。
主な成分: 水素イオン6.36mg、ナトリウムイオン39.0mg、マグネシウムイオン37.3mg、カルシウムイオン114mg、ストロンチウムイオン0.08mg、第一鉄イオン9.50mg、アルミニウムイオン14.5mg、マンガンイオン1.84mg、亜鉛イオン0.04mg、フッ素イオン0.13mg、塩素イオン216mg、硫酸水素イオン114mg、硫酸イオン540mg、硝酸イオン0.61mg、メタケイ酸123mg、メタホウ酸4.00mg、遊離硫化水素0.03mg、遊離硫酸1.96mg、成分総計1.226g30人が参考にしています