-
JR只見線の会津大塩駅から、車で約10分。国道252号線と只見線が交差する手前で、右斜めに田舎道を入って行くと辿り着く、滝沢温泉の自家源泉を持つ一軒宿。日曜日の午後、日帰り入浴して来ました。
石材店も営むため、左側の湯小屋の前には、たくさんの石碑や石像が置かれています。中に誰もいないようなので、右側にある母屋へ。湯小屋と母屋の間には青い鉄骨の源泉塔が立ち、石碑には「滝沢温泉松の湯 平成二年七月三日 ボーリングで湧出」と刻まれています。
夕飯の支度をしていたおばあちゃんが出て来てくれ、温泉に入りたい旨を伝えると、「初めてなら、説明しなきゃいげねえな」と一緒に湯小屋へ。中に入って、男女別の浴室の前にある炊事場の戸を開け、そこに置かれた料金箱(壺)を取り出します。「入浴料100円入れてね。誰もいないから。」と、料金の支払い方法を教えてくれました。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、右側に2人分のシャワー付カランと1人分のプッシュ式カランがある洗い場。アメニティは、固形石鹸のみです。
左側に6人サイズの石造り内湯があり、薄茶色に濁ったナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉(源泉名: 松の湯)が、かけ流しにされています。泉温52.6℃を、加水して42℃位に調整。PH7.1で、少しキシキシするような浴感です。温泉成分の析出物で、こんもりと覆われた湯口。湯を口に含んでみると、旨じょっぱい。浴槽の縁や床も、薄茶色の析出物でコーティング。湯面には、白い粉のような湯の花も浮いています。窓の外には、先程外で見た源泉塔。湧き出た源泉が、僅か1m足らずのホースを伝い浴槽に注がれる様は、本当に贅沢です。先客のおじいちゃんが上がられた後、貸切状態でまったりできました。
主な成分: リチウムイオン1.4mg、ナトリウムイオン2858mg、マグネシウムイオン190.9mg、カルシウムイオン377.4mg、マンガンイオン0.4mg、鉄(II)イオン3.4mg、鉛イオン0.1mg、フッ化物イオン1.4mg、塩化物イオン3087mg、臭化物イオン9.0mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫酸イオン2121mg、炭酸水素イオン1732mg、メタケイ酸108.0mg、メタホウ酸29.8mg、メタ亜ヒ酸0.5mg、遊離二酸化炭素174.8mg、成分総計10.89g12人が参考にしています