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金谷山を背景に、緑に囲まれて佇む、伊豆下田河内温泉の一軒宿。慶応3年(1867年)に開業した、木造の老舗旅館でもあります。平日の午前中、およそ8年ぶりに日帰り入浴して来ました。
入浴料700円(土日祝1000円)は、玄関入ってすぐのフロントで。板張りの廊下を真っ直ぐ奥に進むと、右側に大浴場「千人風呂」があります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、100円有料ロッカーも完備。ドライヤーは、入口前の流し台にあります(10分100円)。久々にワクワクしながら、伊豆一と言われる総檜造りの広々とした浴室へ。
こちらは、大正4年(1915年)に造られ、長さ15m・幅5m・最深部1mと圧巻の広さ。アーチ天井でクラシカルですが、乙女のブロンズ像が置かれ、モダンな印象も与えます。混浴ですが、女性はバスタオル巻もOK。右手前には、10人分の蛇口(両サイドだけシャワー付)がある洗い場。アメニティは、固形石鹸のみです。
木造りの内湯は、4つに区分。繋がった3つに、無色透明の単純温泉[源泉名: 2種混合泉(尾防の湯・下湯原源泉)]がサラサラとオーバーフロー。加水・加温・循環・消毒なしで、源泉かけ流しです。泉温48.3℃を、湯口のある4人サイズで43℃位、洗い場側の浅い20人サイズで42℃位、壁際の30人サイズの深い方では41℃強位で供給。PH8.12で、やや肌がスベスベする浴感。湯口の湯を口に含むと、無臭で微塩味です。
また左側に、5人サイズのぬる湯浴槽がありますが、ここだけ別源泉。前回は気付かなかった為、再発見です。無色透明の単純温泉[源泉名: 2種混合泉(尾防の湯・金谷温泉)]が、こちらも源泉かけ流し。泉温36.0℃を、湯温35℃位で供給。PH7.59で浴感も変わらず、口に含むも無味無臭です。交互浴に最適でした。
続いて奥に進み、外の露天風呂へ。9人サイズの木造り浴槽で、湯温は40℃位。奥に、ジャグジーが設置されています。囲まれている為、景色は望めません。ずっと貸切状態で、まったりできました。この時、女湯「万葉の湯」は清掃中で使用不可。平日は、事前に連絡した方が良さそうです。
主な成分:
2種混合泉(尾防の湯・下湯原源泉)
ナトリウムイオン100.3mg、マグネシウムイオン0.3mg、カルシウムイオン18.3mg、アルミニウムイオン0.2mg、フッ化物イオン0.7mg、塩化物イオン49.7mg、硫酸イオン92.0mg、炭酸水素イオン58.0mg、炭酸イオン3.0mg、メタケイ酸23.1mg、メタホウ酸0.2mg、遊離二酸化炭素13.2mg、成分総計0.3614g
2種混合泉(尾防の湯・金谷温泉)
ナトリウムイオン81.8mg、マグネシウムイオン0.4mg、カルシウムイオン18.3mg、アルミニウムイオン0.2mg、フッ化物イオン0.5mg、塩化物イオン38.0mg、硫酸イオン73.8mg、炭酸水素イオン64.8mg、メタケイ酸22.5mg、メタホウ酸0.2mg、遊離二酸化炭素13.2mg、成分総計0.3176g68人が参考にしています