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富士吉田市大明見の市街地から、山道を車で走ること約3km。杓子山の中腹に佇む、古くから皮膚病に絶大な効果があるという湯治宿。平日の午後、日帰り入浴してみました。
公共の宿となっていますが、なかなか鄙びた外観。近年ではアトピーに効果があるとかで遠くからも訪れる人が絶えず、また飲用に持ち帰る人が多い為、なんと第五駐車場まであって驚きます。
入浴は入浴料900円は、玄関を入って左手前の券売機で。値下がりしたようで、16時以降は500円になります。廊下を奥に進み、突き当たりを左折。すぐに療養専用浴室がありますが、一般浴室はその先です。棚に籐籠が並び、コインレス鍵付ロッカーもある脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左手前に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。窓際にタイル張り内湯が2つあり、いずれも無色透明の霊水が満ちています。左側の5人サイズの石枠浴槽「温水浴槽」は、湯温41℃位に加温。PH7.32で、さらりとした浴感。おそらく循環あり。蛇口からチョロチョロと冷泉が出ていて、口に含むと無臭でほのかな甘味があります。右側に、3人サイズの浴槽「冷水浴槽」があり(以前は左側の大きい方が冷水浴槽だったが、今はこの配置なので注意との掲示)、こちらは湯温30℃位。よく見ると、小さな白い湯の花も見られます。交互浴が気持ちいいのですが、冷水の方で1時間程まったりしていたら、アワ付きも見られました。窓からは、小川と山を望む景色。先客が上がられた後、しばらく貸切状態でプチ湯治できました。
帰りがけに、受付で療養専用浴室のことを尋ねると、一般よりは少し小さな浴室なのだとか。皮膚病の人が周りの目を気にしなくて済むようにと分けているそうで、一般用と比べ霊水の使用状況に違いはないとのことでした。
主な成分: マグネシウムイオン5.35mg、カルシウムイオン10.42mg、塩素イオン1.42mg、硫酸イオン2.56mg、硫黄イオン0.76mg
※なお、脱衣場等に分析書はなく、上記の数値はパンフレット等に記載された昭和53年の分析結果なので、参考までに。22人が参考にしています