おがわ温泉 花和楽の湯

「おがわ温泉 花和楽の湯」があるのは、埼玉県の中間に位置する小川町。都心から車で、1時間ほどで行ける、近すぎず遠すぎずの絶妙な距離感です。そしてそこにあるのは、敷地面積約2,000坪を超える広大な「純和風」の「温泉旅館」。そんな、休日のドライブがてら気軽に行けちゃう「温泉旅館」は、都心近郊の日帰り温泉施設とは一線を画す、「非日常」な空間が広がります。

• 

  「高級旅館」さながらの門構え

• 

  玄関まで様々な植栽が彩ります

• 

  敷地内には緑豊かな「中庭」も

• 

  自然の風に吹かれながらゆったり過ごす。秋には「もみじ絨毯」を眺められるそうです

そんな純和風の温泉旅館といっても過言ではない「おがわ温泉 花和楽の湯」では、温泉旅館らしく「若女将」がお出迎え。高級旅館さながらの上品なおもてなしを体感できます。そしてこの日は、特別に玄関先に出ていただき、旅館についてのご案内をしてもらいました。
そんな美人若女将の「内田 若葉さん」。お話ししてみると、とてもフレンドリーな方でした。庭に咲くお花にとまる蜂を見て、「この蜂は刺さない蜂だから安心らしいですよ」といった他愛もない会話がとても楽しく、平日の仕事で疲れた心　に元気をくれるようでした。

• 

  「若女将」がお出迎え。まさに「温泉旅館」の待遇です

• 

  敷地内の「植栽」と「刺さない蜂」についてお話を伺う楽しいひととき

• 

  館内には若女将の手書きのイチオシPOPもあります

• 

  よく見ると若女将の似顔絵が！お土産に購入必至ですね

館内は緑豊かな中庭を中心に広がる開放的なつくり。マンガが読み放題の「うたた寝処 はなれ雲」や、カフェラウンジ風の休憩処「一休〜ひとやすみ〜」でゆったりするのもいいですが、オススメは「貸切個室」。入館料とは別料金ですが、貸切露天風呂付きの部屋もあり、家族で、友達と、恋人と周りを気にせず、ゆったりとした時間を過ごすことができます。お部屋は和室タイプ、和洋室タイプから選べ、本格的な部屋のつくりは、温泉旅館そのもの。もちろん、お部屋までは若女将がご案内してくれます。

• 

  和洋室の大人な貸切空間「夕凪」へ。もちろん若女将のご案内付きです

お部屋でつかの間の休息の後は大浴場へ。
内風呂、サウナ、露天炭酸泉、露天大浴槽と多彩なお風呂が揃います。内風呂は、豊富な鉄分を含んだ天然地下水を沸かした「金の湯」。露天風呂は、ｐＨ10.0以上でお肌にやさしいアルカリ性単純温泉「白金の湯」と、それぞれ異なるお湯を楽しむこともできます。また、里山の風情あふれる露天風呂は、広々と開放的。お湯はぬるめの適温で、緑と空を眺めながら湯船でぷかぷかと、のんびりとした湯浴みを堪能することができます。

• 

  天然地下水「金の湯」の内風呂。その他サウナと洗い場も完備

• 

  開放的な露天風呂はアルカリ性単純温泉「白金の湯」。シュワシュワな炭酸泉も露天で堪能できます

露天の奥にひっそり佇む「一湯一会風呂」。ここは温泉マニア垂涎の「源泉かけ流し」の浴槽です。ｐＨ10.0という「石けん」並みの強アルカリ性を示すお湯は、無色透明の単純温泉。ですが、加水も循環も消毒もないかけ流しのお湯は、ほのかに甘くやさしい「ゆで玉子」のような硫黄の香りが漂い、ツルツルスベスベでとろとろな肌触りが絶妙な心地よさ。お湯の個性をしっかりと感じられる贅沢な湯浴みは、まさに癒しの「非日常空間」です。

• 

  ほのかに硫黄の香る「一湯一会風呂」。「源泉かけ流し」が嬉しい

• 

  とろとろのお湯は、白い「湯の花」がひらひらと舞っています

そんな源泉かけ流し「一湯一会風呂」では、「全量総入替方式」という衝撃的な方法を採用。これは浴槽のお湯を全て排水し、新たな源泉を入れ、新鮮度100%の源泉を楽しめるという、毎日18:00に開催されるありがたいイベントです。源泉かけ流しのお風呂でも、浴槽のお湯が入れ替わるまでにはかなりの時間がかかるため、どうしても鮮度が落ちる…ということで始めたというこの方法。源泉かけ流しを超える超新鮮な源泉を味わうことができます。

• 

  「全量総入替」の瞬間を特別に体験

温泉マニアの私、お湯が抜かれるのがもったいなくて、お湯が抜けきるまで浸かっていましたたが、新しい源泉が投入されてびっくり！同じ源泉のはずですが、先ほどとは異なる香りと感触です。お話を伺った湯守の向井さんいわく、その日によって源泉の湯質が変わるのだそう。新鮮な源泉を楽しめるだけではなく、その日によって変わる湯質も楽しめる、2つの魅力を同時に味わえるイベントです。

• 

  湯加減は湯守の「向井さん」が長年の「勘」で調整。これぞ「湯守」の仕事です

• 

  この贅沢なイベントは、毎日18：00に実施。多くの源泉ファンが集います

• 

  毎日少しずつ表情を変える「源泉」。それにちなみ「一期一会」ならぬ「一湯一会」と名付けられたそうです

これまでの人生で「浴びるように酒を呑み」、記憶を失くしたことは何度もありますが、「浴びながら呑んだ」のは初体験でした。
これこそが、おがわ温泉もうひとつの名物「地酒風呂」。地元・小川町の酒蔵「帝松（みかどまつ）」が、地酒風呂専用に造った銘酒『酒風呂自慢』を内風呂に投入するという日本酒好きにはたまらないイベントです。

• 

  地元の酒蔵・帝松特注の酒風呂自慢』。地酒風呂専用というありがたい日本酒です

毎月、奇数週の土曜日に開催され、一日に６回も行われるというこのイベント。もちろん飲酒も可能で、リクエストすれば手に注いでもらえたり、頭からかけてもらうことだってできるんです。アルコール度数15度の地酒は、クセがなく甘味を感じるさわやかな飲み口が美味しく、入浴中の水分補給さながら、大量に呑ませていただきました。お酒とお湯の効果で、身体の内外からカーッと熱くなり、酔いが回ったのか日本酒を浴びたからなのか、なんとも神聖な気分に。お風呂で日本酒を呑む。子供の頃に憧れていた「大人の夢」が、思わぬ形で実現した幸せな瞬間でした。
ちなみに偶数週の土曜日は、季節のハーブやお花を投入する「替わり風呂」を開催します。

• 

  日本酒を「浴びながら呑む」という夢のような初体験

• 

  「美肌効果」もあるという日本酒。浴後のお肌はプルプルでした

お風呂でまったり過ごすのもいいですが、サウナでがっつり汗を流すのも気持ち良いですよね。そんな時は「ロウリュ」もおすすめ。おがわ温泉でも一日に7回開催しています。
おがわ温泉の「ロウリュ」は歴史が長く、オープンした2004年から続くもの。これはなんと、関東で一番長い歴史を誇るのだそうです。そんな熟練の「技」をしっかり堪能。タオルの高速旋回と共に、蒸発したアロマ水の香りと熱波がサウナ中に充満し、一瞬で汗だく。普段味わえない大量発汗が心地よい、爽快な時間です。

• 

  関東元祖の「ロウリュ」を体感

• 

  熱波をまとい、身体の底から汗が出ます

若女将がご案内してくれ、かけ流し風呂の「全量総入替方式」や「地酒風呂」「ロウリュ」等、魅力満載のおがわ温泉ですが、食事処の里山食堂「楽膳」も他にひけをとらない魅力があります。
特選にぎり鮨に、とろけるサーモンいくら丼、田舎つけうどん、蟹たっぷり釜めし膳等々どれも絶品。思い出すだけでヨダレがとまらなくなりそうなメニューの数々で、高級旅館の夕食並みの美味しさに大満足です。それもそのはず、こちらの料理長、日本有数の和食激戦地・日本橋の高級日本料理店でバリバリ腕を振るっていたという人物。本格的な和食は、数分で胃袋に取り込まれていくのでした。

• 

  料理長おすすめ「特選にぎり鮨とだし薫る葱間汁」1,780円

• 

  「とろけるサーモンいくら丼」1,600円

• 

  「田舎つけうどん」920円

• 

  「蟹たっぷり釜めし膳」1,490円

• 

  魅力的なメニューの数々はレストラン事業部長「松本さん」が考案

「非日常」を満喫している休日。お風呂でのんびり過ごし、美味しい和食に舌鼓を打てば、やはり一杯呑みたくなるもの。そんな時は「地元三大蔵元 利き酒セット」がおすすめです。「帝松 生吟醸（花和楽の湯）」「青雲 吟醸生酒」「武蔵鶴 純米生酒」の地元・小川町の地酒３種類を堪能。これは甘口、これは辛口、これはキリッとしている等々、飲み比べているうちに酔い加減もいい具合に。幸せな休日とはこのことを言うんだなぁ、と夢心地な気分は時を忘れさせてくれそうです。

• 

  「地元三大蔵元 利き酒セット」580円

• 

  どれも個性的で美味しい日本酒

• 

  酔い加減もいい感じに…もう帰りたくありません

そして外も暗くなり、そろそろ帰らないといけない時間。でも帰りたくない、泊まりたい……そんな時は泊まったていいんです。
「泊まれない旅館」がコンセプトのおがわ温泉。「なんで泊まれないんだ！！」という常連さんからの声があまりに多かったのか、昨年の12月、敷地内に宿泊施設「カワラホテル」をオープン。これで帰りの時間を気にせず心置きなく、お風呂、食事、お酒を味わい尽くすことができます。
都心から約1時間の「泊まれない旅館」が、都心から約1時間で行ける本格的な純和風旅館に！せっかくの休日。日々の喧騒から離れた「非日常」の時間は、まだまだ続きます。

• 

  泊まれちゃう「カワラホテル」

• 

  夜の露天風呂も心置きなく堪能できます