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西伊豆・松崎港の河口近くに佇む、磯料理店を併設した鉄筋4階建の温泉宿。日帰り入浴はやっていない為、平日に一泊二食付で利用して来ました。1階には150種類の魚の剥製を展示したギャラリーもあり、お子さんはもちろん大人も楽しめます。この日は、2階の8畳和室トイレ付に宿泊。窓から、少し先に海を望めました。
浴衣に着替え、早速4階の展望風呂へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、アロエ系です。窓際に7人サイズのタイル張り木枠内湯があり、無色透明のカルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(源泉名: 混合泉 松崎2号、6号、12号、13号)が、源泉かけ流しにされています。泉温62.2℃を、加水・加温せず42℃位で供給。PH8.5で、やや肌がスベスベする浴感です。消毒もなしで、完全放流式。窓から漁港の景色を望みつつ、まったりできました。
続いて一度浴衣を着て、女湯を挟んだ所にある男性用の露天風呂へ。こちらの脱衣場は、棚にプラ籠が並び、ドライヤーも完備。外に出ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。5人サイズの樽風呂があり、湯温はこちらも42℃位です。明るいうちは河口の景色、夜は満天の星空を眺めて浸かれました。翌朝9時までの一晩中、源泉かけ流しの湯を満喫できるのがいいですね。
夕食は、通りを挟んだ向かいの別館「民芸茶房」へ。今回は通常のプランに、ちょっと贅沢して鮑の陶板焼きを加えたコースを頂きます。最初に出て来たサラダにも、炙った魚の皮が乗っていて、パリパリといい食感。太刀魚の酢味噌和えの後、お造りはカンパチ、鰆、鯵、金目鯛、鮃、鮪、ボタン海老と新鮮で種類も豊富です。更に、サザエの壺焼き、金目鯛の煮付けが出て、ビールを追加注文。野菜や魚介、桜海老の天ぷらは、揚げ立てで運ばれます。「これサービスね」と出された、キビナゴ焼も嬉しい。そして最後に、鮑の陶板焼。まだ動いている鮑を、贅沢に蒸し焼きで。美味しいのはもちろん、御飯と茎山葵の漬物やイカの塩辛でお腹一杯になりました。
朝風呂を堪能した後、朝食は昨晩と同じ民芸茶房へ。鯵の干物主菜で、つけ揚げや芋饅頭、玉子焼等の体に優しいメニュー。心太等の地物も嬉しいです。伊勢海老の味噌汁も出て、海の幸も満喫。シーズンにもよるかも知れませんが、比較的リーズナブルに良泉と魚料理を楽しめる宿だと思います。
主な成分: ナトリウムイオン321.8mg、マグネシウムイオン1.3mg、カルシウムイオン335.8mg、塩素イオン86.6mg、臭素イオン0.4mg、ヨウ素イオン0.2mg、硫酸イオン1339mg、炭酸水素イオン9.3mg、メタケイ酸65.6mg、メタホウ酸1.8mg、総成分2.177g17人が参考にしています