- 温泉TOP
- >
- 関西(近畿)
- >
- 和歌山県
- >
- 田辺
- >
- 湯の峰温泉
- >
- 湯の峯荘
- >
- 湯の峯荘の口コミ一覧
- >
- 湯の峯荘の口コミ 広い浴場は湯の峰随一
-
湯の峰温泉の中心地から少し離れた(名物「つぼ湯」までは徒歩10分ほど)高台に佇む、昭和40年に開業した鉄筋3階建ての温泉宿。若いスタッフさん達が頑張っている宿でもあります。平日に、一泊二食付で利用してみました。
駐車場の一角に飲泉場があったので、迷わず飲泉。高温なのでやけどに注意しつつ口に含むと、ほんのり玉子味がする極上湯。入る前から、期待に胸が膨らみます。
この日は、3階の次の間広縁付10畳和室に宿泊。窓から山々を望む景色が広がり、中々のロケーションです。浴衣に着替え、早速温泉へ。
玄関から真っ直ぐ奥に進み、突き当たって左の階段を下りると、1階に男女別の大浴場があります。夜10時に男女入替わり、それまで男湯は右側の浴室です。棚に籐籠とコインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に8人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、リーブルアロエと黒糖系です。窓際に25人サイズの石造り内湯があり、ちょっぴり黄褐色に濁った含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉(源泉名: 龍ノ湯)が、かけ流しにされています。源泉89.6℃を加水して、42℃位で供給。PH7.8ながら、肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、金気臭がしてほんのり玉子味。黒や灰色の湯の花が、沈殿しています。
続いて、外の露天風呂へ。岩風呂が2槽あり、左側の12人サイズの方は湯温43℃位で、白い湯の花が沢山舞っています。そこからオーバーフローして、右側の10人サイズの浴槽へ。こちらは、湯温40℃位のぬるめ。柵越しに、里山の景色。夕食時間に近かったからか、貸切状態でまったりできました。
夕食は早く、17:30か18:30スタートの2択。泊まる部屋とは違う客室で頂きます。お品書きなし。食前酒は梅酒の温泉割りに始まり、スープは新玉葱のムース、先付に赤かぶの手鞠寿司、バイ貝の煮付、苺ムースのシュー包と続きます。お造りは炙り太刀魚、勘八、鮪が出て、熱燗がしみる。自家製ザル豆腐は塩で頂き、岩清水豚のシャブシャブもイケます。アマゴの塩焼き、タラのブイヤベースポット包みパイと、山海の旬の味覚に満足。ツルツルキャロットの酢物、アオサのお吸物と御飯、デザートに杏仁豆腐が出て、お腹一杯になりました。
一休みして、就寝前に家族風呂へ。2つありますが、いずれも無料・予約不要で使え、しかも源泉かけ流しです。大浴場の左手へ進み、サンダルに履き替えて館外へ。階段を下りると、木造りの湯小屋があります。まずは、左側の浴室「鹿の湯」へ。中に入ると、左側に1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティも完備。3人サイズの底タイル張り岩風呂があり、湯温は41℃位です。うっすら青白く濁っていて、オーバーフローはチョロチョロ。湯口付近には、白い湯の花が舞っています。床や浴槽縁は、温泉成分で焦げ茶色にコーティングされていました。続いて、右側の浴室「くすり湯」へ。こちらも、右側に1人分のシャワー付カランがある洗い場で、アメニティも完備。やはり3人サイズの底タイル張り岩風呂ですが、違いは1人分の浅いスペースがあるところ。半身浴用でしょうか?こちらもうっすら青白く濁って、白や黒の湯の花も舞っています。夜更けに硫黄の匂いに包まつつ、静かに湯浴みを楽しめました。
翌朝、朝食は1階の広間で頂きます。鯵の干物と湯豆腐主菜の体に優しいメニュー。温泉玉子の他にも、ほんのり黄色でクセがない温泉粥も美味しかったです。
食後は、昨晩男女入替えになった、大浴場の右側の浴室へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティも完備。手前に4人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら黄褐色透明の湯は42℃位。加水率が低いのか、大浴場の他の湯船と比べ、濃厚のような気がします。浴槽周りも、温泉成分で棚田状の析出物。右奥に進むと、10人サイズの底タイル張り岩風呂。湯温は41℃位です。
続いて、外の露天風呂へ。15人サイズの岩風呂で、湯温は42℃位。湯口付近では、白い湯の花も見られます。こちらも柵越しに、山々の景色。チェックアウトギリギリまで、まったり湯浴みできました。
脱衣場に掲示されている分析書は、泉質名やPHが書かれた簡易的なものと、昭和30年の相当古いもの。フロントで尋ねてみたのですが、新しいものは出てこなかったので参考までに。
主な成分: ナトリウムイオン422.49mg、カルシウムイオン71.70mg、マグネシウムイオン9.6mg、アルミニウムイオン0.30mg、クロールイオン296.50mg、硫酸イオン106.20mg、ヒドロ炭酸イオン797.90mg、水酸化イオン71.90mg、メタケイ酸153.14mg、遊離二酸化炭素8.71mg、遊離硫化水素3.57mg、総合計1928.00mg12人が参考にしています