きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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口コミ最新投稿順 |
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愛知県東部の鳳来峡に湧く、開湯が約1300年前の古湯と伝わる湯谷温泉。この温泉地を流れる板敷川(宇連川)沿いに佇む、昭和47年に開業した鉄筋3階建の温泉宿。およそ11年程前に、日帰り入浴しました。
入浴料1000円はフロントで。大浴場「しんのこの湯」の石造り内湯と半露天風呂で、当時は無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物泉を満喫。間近に川のせせらぎを臨みながら、まったりできました。
この後、2008年に新源泉の湯谷7号泉が湧出。静かな宿の雰囲気は変わっていないようなので、いずれまた訪れてみたいものです。 -
天竜奥三河国定公園の茶臼山高原近くに佇む、平成7年にオープンした兎鹿嶋温泉の日帰り温泉施設。レストランや特産品の売店も併設する、駐車場も100台分を備えた割と大型の施設です。平日の午前中、温泉だけ利用して来ました。
正面玄関を入り、右手へ進むと温泉棟があります。入浴料600円は、フロント前の券売機で。入浴券を渡すと、ロッカーキーをくれるシステムです。鍵付ロッカーの並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に14人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、クラシエ製です。
サウナの奥、左側の窓際に25人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明のナトリウムー炭酸水素塩温泉(源泉名: 兎鹿嶋温泉1号源泉)が満ちています。源泉が2本あり、この日は入口に1号源泉と表示。毎週木曜日が定休日なので、金曜日に2号源泉と変わるのだとか。泉温28.5℃を加水なし・加温ありで41℃位で供給。肌がスベスベする浴感です。循環・消毒あり(次亜塩素酸ナトリウム使用)ですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むも、無味無臭。また浴槽左手前に3本の打たせ湯があり、中央にジャグジー、奥に2本のジェット水流が出ていました。
続いて、外の露天風呂へ。屋根付6人サイズの石造り木枠浴槽で、湯温は41℃弱位。小さな白い湯の花も、見られます。巨石や石灯篭を配した庭園越しに、山林を眺める景色。東屋風の腰掛け処もあり、熱くなったらクールダウンも可能。朝一だった為、ほとんど貸切状態でまったりできました。
浴室入口前には、1号源泉がアルカリ性単純温泉と書かれた説明書が貼られており、分析書と違うなぁと思っていると、今年の検査で泉質が変わったんですよと、受付の人が教えてくれました。
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン294.2mg、アンモニウムイオン0.1mg、マグネシウムイオン1.0mg、カルシウムイオン2.6mg、ストロンチウムイオン0.1mg、バリウムイオン0.06mg、アルミニウムイオン0.01mg、鉄(II)イオン0.06mg、亜鉛イオン0.03mg、フッ化物イオン8.8mg、塩化物イオン73.5mg、臭化物イオン0.2mg、硝酸イオン0.9mg、炭酸水素イオン641.6mg、炭酸イオン12.90mg、メタケイ酸30.3mg、メタホウ酸33.7mg、成分総計1104mg -
横浜市鶴見区に位置し、京浜急行本線の生麦駅から徒歩で約3分。国道15号線沿いの大黒町入口交差点そばに佇む、昭和3年に創業した社寺風の温泉銭湯。思わず見惚れてしまう、風格と歴史ある外観。二段になった千鳥破風屋根の懸魚は、上が蓮の花、下は鶴と松の彫刻でしょうか。平日の午後、利用してみました。
中に入ると、ノスタルジックな松竹錠の下駄箱で、鍵も木札です。入浴料470円は番台で。コインレス鍵付き木製ロッカーがある、高い格天井の脱衣場。ドライヤーは20円、またレトロなマッサージ機も20円です。
浴室に入ると、手前に固定シャワー付カランが並ぶ洗い場。その奥に、4人サイズのタイル張り内湯が4槽あります。左側はジェット水流付「超音波気泡座風呂」は湯温40℃位で深く、左から2番目はジャグジー付「赤外線風呂」で湯温が41℃位。こちらは、いずれも白湯です。
右側の2つが温泉浴槽で、黒褐色に濁ったナトリウムー炭酸水素塩冷鉱泉[源泉名: 横浜温泉(朝日湯)]が、かけ流しにされています。泉温16.5℃を加水なし・加温ありで、右から2番目は42℃位、1番右側は44℃弱位で供給。いずれも、弱い超音波気泡装置付です。
さらに、左側のサウナ横にあるメインの源泉水風呂へ。2人サイズのタイル張り内湯で、非加熱なので湯温は20℃位。PH8.4で、肌がスベスベする浴感です。蛇口からチョロチョロと注がれ、口に含むと少甘味。透明度は、5cm位でしょうか。
壁の絵はペンキ絵ではなく、山と湖から流れ出す渓流の写真パネル。そこだけこの銭湯の雰囲気にマッチしない気がしますが、温冷交互浴でかけ流しの黒湯を満喫できました。
主な成分: リチウムイオン0.021mg、ナトリウムイオン235mg、マグネシウムイオン7.94mg、カルシウムイオン13.9mg、ストロンチウムイオン0.088mg、バリウムイオン0.007mg、全鉄イオン1.5mg、アルミニウムイオン0.026mg、マンガンイオン0.04mg、フッ素イオン0.32mg、塩素イオン17.0mg、硫酸イオン17.3mg、炭酸水素イオン647mg、炭酸イオン36.6mg、硝酸イオン5.1mg、リン酸水素イオン3.3mg、メタケイ酸62.4mg、メタホウ酸2.84mg、成分総計1074mg -
JR武蔵野線の三郷駅または新三郷駅から、どちらも徒歩で約15分。大場川沿いに佇み、スイミングスクールを併設する、平成18年に開業した日帰り温泉施設。平日の午前中、利用してみました。
建物の看板に掲げる「源泉」の大きな二文字が、この施設を最もよく物語っているように思われます。入浴料1000円(土日・祝日と特定日は1100円)は券売機で。100円返却式靴箱に靴をしまい(キーは自己管理)、フロントで入浴券を渡すと、精算用リストバンドをくれるシステム。フロント向かいのエレベーターで、2階にある男女別の大浴場へ。青地に「ゆ」と染め抜かれた暖簾が掛かる、奥の浴室が男湯です。
100円返却式ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入るとすぐ、23人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
右手のサウナの奥に、タイル張り石枠内湯が3槽。左側の9人サイズと、真ん中の6人サイズの浴槽には、いずれも茶褐色に濁った含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉(源泉名: 早稲田天然温泉 めぐみの湯)が、源泉かけ流しにされています。泉温46.1℃を加水・加温せず、左側は39℃位、真ん中は42℃位で供給。循環・消毒なし。PH7.2で、肌に少し引っかかるような浴感。鉄分が豊富なためでしょうか。湯口の湯を口に含むと、鉄臭と塩化物臭が混じった匂いがしてしょっぱい。透明度は、15cm位かな。右側の6人サイズの浴槽は、無色透明の白湯で、上がり湯として使うのでしょう。
続いて、外の露天風呂「虹の湯」へ。タイル張り石枠浴槽が、2槽あります。手前の12人サイズは湯温40℃位で、奥の10人サイズは湯温42℃位。こちらも、源泉かけ流しです。湯面に、アブラのような膜も浮いています。囲まれているので、景色は空だけ。とはいえ、朝一だったせいもあり空いてる状況で、かけ流しの濃厚な源泉をがっつり堪能できました。
源泉一点推しにこだわるのは、豊富な湯量と湯色や泉質といった個性の強さゆえ。古くから常連の方はもちろん、都心からも近い立地なので、もっと多くの新しい温泉ファンの方にも足を運んで欲しい湯処です。
主な成分: ナトリウムイオン8669mg、カルシウムイオン483.0mg、マグネシウムイオン317.0mg、アルミニウムイオン0.3mg、マンガン(II)イオン0.7mg、鉄(II)イオン5.9mg、リチウムイオン0.8mg、ストロンチウムイオン5.4mg、バリウムイオン0.9mg、塩素イオン15470mg、炭酸水素イオン168.0mg、炭酸イオン0.2mg、沃素イオン12.3mg、臭素イオン3.5mg、メタケイ酸22.3mg、メタホウ酸93.0mg、遊離二酸化炭素17.8mg、成分合計25.40g -
大正時代に財界人や文人の高級別荘地として開発され、箱根十七湯の中では比較的新しい強羅温泉。箱根登山ケーブルカーの「早雲山駅」から徒歩約3分という、この温泉地では最も高所の標高800mに位置する、昭和31年に開業した純和風旅館。平日のお昼頃、およそ11年ぶりに日帰り入浴して来ました。
通常入浴料1300円は、玄関から右手のフロントで。この日は「温泉博士」の特典で、子供料金の1000円で入浴。山の斜面に建てられた木造5階建の建物で、3階と4階の大浴場が時間帯で男女入替りとなります。階段を上って、男湯の3階大浴場「さくら」へ。
天然松の幹が突き抜けている脱衣場には、棚にプラ籠が並び、コインレス鍵付ロッカーやドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLA製です。
2面窓のある右側に、6人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら緑がかった白濁の酸性ーカルシウムー硫酸塩・塩化物温泉[源泉名: 大涌谷温泉 蒸気造成混合泉3号線(強羅方面)]が、源泉かけ流しにされています。泉温59.2℃を、加水せず40℃位で供給。循環・消毒なし。PH2.2で、最初は少しピリピリして、のちにやや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、酸っぱい。洗い場側と奥の窓際に腰掛けられる段差があり、半身浴で長湯も可能でした。
続いて、外の露天風呂「神代杉の湯」へ。箱根神代杉の切株を配して、1人サイズの陶器風呂が2つあります。手前の円形の方は湯温41℃位で、奥の楕円形の方は湯温42℃位。電柱がちょっと邪魔ですが、塀越しに箱根外輪山を望む景色。先客が上がられた後、貸切状態でまったりできました。
以前利用した、箱根寄木細工の意匠を楽しめる4階の露天風呂「仁兵衛の湯」は、近年リニューアルされたのだとか。新しくなったこちらも、また利用してみたいです。
主な成分: 水素イオン6.36mg、ナトリウムイオン39.0mg、マグネシウムイオン37.3mg、カルシウムイオン114mg、ストロンチウムイオン0.08mg、第一鉄イオン9.50mg、アルミニウムイオン14.5mg、マンガンイオン1.84mg、亜鉛イオン0.04mg、フッ素イオン0.13mg、塩素イオン216mg、硫酸水素イオン114mg、硫酸イオン540mg、硝酸イオン0.61mg、メタケイ酸123mg、メタホウ酸4.00mg、遊離硫化水素0.03mg、遊離硫酸1.96mg、成分総計1.226g -
安達太良山の西麓、宝暦年間(1751年)の頃から湯治場として栄え、胃腸の名湯として親しまれてきた中丿沢温泉。この閑静な温泉街のメインストリート沿いに佇む、広い庭園露天風呂が自慢の大型旅館。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
駐車場も広めなので、日帰り客にも便利です。玄関でスリッパに履き替えたら、通常は入浴料500円を正面のフロントで。この日は、「ふくしま日帰り温泉 ゆるりと100湯」の特典で100円割引で入浴。左手奥に進んだ突き当たりに男女別の大浴場があるので、右手の男湯へ。
棚に籐籠が並ぶ広い脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
中央に12人サイズのタイル張りコンクリート造り内湯があり、うっすら緑白色に濁った酸性・含硫黄ーカルシウム・アルミニウムー硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)(源泉名: 沼尻元湯)が、かけ流しにされています。泉温68.3℃を、この日は加水して43℃位で供給(基本的には源泉かけ流しですが、温度調整の為加水することあり)。PH2.1で、最初は肌がピリピリするも、やがてやや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、硫黄臭がして酸っぱい。白い粉状の湯の花も、舞っています。続いて、外の露天風呂へ。
18人サイズのコンクリート造り浴槽で、湯温は41℃位。こちらは、源泉かけ流しです。湯面にも、沢山の白い粉状の湯の花が浮いています。目の前には、大きな石灯篭が置かれた日本庭園。どこまでが庭園なのか、わからない程の奥行きです。良泉と庭園を楽しみつつ、ほとんど貸切状態でまったりできました。
福島県の安達太良山北西麓には、湯治場時代から続く、湯量豊富な源泉かけ流しの温泉地が数多く点在。紅葉狩りのシーズンには散策帰りに是非立ち寄って、硫黄の匂いを体に染み込ませて帰って欲しい湯処かと思います。
主な成分: 水素イオン7.9mg、ナトリウムイオン113.7mg、アンモニウムイオン2.0mg、マグネシウムイオン74.5mg、カルシウムイオン231.5mg、ストロンチウムイオン0.5mg、アルミニウムイオン78.8mg、マンガンイオン4.3mg、鉄(II)イオン8.6mg、鉄(Ⅲ)イオン3.1mg、亜鉛イオン0.2mg、フッ素イオン18.4mg、塩素イオン582.5mg、臭素イオン3.0mg、ヨウ素イオン1.0mg、硫酸水素イオン274.5mg、チオ硫酸イオン6.1mg、硫酸イオン1025mg、メタケイ酸155.4mg、メタホウ酸26.1mg、硫酸5.5mg、遊離硫化水素98.7mg、成分総計2.761g -
安達太良山の西南麓にあたる高原に位置し、沼尻スキー場からすぐ近くに佇む、明治19年(1886年)に創業した鉄筋4階建ての老舗旅館。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
左側の日帰り専用入口から入り、入浴料800円はフロントで。大浴場は、玄関から左手の内湯のみの浴室と、右手の露天風呂付きの浴室の2ヶ所があります。先ずは、左手奥に進んだ先にある内湯へ。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、白樺物語です。
右奥に8人サイズの木造り内湯があり、うっすら緑白色がかった透明の酸性・含硫黄ーカルシウム・アルミニウムー硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)(源泉名: 沼尻元湯)が、源泉かけ流しにされています。泉温68.3℃を、加水せず43℃位で供給。PH2.1で最初ピリピリして、程なくやや肌がスベスベする浴感。白い粉状の湯の花が、舞い上がります。湯口の湯を口に含むと、硫化水素臭がして酸っぱい。窓から中庭を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
一度服を着てフロントまで戻り、続いて右手の露天風呂付大浴場の方へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーもあり。浴室に入ると、左右に8人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、こちらも白樺物語です。
窓際に10人サイズの木造り内湯があり、こちらも源泉かけ流しです。湯温は42℃位。先客がいた為か、こちらは緑白色に少し濁っています。浴槽の底に、白い粉状の湯に花が堆積していました。続いて、外の露天風呂へ。屋根付8人サイズの木造り浴槽で、こちらも緑白色に少し濁り、湯温は42℃位。先客が上がられた後、貸切状態でのんびりできました。
この日は使いませんでしたが、畳敷きの日帰り客用休憩室もあるので、ゆっくりするのにも良さそうです。
主な成分: 水素イオン7.9mg、ナトリウムイオン113.7mg、アンモニウムイオン2.0mg、マグネシウムイオン74.5mg、カルシウムイオン231.5mg、ストロンチウムイオン0.5mg、アルミニウムイオン78.8mg、マンガンイオン4.3mg、鉄(II)イオン8.6mg、鉄(Ⅲ)イオン3.1mg、亜鉛イオン0.2mg、フッ素イオン18.4mg、塩素イオン582.5mg、臭素イオン3.0mg、ヨウ素イオン1.0mg、硫酸水素イオン274.5mg、チオ硫酸イオン6.1mg、硫酸イオン1025mg、メタケイ酸155.4mg、メタホウ酸26.1mg、硫酸5.5mg、遊離硫化水素98.7mg、成分総計2.761g -
紅葉の景色も素晴らしい磐梯吾妻スカイラインから、土湯峠付近の細い林道に入り、およそ4kmほど先にある幕川温泉。2軒の宿があり、右手奥に吉倉屋旅館さん、左側手前がこちらの水戸屋旅館さんです。明治26年(1893年)開業の老舗旅館でもあり、日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。吉倉屋旅館さんと同じ2源泉を使用しているのですが、鉄筋3階建ての立派な建物の看板に書かれた「元湯」の文字に引き寄せられ、平日の午前中、日帰り入浴してみました。
通常は入浴料700円を玄関を入った左側のフロントで払いますが、この日は「ふくしま日帰り温泉 ゆるりと100湯」の特典で200円割引で入浴。左手奥に廊下を進むと、突き当たりに男性用内湯があります。棚に籐籠と100円有料ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。広い浴室に入ると、奥に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、秘湯熊笹系と椿系です。
窓際に8人サイズの木造り内湯があり、うっすら青みがかった透明の単純温泉(源泉名: 幕川1号泉)がサラサラとオーバーフロー。泉温72.5℃を、加水して42℃位で供給(加水ホースあり)。PH7.5で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほんのり硫黄臭がして微かに塩味。消しゴムかすのような白い湯の花が、大量に沈殿しています。右手に円形の岩風呂もありますが、湯が張られていません。ずっと貸切状態で、まったりできました。
続いて一度服を着て、2階の展望露天風呂へ。脱衣場は男女別ですが、混浴です。棚に籐籠とプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。外に出ると洗い場はなく、中央に屋根付10人サイズの石底木枠浴槽があり、こちらもうっすら青みがかった透明の単純温泉(源泉名: 幕川1号泉)がサラサラとオーバーフロー。加水ホースありで、湯温は42℃位に調整済み。秘湯を守る会の提灯が、旅情をそそります。眼鏡形の面白い形の浴槽ですが、こちらは撮影禁止で残念。180度山と木立のパノラマを眺めつつ、こちらも貸切状態でぼーっとできました。
更にまた服を着て、次は渓流露天風呂「さえりの湯」へ。玄関に戻って館外に出たら、建物裏手の駐車場奥へと進むと脱衣小屋があります。混浴ですが、プラ籠が並ぶ脱衣場は男女一緒で、ドライヤーもなし。洗い場もなく、渓流沿いに10人サイズの岩風呂。青みがかった乳白色の単純硫黄温泉(硫化水素型)(源泉名: 幕川5号泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温44.9℃を、加水せず41℃位で供給。PH5.9で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、金気臭がして玉子味。川のせせらぎとブナ林を眺めながら、結局最後も貸切状態で湯浴みを満喫できました。
〈幕川1号泉〉
主な成分: ナトリウムイオン7.5mg、アンモニウムイオン1.0mg、マグネシウムイオン11.3mg、カルシウムイオン33.8mg、ストロンチウムイオン0.2mg、バリウムイオン0.2mg、マンガンイオン0.1mg、鉄(II)イオン0.2mg、塩素イオン0.9mg、硫化水素イオン0.5mg、硫酸イオン85.4mg、リン酸水素イオン0.1mg、炭酸水素イオン80.3mg、メタケイ酸198.0mg、メタホウ酸0.1mg、遊離二酸化炭素16.0mg、遊離硫化水素0.2mg、成分総計444.4mg
〈幕川5号泉〉
主な成分: ナトリウムイオン3.4mg、アンモニウムイオン0.6mg、マグネシウムイオン2.3mg、カルシウムイオン7.0mg、塩素イオン0.8mg、硝酸イオン0.5mg、硫化水素イオン0.7mg、硫酸イオン8.2mg、炭酸水素イオン29.0mg、メタケイ酸54.7mg、遊離二酸化炭素77.1mg、遊離硫化水素10.1mg、成分総計196.5mg -
磐梯吾妻スカイラインの土湯峠から、細い林道を進んでたどり着く、標高1300mの山深い中に佇む、2軒しかない幕川温泉の宿の一つ。ここから歩いて20分位の所に高さ30mの滝があり、水が幕のように流れ落ちることから幕川と名付けられた温泉地なのだとか。明治25年(1892年)開業という老舗旅館であり、日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。平日の午前中、日帰り入浴して来ました。
事前に連絡して伺ったのですが、玄関の冬期休業のお知らせを見てビックリ。なんと、明日から来年の4月下旬まで休みだなんて。本には11月中旬からと書かれていたので、そろそろかな位に思っていましたが、いやぁ1日ずれてたら危なかったと、ホッと胸を撫で下ろしました。
通常は入浴料500円を正面の受付で払いますが、この日は「ふくしま日帰り温泉 ゆるりと100湯」の特典で100円割引で入浴。先ずは、右手奥に廊下を進んで、突き当たりにある男女別の露天風呂へ。
棚に籐籠とコインレスロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。外に出て少し階段を下りた左側に、1人分のシャワー付カランと蛇口がある洗い場。石鹸などのアメニティはありません。
10人サイズの岩風呂があり、うっすら緑白色がかった透明の単純硫黄温泉(硫化水素型)(源泉名: 幕川5号泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温44.9℃を、加水せず44℃位で供給。PH5.9で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、仄かに金気臭がして玉子味。動くと底に沈んでいた粉状の白い湯の花が舞い上がり、湯が白濁します。山とブナ林を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
一度服を着て廊下を戻り、今度は玄関から左手の方へと向かいます。囲炉裏やソファーのあるロビーの前を通り越して、熊や鷲の剥製が置かれた一角の奥にある男女別の内湯へ。
棚に籐籠とコインレスロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。広い浴室に入ると、右側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。
窓際に6人サイズの石造り木枠内湯があり、無色透明の単純温泉(源泉名: 幕川1号泉)が、サラサラとオーバーフロー。自然湧出の源泉を、かけ流しにしています。泉温72.5℃を、加水せず43℃弱位で供給。PH7.5で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほんのり硫黄臭がして微かに塩味。消しゴムかすのような白い湯の花が、沈殿しています。こちらの窓からも、山と木立を望む景色。全館貸切状態のような静けさの中、露天風呂とは違う泉質の温泉に浸かり、ゆっくりと湯浴みを楽しめました。
〈幕川5号泉〉
主な成分: ナトリウムイオン3.4mg、アンモニウムイオン0.6mg、マグネシウムイオン2.3mg、カルシウムイオン7.0mg、塩素イオン0.8mg、硝酸イオン0.5mg、硫化水素イオン0.7mg、硫酸イオン8.2mg、炭酸水素イオン29.0mg、メタケイ酸54.7mg、遊離二酸化炭素77.1mg、遊離硫化水素10.1mg、成分総計196.5mg
〈幕川1号泉〉
主な成分: ナトリウムイオン7.5mg、アンモニウムイオン1.0mg、マグネシウムイオン11.3mg、カルシウムイオン33.8mg、ストロンチウムイオン0.2mg、バリウムイオン0.2mg、マンガンイオン0.1mg、鉄(II)イオン0.2mg、塩素イオン0.9mg、硫化水素イオン0.5mg、硫酸イオン85.4mg、リン酸水素イオン0.1mg、炭酸水素イオン80.3mg、メタケイ酸198.0mg、メタホウ酸0.1mg、遊離二酸化炭素16.0mg、遊離硫化水素0.2mg、成分総計444.4mg -
裏磐梯の秋元湖や五色沼から程近くに佇む、森や湿地など自然に囲まれた高原ホテル 。築40年の山荘でしたが、建築家3人がリニューアルを手がけ、地元産の木材を内装に用いつつ、13室それぞれを異なるデザインにした、洗練された北欧風の部屋に仕上げています。宿名は、フィンランド語でHOTELLIはホテル、AALTOは波を意味するのだとか。平日に一泊二食付で利用してみました。
到着すると、フロント前のラウンジでウエルカムドリンクの林檎ジュースを頂きながら記帳。この日は、2階のダブルルームに宿泊。北欧家具が置かれた、モダンでシックかつ現代的で快適な設えです。窓からは、駐車場越しに吾妻連峰を望む景色。早速作務衣に着替え、1階の大浴場「大府平弁天の湯」へ。
玄関から右手の突き当たりに、男女別の浴室があります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、小タオルやドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、アロマ系シャンプーとナチュラル系ボディーソープです。
右側に4人サイズの石造り内湯があり、無色透明の含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(源泉名: 裏磐梯大府平温泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温51.8℃を、加水・加温せず41℃位で供給。PH7.9で、肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほんのり硫黄臭がして弱塩味がします。
続いて、外の露天風呂へ。窓ガラスのはまっていない、半露天タイプです。3人サイズの木造り浴槽で、湯温は42℃位。灰色の小さな綿状の湯の花も、舞っています。森の景色を眺めながら、こちらでの源泉かけ流しの湯を貸切状態で楽しめました。
湯上がりに、ラウンジでご当地サイダーやコーヒー牛乳等のソフトドリンクが飲み放題(22時迄)なのがいいですね。また、中庭に面したデッキでは焼き芋のサービスがあるので、こちらでもまったりできます。
夕食は、1階の食事処「たごころ食堂」で。お品書き付で、フレンチのコースを箸で頂きます。そして直前まで知らなかったのですが、なんとビールやワイン、焼酎、日本酒が無料で飲み放題。これって、いわゆるオールインクルーシブというやつでしょうか。早速、スパークリングワインをチョイス。
前菜5品は、白河清流豚と九条葱のルーラード、鮟肝のムース洋風ポン酢ジュレ乗せ、フルーツドライトマトのクリスティアン、海老と刀根柿のマリニエール、聖護院かぶのブランマンジェと、運ばれてくるまで訳がわからん(フランス料理に疎くて失礼)。中皿に出た大根と地鶏のコンソメデミ・スープは、甘味のある大根でトロッとして美味い。付添えのパンに浸しても美味。次皿に出た旬野菜のサラードを野菜ピューレを付けては、普通のサラダかと思ったら、温野菜や茸のテリーヌ風を鮮やかに2種のソースで頂くもの。また次皿の三陸産の真鯛のポアレをフュメと野菜のソースでは、皮がパリっとして食感が良く、白ワインがすすみます。メインディッシュは黒毛和牛のサーロインのグリエをローストオニオンソースで頂きますが、数種の付合せの野菜数々もローストや茹でたり、揚げたりと美味く、口の中がカーニバル状態に。赤ワインも、更に追加です。パスタは、ヤリイカとイタヤ貝のチョコッと生パスタトマトソース味。デザートは紅はるか芋のグラッセ&濃厚パルフェで、芋の味が濃くて美味しかったです。
就寝前と翌朝に、また温泉へ。チェックアウトまで、好きな時に入れるのがいいですね。夜中に、夜食のおにぎりのサービスもありました。
朝食は、昨晩と同じ食事処で和洋折衷のハーフバイキング。お品書き付で、金目鯛のソテー・チキンカレー・地元産大根サラダ・オムレツやベーコン・キッシュ・フルーツ・トースト等が乗ったプレートがメイン。更に、暖炉の周りに置かれたおばんざいや御飯・汁物・ドリンクも自由に頂けます。地元産の食材や調味料を取り入れているのがいいですね。森に囲まれ、清々しい朝食となりました。
何だか食事のことばかり書いてしまいましたが、唯一の難点である大浴場の狭さも、源泉かけ流しの湯使いならば許せるところ。高級旅館並みの料金なので度々訪れる訳にはいきませんが、記念日や大切な人と、また全室1人でも泊まれるので、ゆっくり滞在して非日常を体感してみて欲しい宿です。
主な成分: ナトリウムイオン530.9mg、マグネシウムイオン1.2mg、カルシウムイオン117.9mg、フッ化物イオン4.2mg、塩素イオン911.0mg、水硫イオン2.7mg、チオ硫酸イオン4.9mg、硫酸イオン61.6mg、炭酸水素イオン49.7mg、メタケイ酸40.2mg、メタホウ酸35.9mg、遊離硫化水素0.4mg、成分総計1.769g