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住宅街を抜けて辿り着く、甲府市街を見下ろす高台に佇む温泉旅館。この地に湧く自家源泉が、昭和47年に宝生山八津御嶽神社の大神の神託により掘り当てた事から、その名が付けられたのだとか。平成元年にリニューアルされ、鉄筋4階建ての和の情緒溢れる湯宿となっています。平日に、一泊素泊まりで利用して来ました。
平日限定の格安プランだった為、この日は1階のトイレ無しツインルームに宿泊。周りに飲食店やコンビニは無いので、素泊まりなら食事を済ませて行くか、途中で調達して行った方がいいでしょう。それでも部屋は狭過ぎず、窓からは遠く山々を望む景色。そして何より、24時間入れる大浴場に近いというのが、この上なく良かったです。
早速浴衣に着替え、1階の大浴場(男湯は「万亀」、女湯は「千姫」)へ。宿泊者専用の畳敷き脱衣場には、棚に籐籠が並び、ドライヤーも完備。広い浴室に入ると、手前に10人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、オリジナルラベルのもの。左手前には飲泉場があり、口に含むと微塩味がしました。
タイル張り石枠内湯が6つと、露天風呂が1つという構成。いずれも、微褐色透明のナトリウムー塩化物泉(源泉名: 神の湯)が満ちています。泉温46.4℃を、加水なし・加温あり、循環・消毒ありで供給。塩素臭は気になりません。常時新湯が投入されオーバーフローしているので、かけ流し・循環併用でしょうか。PH8.4で、やや肌がスベスベする浴感。各浴槽に番号が振られているので、その順番で入ってみることにします。
先ずは左側の壁際手前にある、2本の打たせ湯が付いた5人サイズの浴槽「一番 うたせ湯」から。ボタンONを押してお湯を出し、出る時はOFFにします。湯温は39℃位。続いて、右側中程にある6人サイズの泡風呂「二番 渦流湯」へ。湯温は42℃位。そして次に、左奥の10人サイズの浴槽「三番 信玄湯治湯」へ。湯温は39℃位で、大黒様が微笑んでいます。更に、右側壁際の6人サイズの浴槽「四番 ぶどう湯」へ。湯温は42℃位。なぜ、ぶどう湯なのか不明です。次に、右奥の3人分の寝湯スペースが付いた14人サイズの浴槽「五番 寝風呂」へ。続いて、最も温く36℃位。まったりしてたら、ウトウトしちゃいそう。最後に、左側中程にある5人サイズの浴槽「六番 上がり湯」。湯温は熱めの43℃位で、正しく上がる前に浸かりたい湯温でした。最後にガラス戸を開け、外の露天へ。5人サイズの岩風呂「七番 露天風呂」は、湯温41℃位。巨石を配した日本庭園を眺めつつ、旅の疲れも癒されました。ちなみに、ぬる湯とあつ湯の交互浴が良いようで、ぬる目の五番→三番→二番→四番→一番→七番→六番の順がオススメと書かれていました。
就寝前に、宿泊者専用入口から階段を上がり2階へ。宿泊者専用の貸切露天風呂「輝きの湯」へ向かいます。無料で予約不要、空いていれば札を返して使えるシステムです。なんと、従業員さんが作られたとか。階段は付いているものの窓から出入りする構造で、手作り感満載に思わず微笑みます。籐籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーもあり。外に出ると、1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティもあります。2人サイズの陶器風呂で、こちらはかけ流し。湯温は41℃位。白や茶色の湯の花も、舞い上がります。眼下に見える夜景が綺麗ですが、昼間は富士山も見えるのだとか。翌朝楽しみに行ってみたら、曇っていて残念ながら見えませんでした。
ラドン含有量: 6.42×10-10 Ci/kg
主な成分: リチウムイオン0.6mg、ナトリウムイオン433.2mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン25.3mg、ストロンチウムイオン0.1mg、フッ素イオン8.3mg、塩素イオン679.3mg、臭素イオン1.8mg、ヨウ素イオン0.2mg、硫化水素イオン0.3mg、炭酸水素イオン35.9mg、炭酸イオン8.8mg、メタケイ酸50.3mg、メタホウ酸19.9mg、遊離二酸化炭素19.0mg、成分総計1.288g
※なお、分析書は平成28年のものに更新されています。20人が参考にしています