きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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福島県三島町の只見川沿いに佇む、客室全10室の宮下温泉の静かな宿。日曜日に、一泊二食付きで利用してみました。
この日は、2階の6畳広縁付和室(トイレなし)に宿泊。窓から只見川の雄大な景色を眺められ、これだけも得した気分に。また周りに何も無く、夜にはとっても静か。時折走る只見線の列車の明かりに、旅情を掻き立てられます。
浴衣に着替え、早速1階の大浴場へ。玄関から右手の突き当たりに、男女別の浴室があります。日帰り入浴も、利用可能。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側手前に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。
奥に10人サイズの扇形タイル張り石枠内湯があり、うっすら茶褐色がかった透明のナトリウムー塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉(源泉名: 赤谷温泉)が、源泉かけ流しにされています。奥の浴槽縁の切れ間から、絶えずサラサラとオーバーフロー。泉温54.8℃を、42℃位で供給。PH7.2で、やや肌がスベスベする浴感です。細い石を積み重ねたような壁に、こんもりと温泉成分の析出物が付着。今は湯口が下ですが、以前はこの壁の上から流していたのでしょう。湯口の湯を口に含むと、鉄臭がして微かに塩味。浴槽の縁も析出物でこんもりして、波模様も見られます。窓は開かず、景色は望めません。先客が上がられた後、貸切状態でまったりできました。
夕食は、1階の食堂で。お品書きは無く、先付に鮎の塩焼き、枝豆、芋の練り切り。なますの小鉢と、野菜と車麩の煮物、刺身はサーモンのカルパッチョと続いて、生ビール追加。海老や野菜の天麩羅は抹茶塩で頂き、焜炉は豚肉の陶板焼き。茶碗蒸しの後、御飯とお吸い物、香の物でお腹一杯に。リーズナブルなプランの割に、満足できました。翌朝の朝食も、こちらの食堂でベーシックな和定食を頂きます。
また朝一番で風呂へ行くと、白い粉状の湯の花が浮いていました。温泉の使用状況表示が無かったので、念のためフロントで確認すると、やはり源泉かけ流しとのこと。浴槽隣に源泉があり、地上に汲み上げて湯温は50℃位。そこから湯量を絞って冷ますのだとか。なので、冬場は湯量が多めらしいです。
また、対岸の姉妹館「栄光舘」のお風呂にも無料で入れるので、2つの異なる源泉を入り比べてみるのもいいですよ。
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン731.2mg、アンモニウムイオン0.4mg、マグネシウムイオン15.4mg、カルシウムイオン125.1mg、ストロンチウムイオン3.2mg、鉄(II)イオン0.4mg、フッ素イオン1.3mg、塩素イオン573.4mg、臭素イオン1.1mg、ヨウ素イオン0.2mg、硫酸イオン648.5mg、炭酸水素イオン652.2mg、メタケイ酸46.5mg、メタホウ酸13.1mg、遊離二酸化炭素53.3mg、成分総計2886mg -
JR只見線の会津大塩駅から、車で約10分。国道252号線と只見線が交差する手前で、右斜めに田舎道を入って行くと辿り着く、滝沢温泉の自家源泉を持つ一軒宿。日曜日の午後、日帰り入浴して来ました。
石材店も営むため、左側の湯小屋の前には、たくさんの石碑や石像が置かれています。中に誰もいないようなので、右側にある母屋へ。湯小屋と母屋の間には青い鉄骨の源泉塔が立ち、石碑には「滝沢温泉松の湯 平成二年七月三日 ボーリングで湧出」と刻まれています。
夕飯の支度をしていたおばあちゃんが出て来てくれ、温泉に入りたい旨を伝えると、「初めてなら、説明しなきゃいげねえな」と一緒に湯小屋へ。中に入って、男女別の浴室の前にある炊事場の戸を開け、そこに置かれた料金箱(壺)を取り出します。「入浴料100円入れてね。誰もいないから。」と、料金の支払い方法を教えてくれました。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、右側に2人分のシャワー付カランと1人分のプッシュ式カランがある洗い場。アメニティは、固形石鹸のみです。
左側に6人サイズの石造り内湯があり、薄茶色に濁ったナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉(源泉名: 松の湯)が、かけ流しにされています。泉温52.6℃を、加水して42℃位に調整。PH7.1で、少しキシキシするような浴感です。温泉成分の析出物で、こんもりと覆われた湯口。湯を口に含んでみると、旨じょっぱい。浴槽の縁や床も、薄茶色の析出物でコーティング。湯面には、白い粉のような湯の花も浮いています。窓の外には、先程外で見た源泉塔。湧き出た源泉が、僅か1m足らずのホースを伝い浴槽に注がれる様は、本当に贅沢です。先客のおじいちゃんが上がられた後、貸切状態でまったりできました。
主な成分: リチウムイオン1.4mg、ナトリウムイオン2858mg、マグネシウムイオン190.9mg、カルシウムイオン377.4mg、マンガンイオン0.4mg、鉄(II)イオン3.4mg、鉛イオン0.1mg、フッ化物イオン1.4mg、塩化物イオン3087mg、臭化物イオン9.0mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫酸イオン2121mg、炭酸水素イオン1732mg、メタケイ酸108.0mg、メタホウ酸29.8mg、メタ亜ヒ酸0.5mg、遊離二酸化炭素174.8mg、成分総計10.89g -
JR只見線の会津大塩駅から、東へ約1km。只見川沿いで民宿たつみ荘の隣に建つ、新しい湯小屋の共同浴場。水害により一度流されてしまうも、平成27年8月にリニューアルオープンしています。日曜日の午後、利用してみました。
スリッパに履き替え、階段を下りて行った先に受付があり、協力金300円を払います。小銭が無くても、1000円札の両替機もあるので大丈夫。
右手に進むと、男女別の浴室。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、コインレス貴重品BOXやドライヤーも完備。浴室に入ると、右手前に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、固形石鹸のみです。
窓際に6人サイズの石造り内湯があり、緑がかった茶褐色のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: 大塩温泉第四源泉)が、源泉かけ流し(10月~翌年5月までは加温あり)にされています。泉温38.3℃を、そのまま供給。湯船に浸かると凄いオーバーフローで、排水口に渦巻きができます。PH6.2で、少しキシキシするような浴感です。
続いて、外の露天風呂へ。3人サイズの石造り浴槽があり、湯温は37℃位のぬる湯。床や浴槽の縁が、温泉成分の析出物で茶褐色にコーティングされています。湯口の湯を口に含むと、鉄臭がして炭酸がシュワっと弾けた後旨じょっぱい。目の前には、只見川の雄大な眺め。まったりしていたら、アワ付きも見られました。
日が傾くにつれ、お客さんも増え出したので、名残り惜しくもこの日は早めに上がります。受付の横に畳敷きの小上がりもあるので、しっかり温湯に浸かった後にちょっとした休憩もおすすめです。
主な成分: ナトリウムイオン2391mg、マグネシウムイオン131.5mg、カルシウムイオン238.9mg、マンガンイオン0.4mg、鉄(II)イオン9.2mg、鉛イオン0.1mg、フッ化物イオン1.3mg、塩素イオン2950mg、臭素イオン6.7mg、ヨウ素イオン0.2mg、硫酸イオン1078mg、炭酸水素イオン1750mg、メタケイ酸121.7mg、メタホウ酸37.6mg、メタ亜ヒ酸0.6mg、遊離二酸化炭素949.0mg、成分総計9.908g -
福島県只見町を通る国道289号線沿いの高台で、深沢温泉の大型宿泊施設「季の郷湯ら里」の敷地内に建つ、食堂を内設する日帰り温泉施設。「季の里湯ら里」に日帰り入浴した後、日曜日の午後こちらも利用してみました。
通常、入浴料600円は券売機で。この日は、JAFの会員証提示で100円割引の500円で入浴。玄関から右手に進むと男女別の浴室があり、男湯は右側です。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
窓際に10人サイズの石造り内湯があり、茶褐色に濁ったナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(源泉名: 深沢温泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温47.5℃を、加水・加温せず43℃弱位で供給。PH7.3で、やや肌がスベスベする浴感です。消毒も無しで、湯口の湯を口に含むと、ほんのり鉄臭がして旨じょっぱい。窓からは、里山を一望する素晴らしい景色。しばらく貸切状態で、まったりできました。
「季の郷湯ら里」の内湯や露天風呂と比べ、こちらはやはり温泉の個性がそのまま残っていて良いですね。露天風呂は無く小さい為、混雑時は手狭に感じるかも知れませんが、深沢温泉の本来の湯を実感して欲しい湯処です。
主な成分: リチウムイオン4.6mg、ナトリウムイオン2306.4mg、マグネシウムイオン42.7mg、カルシウムイオン442.4mg、ストロンチウムイオン9.6mg、マンガン(II)イオン0.6mg、鉄(II)イオン1.4mg、フッ素イオン2.8mg、塩素イオン2807.4mg、臭素イオン7.0mg、ヨウ素イオン0.8mg、硫化水素イオン0.1mg、硫酸イオン2173.2mg、炭酸水素イオン273.0mg、メタケイ酸33.6mg、メタホウ酸122.1mg、メタ亜ヒ酸0.3mg、遊離二酸化炭素32.3mg、成分総計8287mg
※なお、分析書は平成27年12月に更新されています。 -
福島県只見町の国道289号線沿いの高台に佇む、コンベンションホールも備えた深沢温泉の大型温泉宿泊施設。日曜日の午後、およそ6年ぶりに日帰り入浴して来ました。
通常入浴料700円は、玄関から階段を上がった右側のフロントで。この日は、「温泉博士」の特典でタダで入浴しました。受付を済ませ、右手奥の廊下を進み、渡り廊下を通って別棟の浴室棟へ。男湯は、右側の大浴場「季の湯」(ちなみに、女湯は「郷の湯」)です。朝晩で男女入替わるのだとか。
棚に籐籠が並ぶ広い脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に10人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右側には、タイル張り石枠内湯が3槽。窓際に14人サイズの主浴槽があり、うっすら青みがかった透明のナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(源泉名: 深沢温泉 処理水)が満ちています。泉温45.4℃を、加水・加温して41℃位で供給。PH7.2で、やや肌がスベスベする浴感です。循環濾過・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むも、無味無臭でした。
洗い場との仕切り壁際に、3人サイズの半円形浴槽が2つ。手前はサウナ用の水風呂で、奥はジャグジー浴槽になっています。こちらは、湯温40℃位でした。
続いて、外の露天風呂へ。6人サイズの底タイル張り石造り浴槽があり、湯温は42℃位。遠く山々を眺めながら、ほとんど貸切状態でまったりできました。
温泉ファンからすると、隣接する日帰り温泉施設「むら湯」の方が源泉かけ流しなので、温泉の個性をダイレクトに感じようと選びたいところ。一方こちらは、レジャー帰りなどに家族で一汗流したり、露天風呂や畳敷きの休憩処もあったりと、充実した施設でのんびり過ごすのに良さそうです。
主な成分: リチウムイオン4.5mg、ナトリウムイオン2367.3mg、マグネシウムイオン41.8mg、カルシウムイオン453.4mg、ストロンチウムイオン9.7mg、マンガン(II)イオン0.6mg、鉄(II)イオン1.0mg、フッ素イオン2.8mg、塩素イオン3211.4mg、臭素イオン6.9mg、ヨウ素イオン0.8mg、硫酸イオン2436.0mg、炭酸水素イオン270.6mg、メタケイ酸33.6mg、メタホウ酸125.9mg、メタ亜ヒ酸0.4mg、遊離二酸化炭素35.8mg、成分総計9029mg -
ひめさゆりの自生地である伝上山の西斜面、会津高原南郷スキー場の手前に位置し、鹿水川河畔の高台に佇む温泉宿。国道289号線を車で走っていたら看板が出ていたので、日曜日の午後に日帰り入浴してみました。
入浴料500円は、玄関を入って正面のフロントで。右手奥へと廊下を歩いて、目指す温泉棟へ。途中の廊下の壁には、この辺りの風景や植物を写した写真パネルが並びます。程なく突き当たりにある、男女別の展望大浴場「さゆりの湯」へ。男湯は右側です。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。窓際に16人サイズの石造り木枠内湯があり、うっすら黄褐色がかった透明のナトリウムー塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉(源泉名: 南郷界温泉1号源泉)が満ちています。泉温60.1℃を、加水・加温して41℃位で供給。PH8.2で、肌がスベスベする浴感。循環濾過・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。
続いて、外の露天風呂「鹿水の湯」へ。少し階段を下りた所に、4人サイズの石組み浴槽があります。こちらは、赤茶色の強い濁り。湯温は40℃位です。湯口の湯を口に含むと、無味で微かに土類臭。茶褐色にコーティングされた岩の縁へ、オーバーフローもしています。内湯からも見えますが、田園風景と山々を一望する景色。先客が上がられた後、貸切状態でまったりできました。
主な成分: リチウムイオン0.3mg、ナトリウムイオン1291.3mg、マグネシウムイオン0.3mg、カルシウムイオン1.2mg、フッ素イオン5.8mg、塩素イオン341.6mg、臭素イオン2.1mg、ヨウ素イオン0.1mg、硫酸イオン801.0mg、炭酸水素イオン429.9mg、炭酸イオン42.0mg、メタケイ酸水素イオン96.0mg、メタホウ酸イオン24.1mg、メタケイ酸57.7mg、メタホウ酸100.8mg、遊離二酸化炭素23.12mg、成分総計3258mg -
道の駅「きらら289」からも程近く。南会津町の山口地区、国道289号線と国道401号線の交差点南側に建つ、谷地電気店に併設された日帰り温泉施設。大通りに面しているのに、外観はよくある町の電気店なので、注意して見ていないと通り過ぎます。なんと、素泊まりのみですが、宿泊もできるのだとか。日曜日のお昼頃、温泉だけ利用してみました。
通常入浴料350円は、電気店右手の専用入口から入った、左側の受付で。この日は、「温泉博士」の特典でタダで入浴。電気店に何故温泉があるのか尋ねると、融雪で井戸を掘ったら温泉が出たのだそうです。
そのまま奥に進むと、男女別の浴室。青い暖簾が掛かる左側が、男湯です。棚に籐籠と100円有料ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。モダンなコンクリート打ちっ放しの浴室に入ると、手前に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、固形石鹸とシャンプーです。
右奥に4人サイズの石造り内湯があり、うっすら茶褐色がかった透明のナトリウムー塩化物温泉(源泉名: 会津みなみ温泉源泉)が満ちています。泉温25.1℃を、加温して40℃位で供給。PH6.8で、やや肌がスベスベする浴感。加水なし、循環濾過・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。
以前の口コミには「かけ流し」と書かれていたので、他のブログを見てみると、確かに過去の使用状況表示ではかけ流しと表記あり。ところが、現在の使用状況表示では「浴槽のゴミを取り除く為、循環しております」と変わっています。
湯口の湯を口に含むと、無臭で微塩味。薄茶色の湯の花が、たくさん舞っています。前が通りなので、窓は開かず景色は望めません。とはいえ、ずっと貸切状態でまったりできました。
主な成分: リチウムイオン1.8mg、ナトリウムイオン2001mg、マグネシウムイオン46.9mg、カルシウムイオン80.8mg、鉄(II)イオン2.1mg、フッ化物イオン1.8mg、塩化物イオン2370mg、臭化物イオン5.6mg、ヨウ化物イオン0.6mg、チオ硫酸イオン0.1mg、硫酸イオン527.6mg、炭酸水素イオン1000mg、メタケイ酸43.5mg、メタホウ酸61.7mg、メタ亜ヒ酸1.0mg、遊離二酸化炭素215.0mg、成分総計6.397g -
湯ノ花温泉のメインストリートである国道350号線沿いで、湯ノ岐川に架かる湯ノ花大橋の脇にひっそりと佇む混浴の共同浴場。日曜日の午前中、利用してみました。
湯ノ花温泉の共同浴場に入る場合、まず4つどれでも入れる「共通入浴券」(1日券)を、商店や民宿、旅館で200円払って購入。日付を書いてもらい、同じ日なら4ヶ所全ての共同浴場に入ることもできます。その場合、最後に入った共同浴場の入浴券回収箱に券を入れるシステム。入浴券を購入した星商店さんに車を停めさせてもらい、すぐ近くなので歩いて行きます。
ここが4つ目なので、入浴券を回収箱へ。「岩湯」と同じ、脱衣場と浴室一体型の湯小屋。目隠しは無い為、女性には混浴のハードルが高めです。洗い場には、カラン無し。当然、石鹸などのアメニティもありません。浴槽の湯をすくってかけ湯しますが、なかなかの熱さ。
中央に3人サイズのコンクリート造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 湯ノ花温泉 清滝の湯)が、源泉かけ流しにされています。自然湧出の源泉57.2℃を、44℃位で供給。基本的には、加水・加温・循環・消毒なしの源泉かけ流しなのですが、いつでも加水できるようにと、隅に置かれたバケツに常時水が注がれおり、先客により若干加水済みかも知れません。PH 8.1で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口には、温泉成分の白茶色の析出物がこんもりと付着し、塩ビ管か金属管かわからないほど。湯口の湯を口に含んでみても無味無臭ですが、浴槽の湯からは仄かな塩化物臭を感じます。
また奥に、1人サイズのコンクリート造り小浴槽もあります。こちらは湯温39℃位で、完全に加水された感じです。窓からは、眼下に川のせせらぎを望む景色。こちらもタイミング良く、貸切状態でまったりできました。
主な成分: リチウムイオン0.7mg、ナトリウムイオン203.3mg、カルシウムイオン79.1mg、ストロンチウムイオン0.8mg、鉄(II)イオン0.2mg、フッ化物イオン5.8mg、塩化物イオン319.3mg、臭化物イオン0.9mg、硫酸イオン152.7mg、炭酸水素イオン27.5mg、メタケイ酸101.5mg、メタホウ酸11.8mg、メタ亜ヒ酸0.2mg、成分総計912.7mg -
開湯およそ700年と伝わる、南会津町の湯ノ花温泉。秋には美しい蕎麦の白い花が咲き、20数件の民宿や旅館が建ち並ぶ静かな温泉地ですが、そこには衝撃的な湯小屋の共同浴場があります。日曜日の午前中、利用して来ました。
湯ノ花温泉の共同浴場に入る場合、まず4つどれでも入れる「共通入浴券」(1日券)を、商店や民宿、旅館で200円払って購入。日付を書いてもらい、同じ日なら4ヶ所全ての共同浴場に入ることもできます。その場合、最後に入った共同浴場の入浴券回収箱に券を入れるシステム。入浴券を購入した星商店さんに車を停めさせてもらい、車では行けないので歩いて行きます。
メインストリートの県道350号線から、「弘法の湯」の斜め前にある「石湯入口→」を目印に坂道を下ります。湯ノ岐川に架かる木製の橋(もう下流に湯小屋が小さく見えます)を渡って、右手に川沿いののどかな遊歩道を歩いて行くと、間もなく「うわぁ、何これ?」と言いたくなる光景。台風か何かで上流から転がって来た巨石が、湯小屋にめり込んだ?ようにも見えます。そして、この巨石が想像以上にデカイ。
こちらは「天神の湯」と同様、混浴の共同浴場。中に入っても、壁から巨石が飛び出たように見え、本当にどうしちゃったの?という感じです。入口右側に、靴を置く棚あり。浴槽横の洗い場を歩いて、左手奥の棚とすのこ板が敷かれた脱衣場へ。目隠しは無い為、女性には混浴のハードルが高めです。洗い場には、カラン無し。当然、石鹸などのアメニティもありません。浴槽の湯をすくってかけ湯をしますが、これがまた熱い!
中央に4人サイズの石造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 湯ノ花温泉 石湯)が、源泉かけ流しにされています。自然湧出の源泉57.6℃を、45℃位で供給。加水・加温・循環・消毒なしの使用状況表示です。PH8.0で、やや肌がスベスベする浴感。入口の脇に湯溜まりがあり、そこから注いでいます。口に含むと、石膏臭がして円やかな味。
衝立を挟み、窓際に1人サイズの石造り小浴槽もあります。浅くて、湯温は43℃位と低め。立ち上がると、窓から川のせせらぎ。でもやっぱり中央の浴槽に戻って、神々しいまでの巨石を眺めつつ、しばらく貸切状態でのんびりと湯浴みを楽しみました。
熱い湯だったので、湯上がりに小屋近くのベンチに座ってクールダウン。遊歩道沿いに花も咲いており、火照った体に川を渡る風が心地いいです。また訪れたくなる、印象的な湯処でした。
主な成分: リチウムイオン0.6mg、ナトリウムイオン194.8mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン58.8mg、ストロンチウムイオン0.6mg、フッ素イオン5.8mg、塩素イオン292.8mg、臭素イオン1.0mg、硫酸イオン136.7mg、炭酸水素イオン34.8mg、メタケイ酸41.1mg、メタホウ酸5.3mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、成分総計784.1mg
※なお、平成17年の古い分析書だったので、参考までに -
湯ノ花温泉のメインストリートである県道350号線沿いで、大きな高野槙の傍らに建つ、外観も綺麗で比較的新しい湯小屋の共同浴場。昔、弘法様を祀っていた場所に建てられた為、そう呼ばれるようになったのだとか。日曜日の午前中、利用してみました。
湯ノ花温泉の共同浴場に入る場合、まず4つどれでも入れる「共通入浴券」(1日券)を、商店や民宿、旅館で200円払って購入。日付を書いてもらい、同じ日なら4ヶ所全ての共同浴場に入ることもできます。その場合、最後に入った共同浴場の入浴券回収箱に券を入れるシステム。入浴券を購入した星商店さんに車を停めさせてもらい、すぐ近くなので歩いて行きます。
この「弘法の湯」と「湯端の湯」は男女別の浴室で、あと2つの共同浴場「岩湯」と「天神の湯」は混浴です。湯小屋の中に入ると、内装もきれいで広いロビー。4つある湯ノ花温泉の共同浴場で唯一、コインロッカーも完備されています。広い脱衣場には、ドライヤーはなし。2面ガラス窓の明るい浴室に入ると、奥に2人分のシャワー付カランがある洗い場。共同浴場なので、アメニティはありません。ちなみに、湯ノ花温泉の共同浴場でシャワーがあるのも、唯一ここだけです。
右側に6人サイズのコンクリート造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 湯ノ花温泉 清滝の湯)がサラサラとオーバーフロー。自然湧出の源泉57.2℃を、42℃位で供給。基本的には、加水・加温・循環・消毒なしの源泉かけ流しなのですが、加水はされている感じ。PH 8.1で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口には、温泉成分の白い析出物がこんもりと付着。湯口の湯を口に含んでみても無味無臭ですが、浴槽の湯からは仄かな塩化物臭を感知。たまたま時間帯が良かったのか、この時は貸切状態でまったりできました。
鄙びた共同浴場の方が温泉ファンにとってはたまらないのですが、利便性の高さから考えると、こちらは最も使い勝手の良い共同浴場かと思います。
主な成分: リチウムイオン0.7mg、ナトリウムイオン203.3mg、カルシウムイオン79.1mg、ストロンチウムイオン0.8mg、鉄(II)イオン0.2mg、フッ化物イオン5.8mg、塩化物イオン319.3mg、臭化物イオン0.9mg、硫酸イオン152.7mg、炭酸水素イオン27.5mg、メタケイ酸101.5mg、メタホウ酸11.8mg、メタ亜ヒ酸0.2mg、成分総計912.7mg
※なお、「弘法の湯」には平成17年の古い分析書しか掲示されてなかったのですが、同じ源泉を引く「天神の湯」 には平成27年の新しい分析書があったので、そちらの成分内容を記載しておきます。