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上信越自動車道の佐久ICから、車で約5分。佐久市街を通る中山道から一本路地に入った閑静な場所に佇む、正長元年(1428年)に創業した室町時代より続く老舗旅館。戦国時代の武田信玄や江戸時代の岩村田藩主の入浴記録が残り、島崎藤村や北原白秋、若山牧水ら数多くの文人が宿泊した宿でもあります。土曜日のお昼頃、日帰り入浴してみました。
入浴料は通常500円ですが、この日は「信州物味湯産手形」を使って入浴。玄関から正面のフロントで受付を済ませ、そこから右手の階段を上がり、渡り廊下を通って別棟へ移動。階段を下りた1階に、鄙びた浴室「旭湯」があります。入口の上に、明治37年の「洗湯銭出納帳」の写しが掲示されており、こちらも歴史の長さが伺えますね。
棚にプラ籠が並ぶ狭い脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、固形石鹸と一般的なシャンプー&リンス。右側に4人サイズの石造り内湯があり、茶褐色に濁った温泉法第二条該当泉(源泉名: 旭湯)が満ちています。メタケイ酸の項で該当。泉温21.9℃を、加温して40℃位で供給。PH6.8で、さらりとした浴感です。加水なし・循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。入口に「只今 新湯」の札が下がっていましたが、湯口から新湯が出ているという意味でしょうか。口に含むと、まろやかな味。うっすらと白い粉のような湯の花が、湯面に浮いています。日帰り入浴が出来ることをあまり知られていないのか、この時はずっと貸切状態でまったりできました。
信州で最も歴史ある宿と言われているので、一度泊まって地酒と自慢の鯉料理を是非味わってみたいです。
主な成分: ナトリウムイオン10.9mg、アンモニウムイオン0.8mg、マグネシウムイオン3.8mg、カルシウムイオン20.0mg、バリウムイオン0.07mg、アルミニウムイオン0.01mg、マンガンイオン0.6mg、鉄(II)イオン4.1mg、フッ化物イオン0.2mg、塩化物イオン7.2mg、臭化物イオン0.05mg、硝酸イオン0.07mg、硫化水素イオン0.02mg、硫酸イオン1.6mg、リン酸水素イオン4.6mg、炭酸水素イオン120.3mg、メタケイ酸67.5mg、メタホウ酸0.7mg、遊離二酸化炭素34.8mg、遊離硫化水素0.03mg、成分総計286.6mg28人が参考にしています