きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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口コミ点数の高い順
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投稿日:2016年9月6日
オーバーフローが気持ちいい(江之島温泉(えのしまおんせん))
きくりんさん [入浴日: 2016年1月30日 / 2時間以内]
55.0点
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55.0点
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33.0点
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垂水市の海潟海水浴場から程近く、桜島と温泉の名前の由来となった江之島を望む景勝地に建つ、源泉かけ流しの共同浴場。大隅半島でも屈指の名湯であり、九州温泉道の認定施設でもあります。土曜日の午後、利用してみました。国道220号線を車で走っていると、飛岡川という細い川に沿って曲がるようにと、看板が出ています。海に出たら右折し、海岸沿いにすれ違いの出来ない細道を行くと、右側に駐車場。その奥に、まるで時が止まったかのような、鄙びた外観の湯小屋があります。
入浴料250円は、左側にある母屋の料金BOXへ。湯小屋の中は、最近リニューアルされたのか、とってもきれいです。棚だけの脱衣場には、ドライヤーなし。湯気抜き天井の浴室に入ると、左側に3人分のシャワー付カランと2人分の水蛇口。石鹸などのアメニティはありません。中央に、8人サイズのタイル張り内湯があり、4人サイズづつに2分割。いずれも、無色透明のアルカリ性単純硫黄温泉(源泉名: 空欄 12号・13号の2種混合温泉)が注がれています。泉温47.5℃を加水・加温せず、手前の浴槽で41℃位、奥の鉄パイプの湯口が付いた方は43℃位で供給。PH9.3で、肌がスベスベする浴感です。口に含むと、玉子臭がして円やかな味。白や灰色の湯の花が、大量に舞っています。ふと、床に目をやると、滑るようにお湯がサラサラとオーバーフロー。トド寝したら気持ちいいだろうなと考えていると、木枕がありました。また、右手前には水風呂も設置され、交互浴 も楽しめます。週末の午後だったので、常時10人位来客があり賑わってました。
主な成分: ナトリウムイオン162.2mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン7.7mg、カルシウムイオン6.0mg、アルミニウムイオン0.2mg、第一鉄イオン0.1mg、フッ化物イオン1.6mg、塩化物イオン216.2mg、水酸イオン0.4mg、硫化水素イオン2.9mg、臭化物0.8mg、チオ硫酸イオン0.9mg、硫酸イオン27.9mg、炭酸水素イオン26.1mg、炭酸イオン34.7mg、メタケイ酸91.5mg、メタホウ酸イオン1.2mg、成分総計588.9mg -
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緩やかにカーブしたメインストリート沿いに、小さな温泉旅館が建ち並ぶ川内高城温泉。その一角、双葉屋さんの隣に佇む共同湯。あの西郷隆盛が入ったと、伝わっています。平日の午前中、利用してみました。
商店を併設しており、共同湯へは建物の右側から入ります。ちなみに、九州温泉道の認定施設にもなっていますが、スタンプはこの商店の中に設置。入浴料200円は、共同湯入口を入ってすぐのところにある竹筒へ。右手奥に進むと、男女別の浴室があります。手前が女湯、男湯は奥です。
簡単な仕切りはあるものの、脱衣場と浴室が一体型となった、昔ながらの浴場。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。一段下がったところに造られた、モザイクタイル張りのレトロな浴室。左奥に、1人分のシャワー付カランがある洗い場。共同湯なので、アメニティはありません。中央に、6人サイズのタイル張り内湯があり、真ん中で2つに分割。共に、無色透明の単純硫黄温泉(源泉名:空欄)が、源泉かけ流しにされています。泉温52.1℃を、加水・加温せず、奥の湯口がある方は43℃位、手前の方は41℃位で供給。PH9.2で、肌がツルツルする浴感です。小さな白い湯の花も、舞っています。口に含むと、硫黄臭がしてエグイ味。先客が上がられた後、貸切状態でまったりできました。
なお、川内高城温泉は現在共同源泉を使用しており、こちらも他の旅館と源泉は一緒。でも、日帰り入浴できる宿風呂もそれぞれ風情があるので、時間があればのんびりと、湯巡りを楽しみたいところです。
主な成分: ナトリウムイオン71.7mg、アンモニウムイオン1.1mg、カルシウムイオン1.0mg、フッ素イオン1.2mg、塩化物イオン2.0mg、硫化水素イオン6.1mg、チオ硫酸イオン1.0mg、硫酸イオン6.7mg、炭酸水素イオン101.3mg、炭酸イオン40.2mg、メタケイ酸31.5mg、成分総計264.9mg
※やはり、こちらも平成17年の少し古い分析書でした。 -
みどり池の畔に建つ、吹上温泉に明治45年創業した老舗宿。斎藤茂吉ら文人にも愛され、日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。平日の午後、日帰り入浴してみました。
趣ある屋敷門をくぐると、左手に受付の建物。入浴料600円は券売機で。緑豊かな敷地には、離れの客室などが点在します。奥へと池沿いに遊歩道を進んで、先ずは男性用の露天風呂へ。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣小屋で、ドライヤー完備。カランはなく、かけ湯槽があります。アメニティは、秘湯熊笹系。6人サイズの石造浴槽には、うっすら緑がかった透明の単純硫黄温泉(源泉名:吹上23号)が、源泉かけ流しにされています。泉温59.6℃を、42℃強位で供給。PH9.0で、肌がツルツルする浴感です。口に含むと、硫黄臭がしてエグイ味。池を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
続いて、手前の男性用大浴場へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場で、ドライヤーも完備。浴室に入ると、両サイドと手前に6人分のカランがある洗い場。アメニティは秘湯熊笹系。窓際に、12人サイズの石造内湯があり、微かに緑がかった透明の単純硫黄温泉(源泉名:吹上21号と共同源泉を混合)が、源泉かけ流しにされています。自家源泉の泉温が36.4℃と低く、町の共同源泉と混ぜて使用(宿の公式HPに記載)。湯温も42℃強位と絶妙。自家源泉はPH9.0ですが、こちらも肌がツルツルする浴感です。口に含むと、やはり硫黄臭がしてエグイ味。黒い湯の花も舞っています。目の前には、大きなガラス窓越しに、池を望む景色。露天に続き、ここでも貸切状態でのんびりできました。
是非泊まって、部屋や料理、静けさに包まれる夜の露天風呂など、楽しんでみたい宿です。
源泉名: 吹上23号
主な成分: リチウムイオン0.3mg、ナトリウムイオン82.3mg、アンモニウムイオン1.3mg、カルシウムイオン2.6mg、フッ化物イオン12.0mg、塩化物イオン30.7mg、水酸化物イオン0.2mg、硫化水素イオン30.1mg、チオ硫酸イオン1.0mg、硫酸イオン0.4mg、炭酸水素イオン123.3mg、炭酸イオン21.0mg、メタケイ酸45.3mg、メタホウ酸6.8mg、遊離二酸化炭素0.2mg、成分総計360.3mg
源泉名: 吹上21号
主な成分: リチウムイオン0.3mg、ナトリウムイオン68.5mg、アンモニウムイオン1.0mg、マグネシウムイオン1.7mg、カルシウムイオン7.1mg、ストロンチウムイオン0.2mg、マンガンイオン0.2mg、第一鉄イオン5.9mg、フッ化物イオン7.7mg、塩化物イオン18.6mg、水酸化物イオン0.2mg、硫化水素イオン12.1mg、チオ硫酸イオン1.4mg、硫酸イオン33.5mg、炭酸水素イオン103.7mg、炭酸イオン15.0mg、メタケイ酸36.2mg、メタホウ酸3.3mg、遊離二酸化炭素0.2mg、遊離硫化水素0.1mg、成分総計318.6mg
なお、共同源泉の分析書は掲示がありませんでした。 -
鹿児島港からフェリーみしまで、竹島を経由し約3時間40分。指宿と屋久島の中間にある硫黄島。ところが屋久島方面からは行けず、鹿児島港からフェリーか、鹿児島空港からセスナ機でしか行けません。でも、無理してでも行きたい、温泉ファン憧れの秘湯。シーズンオフの平日に、訪れてみました。
セスナは高いので、必然的にフェリー利用でしたが、週に数便しかありません。しかも、天候次第で欠航になる為、旅行日程には余裕も必要。また、島には民宿が数軒しかなく、宿泊先確保も大切です。更に、島での足もないと、温泉に歩いて行くのも大変。民宿で車を借りられるかも、大切なポイントとなります。
少し船酔い気味になりながら、フェリーが硫黄島に近づくと、海底から湧き出た温泉の成分で、港付近の海水は真っ茶色!! こんなすげぇ島が日本にあるのかと、興奮で胸が高鳴ります。ジャンベ演奏による島の方々の歓迎を受け、いよいよ島へ上陸。そして、真っ先に車で東温泉を目指します。
途中、看板がいくつか出ているので迷わず到着。海岸へ下りる手前に、5台分位の駐車スペースあり。ここに車を停め、ワクワクしながら坂道を下って小道を歩いて行きます。すると間もなく、波打ち際に3つ並んだ石造り露天風呂が出現。それは、いつか写真で見た、憧れの風景そのものでした。
脱衣場は、山側に石を積み上げた囲いのようなものがあり、そこを利用。岩の上に置くと、風で飛ばされます。まずは、3段になった、一番下(海に向かって左)の8人サイズの浴槽から。いずれも、ちょっぴり緑がかった透明の硫黄明礬泉が、源泉かけ流しにされています。野湯なので、源泉名等は不明。泉質も、三島村のHPに出ているものを参考にしました。源泉温度も不明ですが、こちらは湯温42℃強位。肌がスベスベする浴感です。
続いて、中段(真ん中)の15人サイズの浴槽へ。こちらは、湯温43℃位。岩の間からも注がれ、口に含むと硫黄臭がして酸っぱい。浴槽内は、波飛沫や潮風の影響か、塩化物臭がします。
最後に上段(海に向かって右)の2人サイズの浴槽へ。湯温はおそらく45℃以上あり、熱過ぎて数秒しか入れません。
結局戻って、真ん中と左を交互に入浴。背後に硫黄岳、目の前に大海原と東ノ立神という絶景が広がり、波が間近に打ち寄せるワイルドな野湯。天気は曇り時々晴れで、竹島がぼんやり見えます。潮風に吹かれ、ずっと貸切状態でまったりできました。
ダイナミック過ぎて、とても一言では言い表せない、自然と温泉のスペクタクル。それはもう感動です。なかなか行けないけれど、是非また訪れたい、素晴らしい温泉でした。 -
金谷山を背景に、緑に囲まれて佇む、伊豆下田河内温泉の一軒宿。慶応3年(1867年)に開業した、木造の老舗旅館でもあります。平日の午前中、およそ8年ぶりに日帰り入浴して来ました。
入浴料700円(土日祝1000円)は、玄関入ってすぐのフロントで。板張りの廊下を真っ直ぐ奥に進むと、右側に大浴場「千人風呂」があります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、100円有料ロッカーも完備。ドライヤーは、入口前の流し台にあります(10分100円)。久々にワクワクしながら、伊豆一と言われる総檜造りの広々とした浴室へ。
こちらは、大正4年(1915年)に造られ、長さ15m・幅5m・最深部1mと圧巻の広さ。アーチ天井でクラシカルですが、乙女のブロンズ像が置かれ、モダンな印象も与えます。混浴ですが、女性はバスタオル巻もOK。右手前には、10人分の蛇口(両サイドだけシャワー付)がある洗い場。アメニティは、固形石鹸のみです。
木造りの内湯は、4つに区分。繋がった3つに、無色透明の単純温泉[源泉名: 2種混合泉(尾防の湯・下湯原源泉)]がサラサラとオーバーフロー。加水・加温・循環・消毒なしで、源泉かけ流しです。泉温48.3℃を、湯口のある4人サイズで43℃位、洗い場側の浅い20人サイズで42℃位、壁際の30人サイズの深い方では41℃強位で供給。PH8.12で、やや肌がスベスベする浴感。湯口の湯を口に含むと、無臭で微塩味です。
また左側に、5人サイズのぬる湯浴槽がありますが、ここだけ別源泉。前回は気付かなかった為、再発見です。無色透明の単純温泉[源泉名: 2種混合泉(尾防の湯・金谷温泉)]が、こちらも源泉かけ流し。泉温36.0℃を、湯温35℃位で供給。PH7.59で浴感も変わらず、口に含むも無味無臭です。交互浴に最適でした。
続いて奥に進み、外の露天風呂へ。9人サイズの木造り浴槽で、湯温は40℃位。奥に、ジャグジーが設置されています。囲まれている為、景色は望めません。ずっと貸切状態で、まったりできました。この時、女湯「万葉の湯」は清掃中で使用不可。平日は、事前に連絡した方が良さそうです。
主な成分:
2種混合泉(尾防の湯・下湯原源泉)
ナトリウムイオン100.3mg、マグネシウムイオン0.3mg、カルシウムイオン18.3mg、アルミニウムイオン0.2mg、フッ化物イオン0.7mg、塩化物イオン49.7mg、硫酸イオン92.0mg、炭酸水素イオン58.0mg、炭酸イオン3.0mg、メタケイ酸23.1mg、メタホウ酸0.2mg、遊離二酸化炭素13.2mg、成分総計0.3614g
2種混合泉(尾防の湯・金谷温泉)
ナトリウムイオン81.8mg、マグネシウムイオン0.4mg、カルシウムイオン18.3mg、アルミニウムイオン0.2mg、フッ化物イオン0.5mg、塩化物イオン38.0mg、硫酸イオン73.8mg、炭酸水素イオン64.8mg、メタケイ酸22.5mg、メタホウ酸0.2mg、遊離二酸化炭素13.2mg、成分総計0.3176g -
北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅から、車で約10分。蜃気楼が見られることで有名な魚津市郊外に佇む、昭和40年に開業した金太郎温泉の大型旅館。ちなみに、金太郎温泉とは創業者が「金太郎のように元気一杯、健康になるように」と願い名付けたのだとか。そこに併設され、平成15年にオープンした日帰り温泉施設。土曜日の午前中、およそ5年ぶりに再訪して来ました。
旅館ではなく、直接日帰り施設「カルナの館」へ向かいます。100円返却式靴箱に靴をしまい、受付でキーと入浴料を渡すと、ロッカーキーをくれるシステム。各コースありますが、この日は2回目でもあり、1時間コース(720円)を利用。受付から奥に進み、右折した左側に男女別の大浴場があります。
縦長ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。「立山連邦パノラマ大浴殿」と名付けられた広い浴室に入ると、左側に30人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右側に30人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら青みがかった白濁の含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉[硫化水素型](源泉名: 金太郎温泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温73.5℃を、加水・加温なしで41℃位で供給。肌がツルツルする浴感です。口に含むと、硫化水素臭がして、しょっぱエグい味がします。
お湯もインパクトがありますが、やはり背後の巨石に目を奪われます。全国から銘石や奇石を集め、立山連邦をイメージして屋内に積み上げたのだそう。他にも、中央に4人サイズの寝湯が2つあり、ジャグジー付きと無いタイプ。手前に座湯、そして奥に半身浴槽「健康道場」があります。湯温は、いずれも42℃位。また、左奥に打たせ湯もあり、更にジェットバスや歩行浴槽まであります。これだけでも、ゆっくり入っていれば、1時間はあっという間でしょうね。
続いて、外の「庭園大露天風呂」へ。岩風呂が2つ並び、左側は20人サイズで41℃位、右側は16人サイズで40℃位。囲まれていますが、こちらも巨石が配され圧倒されます。座り石が沈んでいるので、腰掛けてしばしまったり。週末でしたが、午前中でそれほど混んでなくて良かったです。しっかり記憶に残る、個性ある湯とスケールの大きな湯殿。魚津に来たら、外せない温泉ですね。
主な成分: ナトリウムイオン4790.0mg、マグネシウムイオン10.3mg、カルシウムイオン1401.0mg、ストロンチウムイオン28.1mg、マンガンイオン0.6mg、フッ素イオン3.4mg、塩素イオン9903.0mg、臭素イオン36.7mg、ヨウ素イオン1.5mg、チオ硫酸イオン5.1mg、硫酸イオン14.6mg、炭酸水素イオン100.6mg、メタケイ酸98.2mg、メタホウ酸44.2mg、遊離二酸化炭素54.0mg、遊離硫化水素6.1mg、成分総計16748.0mg
なお、分析書が平成26年10月21日で更新されています。 -
国登録有形文化財にも指定された小牧ダムのすぐ近くに建つ、温泉ファンには良く知られた湯処。木曜日が定休日だと知らず、訪れてしまい入れなかったので、翌日の午後に出直して来ました。
国道471号線沿いの駐車場に車を停め、「湯谷温泉」と大きく書かれたバス待合室の裏手に、細い坂道があるので下って行きます。下りきったところに、瓦葺きでL字形の母屋。外観は、古風な湯宿の佇まいです。
入浴料500円は料金箱へ(箱といっても、蓋はありません)。玄関から左へ廊下をずぅ~っと進み、庄川を眺めつつ階段を下りて行くと、コンクリート造りの湯小屋が見えてきます。
浴室は男女別で、文字がかすれていますが、男湯は右側。脱衣場の戸は、アコーデオンカーテンです。棚だけの簡素な脱衣場には、ドライヤーはもちろんありません。
扉を開け、階段を更に下りると、コンクリート造りの浴槽が1つ。うっすら青みがかった透明のナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 湯谷温泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温39.0℃を、加温・加水せずにそのまま供給。肌がツルツルする浴感です。消毒もなく、ほんのり硫黄臭と芒硝臭を感知。浴槽内には、腰掛けられる段差があるものの、深いところで120cm位はあるでしょうか。お湯が新鮮なので、程なくかなりの泡付きが見られます。
鉄筒の湯口は可動式で、上に向けると、まるでバズーカ砲のように。口に含むと、ちょっぴり塩味がして、まろやかな味です。豊富な湯量で、本来の洗い場まで溢れ、その外枠へ更にオーバーフロー。そして女湯の方へと、排水されて行きます。
先客と丁度入れ替わりで、しばらく貸切状態でまったりできました。浴室の天井は高いものの、湯気がこもり蒸し風呂状態に。上がってから、なかなか汗が引きませんでした。
主な成分: ナトリウムイオン317mg、アンモニウムイオン0.50mg、カルシウムイオン200mg、ストロンチウムイオン2.52mg、フッ素イオン0.65mg、塩素イオン725mg、臭素イオン2.06mg、硫酸イオン151mg、炭酸水素イオン8.54mg、炭酸イオン7.80mg、メタケイ酸水素イオン14.3mg、メタホウ酸イオン9.21mg、メタケイ酸23.0mg、メタホウ酸4.97mg、成分総計1.468g
なお、分析書は平成27年3月25日付で更新されていました。 -
白山国立公園の白山中宮道入口、標高700mにある中宮温泉に建つ、明治2年に開業した老舗旅館。日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。平日の午前中、日帰り入浴して来ました。
鉄筋5階建ての建物ですが、館内には囲炉裏があったり、熊など野生動物たちの毛皮や剥製が飾られ、山の宿らしい雰囲気。入浴料550円は、玄関を入って左手にあるフロントで払います。早速、玄関からすぐ右手にある大浴場「御前の湯」へ。すのこ板張りの床に、棚だけの脱衣場には、ドライヤーも完備。木造りの浴室に入ると、左右に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、熊笹系とアロエ系です。窓際に、木造りの内湯が2つ並び、共にうっすら緑褐色に濁った透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉(源泉名:中宮温泉)が、源泉かけ流しにされています。加水・加温なし、消毒なしの表示。日本温泉協会の温泉利用証でも、引湯と新湯注入率が4以外は、全て5という良泉です。源泉60.2℃を、右側の4人サイズの浴槽で40℃位、左側の6人サイズの方は42℃弱位で供給。仕切り板に穴が開いていて、中で繋がっています。PH6.7ながら、肌がスベスベする浴感。切り株の湯口から注がれ、口に含むと金気臭がして旨じょっぱい。膜のような、薄い湯の花も浮いています。窓からは、山の景色も望めました。
続いて一度服を着て、エレベーターで4階の露天風呂「ぼーの湯」へ。小さな脱衣棚があるだけで、洗い場にも2人分のシャワー付カランといった、こじんまりしたもの。アメニティもありません。3人サイズの木造り樽型浴槽があり、縁が苔で滑る。湯温は43℃位。こちらからも、山々の景色が望めます。川のせせらぎと、蝉時雨に思わずボーっと。内湯と露天風呂、どちらも貸切状態で楽しめました。
主な成分: ナトリウムイオン848.7mg、アンモニウムイオン3.4mg、マグネシウムイオン6.1mg、カルシウムイオン84.5mg、ストロンチウムイオン1.7mg、マンガンイオン0.3mg、鉄(Ⅱ)イオン1.6mg、フッ化物イオン5.4mg、塩化物イオン1075mg、臭化物イオン3.8mg、硫酸イオン87.3mg、炭酸水素イオン766.6mg、メタケイ酸205.6mg、メタホウ酸50.1mg、遊離炭酸279.2mg、成分総計3.527g -
投稿日:2015年8月20日
目に効くオール5温泉(奥湯沢 貝掛温泉(かいかけおんせん))
きくりんさん [入浴日: 2015年5月21日 / 2時間以内]
55.0点
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清津川の支流、勝沢川のほとりに湧く貝掛温泉。鎌倉時代に白雲禅師により開湯され、戦国時代には上杉謙信の隠し湯、江戸時代には眼病に効く温泉として知られる古湯。この自然豊かな地に佇む、江戸時代に開業した老舗の一軒宿。日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。平日の午前中、およそ25年ぶりに日帰り入浴してみました。
以前は、大学の友人とスキー帰りに雪の中訪問。温泉と蕎麦を頂き、帳簿に記帳したところ、その後10年以上に渡り、年賀状を送って頂いていました。そんな心遣いを感じる素朴な宿でしたが、さすがに久々に訪れると綺麗にリニューアル。宿の手前の細い橋は当時と同じですが、今は情緒ある古民家風の建物で、駐車場も広々。入浴料は通常1000円ですが、この日はまっぷる首都圏日帰り温泉の特典で、200円割引で入浴できました。
玄関左側の帳場で受付を済ませ、奥へと廊下を進んだ突き当たりに、男女別の大浴場があります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場(貴重品BOX有)には、ドライヤーも完備。湯気抜き窓がある、梁が剥き出しになった、高い天井の浴室。左側に、5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なもの。石造りの内湯が、2つあります。
まずは、奥にある11人サイズの浴槽から。無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(源泉名:貝掛温泉)が、源泉かけ流しにされています。自然湧出の源泉36.2℃を、手を加えることなく、そのまま供給。PH7.7で、肌に優しい浴感です。口に含むと、ほのかな塩化物臭がして弱塩味。また、目を洗ってみるとサッパリ。不感温帯の為、ウトウトしていたら、泡付きも見られました。
隣には、4人サイズの加温浴槽があり、湯温は42℃位。交互浴が、気持ちいい。露天風呂は、20人サイズの源泉岩風呂と、4人サイズの加温岩風呂がありますが、清掃中で入れなかったのは残念。昔は、内湯と離れた廊下の突き当たりにあり、冬は宿の方がやめておいた方がよいと言う程、冷たかったのを思い出します。湯は、当時も今も変わらぬ名湯。日本温泉協会の温泉利用証も、文句なしのオール5でした。
主な成分: リチウムイオン1.5mg、ナトリウムイオン406.7mg、アンモニウムイオン0.6mg、マグネシウムイオン0.9mg、カルシウムイオン328.5mg、ストロンチウムイオン0.9mg、フッ素イオン0.9mg、塩素イオン1026mg、臭素イオン5.9mg、ヨウ素イオン1.9mg、硫酸イオン140.9mg、リン酸水素イオン0.7mg、炭酸水素イオン18.6mg、メタケイ酸31.3mg、メタホウ酸21.1mg、遊離二酸化炭素0.6mg、成分総計1994mg -
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国登録有形文化財指定の旧岩崎家別邸と茶室、約1万坪にも及ぶ回遊式日本庭園を持つ、箱根湯本温泉の純和風旅館。平日の午前中、日帰り入浴して来ました。入浴料は通常2210円(タオル・バスタオルレンタル付)ですが、この日は温泉博士の特典で、1000円引の1210円で入浴。玄関から右奥の階段を上がり、左に庭園を眺めつつ廊下を奥へ。突き当たったら、エレベーターで3階に上がり、右に進むと大浴場があります。籐籠が並ぶ、広い脱衣場。ガラス屋根の、まるで植物園のような浴室。実際、ゴムの大木が浴槽まで覆い被さっています。洗い場には、12人分のシャワー付きカラン。アメニティは、一般的なもの。40人サイズの石造り木枠浴槽には、うっすら青みがかった透明のナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名:湯本温泉 湯本第12、72、84、89、99、112混合泉)が、源泉かけ流しにされています。源泉63.4℃を、加水せず41℃位で供給。PH8.1で、肌がツルツルする浴感です。奥の3分の1程が、深さ1m位の立湯ゾーン。口に含むと、ほんのり芒硝系の匂いと弱塩味。薄茶色い湯の花も、舞っています。右側には、5人サイズの洞窟風呂。こちらは、湯温40℃位のぬるめでした。次に、一度服を着て、大浴場の左隣にある庭園露天風呂へ。棚だけの脱衣場。洗い場はありません。東屋風の屋根が付いた、20人サイズの岩風呂。こちらも源泉かけ流しで、湯温は40℃位です。奥に池と日本庭園を眺めつつ、ほとんど貸切状態で楽しめました。正直入浴料は高いですが、6本の自家源泉を豊富な湯量でかけ流しにしている点や、見事な日本庭園などを見ても、十分アリかなと思います。
主な成分: ナトリウムイオン750mg、カルシウムイオン339mg、塩素イオン1570mg、硫酸イオン347mg、炭酸水素イオン48.8mg、炭酸イオン6.0mg、メタケイ酸77.8mg、メタホウ酸40.4mg、成分総計3212mg