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湯ノ花温泉のメインストリートである県道350号線沿いで、大きな高野槙の傍らに建つ、外観も綺麗で比較的新しい湯小屋の共同浴場。昔、弘法様を祀っていた場所に建てられた為、そう呼ばれるようになったのだとか。日曜日の午前中、利用してみました。
湯ノ花温泉の共同浴場に入る場合、まず4つどれでも入れる「共通入浴券」(1日券)を、商店や民宿、旅館で200円払って購入。日付を書いてもらい、同じ日なら4ヶ所全ての共同浴場に入ることもできます。その場合、最後に入った共同浴場の入浴券回収箱に券を入れるシステム。入浴券を購入した星商店さんに車を停めさせてもらい、すぐ近くなので歩いて行きます。
この「弘法の湯」と「湯端の湯」は男女別の浴室で、あと2つの共同浴場「岩湯」と「天神の湯」は混浴です。湯小屋の中に入ると、内装もきれいで広いロビー。4つある湯ノ花温泉の共同浴場で唯一、コインロッカーも完備されています。広い脱衣場には、ドライヤーはなし。2面ガラス窓の明るい浴室に入ると、奥に2人分のシャワー付カランがある洗い場。共同浴場なので、アメニティはありません。ちなみに、湯ノ花温泉の共同浴場でシャワーがあるのも、唯一ここだけです。
右側に6人サイズのコンクリート造り内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 湯ノ花温泉 清滝の湯)がサラサラとオーバーフロー。自然湧出の源泉57.2℃を、42℃位で供給。基本的には、加水・加温・循環・消毒なしの源泉かけ流しなのですが、加水はされている感じ。PH 8.1で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口には、温泉成分の白い析出物がこんもりと付着。湯口の湯を口に含んでみても無味無臭ですが、浴槽の湯からは仄かな塩化物臭を感知。たまたま時間帯が良かったのか、この時は貸切状態でまったりできました。
鄙びた共同浴場の方が温泉ファンにとってはたまらないのですが、利便性の高さから考えると、こちらは最も使い勝手の良い共同浴場かと思います。
主な成分: リチウムイオン0.7mg、ナトリウムイオン203.3mg、カルシウムイオン79.1mg、ストロンチウムイオン0.8mg、鉄(II)イオン0.2mg、フッ化物イオン5.8mg、塩化物イオン319.3mg、臭化物イオン0.9mg、硫酸イオン152.7mg、炭酸水素イオン27.5mg、メタケイ酸101.5mg、メタホウ酸11.8mg、メタ亜ヒ酸0.2mg、成分総計912.7mg
※なお、「弘法の湯」には平成17年の古い分析書しか掲示されてなかったのですが、同じ源泉を引く「天神の湯」 には平成27年の新しい分析書があったので、そちらの成分内容を記載しておきます。
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