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投稿日:2018年10月14日
ブナ林を望む混浴露天風呂 (幕川温泉 水戸屋旅館)
きくりんさん [入浴日: 2017年11月8日 / 2時間以内]
55.0点
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55.0点
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44.0点
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紅葉の景色も素晴らしい磐梯吾妻スカイラインから、土湯峠付近の細い林道に入り、およそ4kmほど先にある幕川温泉。2軒の宿があり、右手奥に吉倉屋旅館さん、左側手前がこちらの水戸屋旅館さんです。明治26年(1893年)開業の老舗旅館でもあり、日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。吉倉屋旅館さんと同じ2源泉を使用しているのですが、鉄筋3階建ての立派な建物の看板に書かれた「元湯」の文字に引き寄せられ、平日の午前中、日帰り入浴してみました。
通常は入浴料700円を玄関を入った左側のフロントで払いますが、この日は「ふくしま日帰り温泉 ゆるりと100湯」の特典で200円割引で入浴。左手奥に廊下を進むと、突き当たりに男性用内湯があります。棚に籐籠と100円有料ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。広い浴室に入ると、奥に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、秘湯熊笹系と椿系です。
窓際に8人サイズの木造り内湯があり、うっすら青みがかった透明の単純温泉(源泉名: 幕川1号泉)がサラサラとオーバーフロー。泉温72.5℃を、加水して42℃位で供給(加水ホースあり)。PH7.5で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほんのり硫黄臭がして微かに塩味。消しゴムかすのような白い湯の花が、大量に沈殿しています。右手に円形の岩風呂もありますが、湯が張られていません。ずっと貸切状態で、まったりできました。
続いて一度服を着て、2階の展望露天風呂へ。脱衣場は男女別ですが、混浴です。棚に籐籠とプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。外に出ると洗い場はなく、中央に屋根付10人サイズの石底木枠浴槽があり、こちらもうっすら青みがかった透明の単純温泉(源泉名: 幕川1号泉)がサラサラとオーバーフロー。加水ホースありで、湯温は42℃位に調整済み。秘湯を守る会の提灯が、旅情をそそります。眼鏡形の面白い形の浴槽ですが、こちらは撮影禁止で残念。180度山と木立のパノラマを眺めつつ、こちらも貸切状態でぼーっとできました。
更にまた服を着て、次は渓流露天風呂「さえりの湯」へ。玄関に戻って館外に出たら、建物裏手の駐車場奥へと進むと脱衣小屋があります。混浴ですが、プラ籠が並ぶ脱衣場は男女一緒で、ドライヤーもなし。洗い場もなく、渓流沿いに10人サイズの岩風呂。青みがかった乳白色の単純硫黄温泉(硫化水素型)(源泉名: 幕川5号泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温44.9℃を、加水せず41℃位で供給。PH5.9で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、金気臭がして玉子味。川のせせらぎとブナ林を眺めながら、結局最後も貸切状態で湯浴みを満喫できました。
〈幕川1号泉〉
主な成分: ナトリウムイオン7.5mg、アンモニウムイオン1.0mg、マグネシウムイオン11.3mg、カルシウムイオン33.8mg、ストロンチウムイオン0.2mg、バリウムイオン0.2mg、マンガンイオン0.1mg、鉄(II)イオン0.2mg、塩素イオン0.9mg、硫化水素イオン0.5mg、硫酸イオン85.4mg、リン酸水素イオン0.1mg、炭酸水素イオン80.3mg、メタケイ酸198.0mg、メタホウ酸0.1mg、遊離二酸化炭素16.0mg、遊離硫化水素0.2mg、成分総計444.4mg
〈幕川5号泉〉
主な成分: ナトリウムイオン3.4mg、アンモニウムイオン0.6mg、マグネシウムイオン2.3mg、カルシウムイオン7.0mg、塩素イオン0.8mg、硝酸イオン0.5mg、硫化水素イオン0.7mg、硫酸イオン8.2mg、炭酸水素イオン29.0mg、メタケイ酸54.7mg、遊離二酸化炭素77.1mg、遊離硫化水素10.1mg、成分総計196.5mg20人が参考にしています
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