きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
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投稿日:2018年11月23日
甘木のアワ付きツルツル湯(朝倉市健康福祉館 天然温泉卑弥呼ロマンの湯)
きくりんさん [入浴日: 2018年4月8日 / 2時間以内]
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大分自動車道の甘木ICから、車で約3分。朝倉市の健康福祉館に併設された、平成16年にオープンした日帰り温泉施設。また、九州温泉道の対象施設でもあります。日曜日の午前中、利用してみました。
玄関が2つあり、裏手の駐車場近くの入口と、朝倉市総合市民センター(ピーポート甘木)の中ホールや保健福祉センター側の入口、どちらからでも入れます。入浴料420円は券売機で。入浴券&コインレス靴箱キーと引き換えに、ロッカーキーを受取るシステムです。受付の奥に、弁当等も売っている広い休憩スペース。廊下を先に進むと、奥に男女別の大浴場があります。
100円返却式ロッカーもある脱衣場には、ドライヤーも完備。梁が剥き出しになった高い天井の浴室に入ると、右側に10人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
中央に、梅の花のような形をした12人サイズの底タイル張り石枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 卑弥呼ロマンの湯)が、源泉かけ流しにされています。泉温48.0℃を、加水・加温せず41℃位で供給。PH9.5で、肌がツルツルする浴感です。循環・消毒なし。湯口の湯を口に含むと、ほんのり玉子味。アワ付きも見られます。
奥の窓際には、10人サイズの底タイル張り石枠内湯があり、こちらの湯温は43℃位の少し熱め。そして、驚くほどのアワ付きです。窓から景色は望めませんが、こちらもあえて小さな浴槽で、豊富な湯量の源泉を新鮮なまま注いでいる湯使いが素晴らしい。
左側に2人分の打たせ湯もあるので、肩や背のコリをほぐしたり、また中央の主浴槽に戻ってまったりしたりと、のんびりできました。
無色透明ながらツルツルの浴感、ほんのり玉子味、そしてアワ付きと個性が感じられる良泉と湯使い。近くに住んでいたら、毎日でも通いたいくらい、料金も安くて良い温泉です。
ラドン含有量: 1.02×10-10 (Ci/kg)
主な成分: ナトリウムイオン111.6mg、カルシウムイオン0.9mg、鉄(II)イオン0.1mg、アルミニウムイオン0.2mg、フッ素イオン6.9mg、塩素イオン17.1mg、臭素イオン0.1mg、ヨウ素イオン0.1mg、硫化水素イオン1.8mg、硫酸イオン0.5mg、水酸化物イオン14.0mg、炭酸イオン90.1mg、メタホウ酸イオン17.1mg、メタケイ酸54.5mg、成分総計315.8mg -
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大分自動車道の筑後小郡ICから、車で約10分。田園風景が広がる筑前町の丘の上に佇む、平成16年にオープンした大型の日帰り温泉施設。2階に12室の家族風呂と食事処、3階には特別室があり、宿泊も可能です。名前のカルナとは、ローマ神話に登場する人間の健康を守る女神のことなのだとか。由来は、富山県の金太郎温泉「カルナの館」と一緒ですね。また、九州温泉道の対象施設でもあります。日曜日の午前中、日帰り入浴して来ました。
100円返却式靴箱に靴をしまい、そのキーと引き換えにロッカーキーとバーコード付リストバンドを受取るシステム。入浴料は後払いで、帰りにバーコードを自動精算機にかざして清算します。入浴料は通常830円ですが、この日はJAFの会員証提示で620円で入浴できました。
早速、1階の男女別の大浴場へ。男湯は、左側の和風大浴場「夢の湯」。右側の洋風大浴場「美神の湯」とは、男女週替わりになっています。鍵付きロッカーが並ぶ広い脱衣場には、ドライヤーも完備。
広い浴室に入ると、手前に27人分のシャワー付カラン(いくつか故障)がある洗い場。仕切り付で、それぞれに和歌や童謡、民謡の歌詞が書かれています。アメニティは、一般的なもの。また、2人分のシャワーブース(うち1つは源泉シャワー)もあります。
窓際に、4つの浴槽が連なっています。まずは、左側奥の10人サイズの石造り木枠内湯へ。無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 花立山温泉)が満ちています。泉温34.5℃を、加温して42℃位で供給。PH10.1で、肌がツルツルする浴感です。加水なし、循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口の湯を口に含むと、ほんのり玉子味。小さな白い湯の花も見られます。オーバーフローもあるので、循環・かけ流し併用でしょうか。電気風呂も付いてました。
隣の左から2番目の浴槽は、24人サイズの木造り内湯。主浴槽で、湯温は40℃位。古代檜を使っていて、木のぬくもりに癒されます。また、右から2番目は、8人サイズの木造り内湯で湯温は41℃位。そして、1番右側は3人分のタイル張り木枠浴槽の寝湯。ジャグジー付で、湯温は41℃位でした。
続いて、外の露天風呂へ。左手に、屋根付15人サイズの岩風呂。巨石を配し、野趣溢れる造りです。また、右手に6人サイズの木造り寝湯。いずれも湯温は41℃位で、大量の湯の花が舞っています。春だったので、桜越しに田園風景と遠く山々の景色。週末にもかかわらず、朝早めの訪問のせいか、入浴のお客さんも少なくまったりできました。
ラドン含有量: 6.1×10-10 (Ci/kg)
主な成分: ナトリウムイオン63mg、カルシウムイオン1.3mg、フッ素イオン6.4mg、塩素イオン16mg、硫化水素イオン1.7mg、チオ硫酸イオン0.3mg、硫酸イオン10mg、炭酸水素イオン17mg、炭酸イオン49mg、メタケイ酸イオン60mg、メタホウ酸イオン3.2mg、成分総計0.23g -
沼津御用邸記念公園から程近く、象山の麓にひっそりと佇む温泉割烹旅館。平日の午後、日帰り入浴してみました。
入浴料1000円(大小の貸タオル付)は、玄関を入って奥のフロントで。そこから右手に行き、廊下をすぐ右折した突き当たりに大浴場があります。案内してくれたスタッフさんが、「男湯にしておきますね」と言って、こちらを男湯に。隣に小さな浴室がもう一つあり、そちらは温泉がない様子です。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。天井が高い浴室に入ると、左右に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
奥に、5人サイズの岩風呂が2槽。右側は白湯で、湯温は42℃位。上がり湯に使うのでしょうか。左側の方は、茶色く濁った含鉄(II)ーカルシウム・マグネシウムー硫酸塩冷鉱泉(源泉名: 月の湯温泉 香貫・大平1号)が満ちています。泉温21.7℃を、加温して40℃位で供給。やや肌がスベスベする浴感です。温泉の使用状況表示は無く、おそらく循環・消毒ありでしょうが、消毒臭はしません。岩の湯口から注がれる湯を口に含むと、土類臭がしてちょっぴり渋味。縁の岩が、温泉成分で赤茶色にコーティング。ずっと貸切状態で、まったりできました。
本来の湯には鉄分がかなり多いはずですが、浴槽では存在感がなくなっていたのは個人的には残念。湯の色だけでなく、鉄臭や鉄味、赤茶色の湯の花などといった個性が残っていたら、もっと評価が上がると思います。
主な成分: ナトリウムイオン22.2mg、マグネシウムイオン50.0mg、カルシウムイオン206.4mg、アルミニウムイオン5.2mg、マンガンイオン2.7mg、鉄(II)イオン24.4mg、塩素イオン24.5mg、硫酸イオン670.3mg、リン酸ニ水素イオン0.5mg、炭酸水素イオン61.5mg、チオ硫酸イオン0.1mg、メタケイ酸52.6mg、遊離二酸化炭31.1mg -
東名高速道路の焼津ICから、車で約15分。大崩海岸の断崖に佇む、昭和63年に開業した鉄筋10階建の温泉ホテル。およそ10年程前に、久しぶりに再会した友人とランチ&日帰り入浴を楽しみました。
1階のレストランでランチを頂いた後、いよいよ2階の展望大浴場へ。タイル張り石枠内湯と露天岩風呂「しぶきの湯」では、無色透明のカルシウム・ナトリウムー塩化物泉を満喫。特に、露天風呂は海抜90mという高さで、駿河湾を一望する絶景。そして、海風が心地よく爽快な湯浴みを楽しめました。
全室オーシャンフロントという客室に加え、鮪の水揚げで有名な焼津漁港の近くということもあり、一度泊まって一杯やりながら新鮮な海の幸も味わってみたい宿でもあります。 -
投稿日:2018年11月17日
綺麗になって、くつろぎ度もアップ(エキチカ温泉くろしお(旧:焼津駅前健康センター やいづ黒潮温泉))
きくりんさん [入浴日: 2008年11月17日 / 2時間以内]
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東海道本線の焼津駅南口から、徒歩で約2分。やいづ黒潮温泉を引く、昭和59年にオープンした日帰り温泉施設。夜遅くまで営業していたので、およそ10年程前のまだ「焼津駅前健康センター」だった頃に利用しました。
3槽あるタイル張り石枠内湯では、無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物泉を満喫。ジェットバスで、運転の疲れも癒されました。いつでも思い立った時に利用できる、便利さがいいですね。
久しぶりに寄ってみると、外観が綺麗にリニューアル。2017年3月に内装も今風に改装され、名前も「エキチカ温泉くろしお」に。期待に胸を膨らませたのも束の間、なんと平日の午後なのに駐車場が満杯。約4000冊の漫画や雑誌、無料のコーヒーも飲める「くろしおライブラリー」が2階にできたので、長く滞在する人も増えたのかな。次の目的地へ向かう為、やむなく今回は断念しました。
公式HPを見ると、大浴場は以前とあまり変わっていない様子。営業時間も朝8~10時以外(清掃で入浴できない時間もあり)は入浴できる深夜営業も昔のままなので、いずれまた寄ってみたいと思います。 -
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東名高速道路の豊川ICから、車で約10分。三河富士と呼ばれる本宮山麓の高台に佇む、平成14年にオープンした日帰り温泉施設。およそ11年程前に、利用しました。
大浴場「風の湯」と「森の湯」は、週ごとに男女入替わり。メイン浴槽のタイル張り石枠内湯や吹抜けの寝湯「木霊の湯」では、無色透明のナトリウムー塩化物泉を満喫。小さいながら、露天風呂もあります。
前回は週末で、かなりの賑わいだったので覚悟して訪れてみると、なんと今回は定休日。天然温泉とジェットバスや炭酸泉など、比較的リーズナブルに楽しめる湯処ではないかと思います。 -
およそ1300年程前に鳳来寺を開山した利修仙人が、度々浴したと伝わる霊泉「鳳液泉」。奥三河の湯谷温泉の起源であり、その効用を伝える古い石碑が今も残っています。この温泉地の中心に佇む、昭和24年に開業した懐かしい外観の温泉旅館。隣の「はづ木」に泊まったので、当日と翌朝にタダで湯巡りさせてもらいました。
玄関をくぐると、館内もノスタルジックな雰囲気。フロントのあるフロアは3階で、右手奥の階段を下りて1階の大浴場へ。棚に木箱が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備されています。
内湯「民芸ひのき風呂」と露天風呂「庭園露天風呂」が あり、先ずは内湯から。浴室に入ると、右側と奥に5人分のカラン(うち3つはシャワー付)がある洗い場。アメニティは、エコロジー系です。
窓際に6人サイズの木造り内湯があり、緑褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 湯谷温泉 7号泉)が、かけ流しにされています。泉温34.8℃を、加温して42℃強位で供給。やや肌がスベスベする浴感です。加水なし・循環なしですが、消毒あり。でも、塩素臭は気にならないレベル。太い竹を束ねた湯口から注がれ、口に含むとちょっぴり塩味がします。
続いて一度脱衣場へ戻り、外の露天風呂へ。7人サイズの石造り浴槽があり、湯温はこちらも42℃強位。赤茶色の湯の花も舞っています。板敷川のせせらぎを間近に臨みつつ、貸切状態でまったりできました。
翌朝も湯巡りで、男女入替りとなった2階の大浴場「鳳液泉風呂」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、こちらもエコロジー系です。
窓際に6人サイズのタイル張り石枠内湯があり、湯温は42℃位。こちらも、茶褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 湯谷温泉 7号泉)がかけ流し。加水・循環なし、消毒ありの湯使い。赤茶色の湯の花が、浮いています。窓から川のせせらぎを眺めつつ、貸切状態でのんびりと湯浴みを満喫しました。
朝晩で、男女入替りとなるどちらの浴室も趣きがあり、かけ流しの茶濁湯を楽しめるのがいいですね。温泉好きの方には、是非泊まって両方入ってみて頂きたいです。
主な成分: リチウムイオン2.4mg、ナトリウムイオン622.6mg、アンモニウムイオン0.5mg、マグネシウムイオン8.2mg、カルシウムイオン422.6mg、ストロンチウムイオン11.1mg、バリウムイオン0.1mg、マンガンイオン0.2mg、第一鉄イオン1.9mg、フッ化物イオン3.1mg、塩化物イオン1672mg、臭化物イオン3.8mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫酸イオン0.2mg、炭酸水素イオン62.8mg、メタケイ酸45.4mg、メタホウ酸23.3mg、遊離二酸化炭素4.2mg、成分総計2898mg -
奥三河の湯谷温泉街(と言っても、数件の宿が建ち並ぶ小さな温泉地ですが)とは、板敷川(宇連川)を挟んだ対岸のやや下流の断崖に佇む、 平成8年に開業した鉄筋4階建の温泉ホテル。日帰り入浴もやっている(平日のみ1200円)ようですが、姉妹館の「はづ木」に泊まったので、宿泊当日の午後と翌日の朝風呂にタダで湯巡りさせて頂きました。
ロビー奥の階段を下りて、地下1階の露天風呂「落葉の湯」へ。夜9時に、男女入替わりになります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、以前は内湯があったのか、妙にだだっ広い造り。左側に仕切りの付いた4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、エコロジー系です。いよいよ外の露天風呂へ。
こちらにも右側に、2人分のシャワー付カランがある洗い場あり。左側には半屋根付12人サイズの木造り浴槽があり、黄褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 湯谷温泉 7号泉)が満ちています。泉温34.8℃を、42℃位に加温。さらりとした浴感です。加水なし・循環・消毒ありですが、塩素臭なし。太い竹を束ねた湯口から注がれ、口に含むと少ししょっぱい。赤茶色の湯の花も舞っています。目の前には山と、眼下に滝が流れ落ちる素晴らしい景色。早めに到着したので、ずっと貸切状態でまったりできました。
翌朝は、男女入替わりとなった大浴場「馬の背湯」へ。フロント右手の廊下を奥に進み、階段を下りたところにあります。こちらも、棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、やはりエコロジー系です。
左側に13人サイズの石造り内湯があり、こちらも同じ茶褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉が満ちています。湯温は42℃弱位。奥は、浅い半身浴スペースとなっています。
続いて、外の露天風呂へ。6人サイズの石造り浴槽で、湯温は41℃位。眼下に、馬の背岩と川のせせらぎを望む素晴らしい景色。宿泊客の入浴時間と重なり、この時はなかなか賑わっていました。
湯使いが少し残念ではありますが、広い大浴場での湯浴みはもちろん気持ちのいいもの。他の湯谷温泉の宿と比べても、各露天風呂からの景色はこの温泉地随一かと思います。
主な成分: リチウムイオン2.4mg、ナトリウムイオン622.6mg、アンモニウムイオン0.5mg、マグネシウムイオン8.2mg、カルシウムイオン422.6mg、ストロンチウムイオン11.1mg、バリウムイオン0.1mg、マンガンイオン0.2mg、第一鉄イオン1.9mg、フッ化物イオン3.1mg、塩化物イオン1672mg、臭化物イオン3.8mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫酸イオン0.2mg、炭酸水素イオン62.8mg、メタケイ酸45.4mg、メタホウ酸23.3mg、遊離二酸化炭素4.2mg、成分総計2898mg -
歓楽色の全くない閑静な温泉地である、奥三河の湯谷温泉。その中心地に佇む、平成6年に開業した客室数わずか5室というこじんまりした湯宿。漢方薬膳料理が評判の宿でもあります。平日に、一泊二食付で利用して来ました。
昭和初期に建てられた木造三階建ての数寄屋造りの風情ある建物を、ノスタルジックな部分はそのままに現代風へと改装。チェックインの際、蓮の葉と緑豆をブレンドしたお茶と茯苓入りの揚げ菓子でおもてなし。初めて体験する本格的な薬膳料理を前に、期待で胸が膨らみます。
この日は、2階の7畳広縁付和室「音」の間に宿泊。炬燵があり、窓からすぐ下の湯小屋と板敷川(宇連川)のせせらぎを望む景色。早速作務衣に着替え、1階の男女別浴室へ。 内湯と露天風呂を、男女入替で使います。男性は内湯でした。
棚に籐籠が並ぶ狭い脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、アロマドールのダージリンティー系です。
窓際に5人サイズのタイル張り内湯があり、うっすら茶褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 湯谷温泉 7号泉)が、かけ流しにされています。泉温34.8℃を、加温して41℃位で供給。さらりとした浴感です。加水・循環なしですが、消毒はあり。湯口の湯を口に含むと、微塩素臭がしてちょっぴり塩味を感じるまろやかな味。窓から川のせせらぎを眺めつつ、貸切状態でまったりできました。湯上りに、冷えた柚子蜜や五穀茶が用意されていて嬉しいです。
お待ちかねの夕食は、1階の別室でお品書き付の漢方薬膳懐石料理に舌鼓。食前酒は5種類の漢方薬を使った老酒に始まり、前菜は豚肉や海老・胡桃・インゲン・キクラゲをキャベツの上に盛り付けたサラダ。鶏胸肉のスープに続き、紅花入り海老の炒め物、赤魚の蒸し物が熱々で美味い。注文した地酒「蓬莱泉」がすすみます。ダチョウ肉の煮込も、初めて食べたがクセもなく美味。菊花を散りばめて食すと、解毒作用があるのだとか。ここで料理長からのサービスとして、ゴーヤとベーコンのトウチ炒めを頂きます。地酒「蜂龍盃」を追加。卵白と貝柱の炒め物は真珠の粉が入っていて、見た目はポテサラだが想像を超えた旨さ。チンゲン菜の炒め物には、キクラゲと金針菜という珍しい野菜も添えられています。烏骨鶏のスープ、漢方トシン入り炊き込み御飯が出て、甘い羅漢果のお茶と白キクラゲとフルーツのデザート、タンポポコーヒーを頂いてお腹一杯。体に良い漢方で、しかも美味しく酒もすすんで、とても満足できました。
翌朝は、男女入替えとなった露天風呂へ。棚に木箱が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に3人分のシャワー付カラン(外にも1人分)がある洗い場。アメニティは、内湯と同じものです。4人サイズの木造り浴槽があり、湯温は41℃位。川のせせらぎを間近に眺めつつ、朝湯をまったりと楽しめました。
朝食は、1階の昨晩とは違う別室で。梅ジュース、鰆の味噌焼き、金針菜の胡麻和え、野菜蒸しがあり、薬膳スープと黒米粥・チマキも旨い。手作り豆腐は、客の目の前で紅花と苦汁を木桶に入れて作られます。全部食べれるか心配な大きさですが、大丈夫ペロリでした。食後に漢方ゼリーとタンポポコーヒーを頂きながら、チェックアウトまでのんびりできました。
今回は薬膳ということでしたがどれも美味しく、これなら年に一度以上は体の内側からデトックスも良いかもと思えたほど、料理は高得点です。一方温泉は、小さな内湯と露天風呂を男女入替えで使うので、正直規模が小さいのが難点。ところが宿泊者は、姉妹館の「はづ別館」と「湯の風HAZU」の大浴場にも無料で朝晩入れるので、実は湯巡りできて体の外からもデトックスもできるという優れものでした。
主な成分: リチウムイオン2.4mg、ナトリウムイオン622.6mg、アンモニウムイオン0.5mg、マグネシウムイオン8.2mg、カルシウムイオン422.6mg、ストロンチウムイオン11.1mg、バリウムイオン0.1mg、マンガンイオン0.2mg、第一鉄イオン1.9mg、フッ化物イオン3.1mg、塩化物イオン1672mg、臭化物イオン3.8mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硫酸イオン0.2mg、炭酸水素イオン62.8mg、メタケイ酸45.4mg、メタホウ酸23.3mg、遊離二酸化炭素4.2mg、成分総計2898mg -
鳳来寺を開山した利修仙人が、約1300年前に発見したと伝わる奥三河の湯谷温泉。この温泉地の中心、JR飯田線の湯谷温泉駅から右手へ。踏切を超えて坂道を上った高台に佇む、昭和34年に開業した木造2階建ての湯宿。およそ11年程前に、日帰り入浴しました。
離れを持つ純和風の宿ながら、日帰り入浴も積極的に受け入れています。入浴料800円は、玄関を入って左側のフロントで。この時も、石造り内湯と露天岩風呂で、無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物泉を満喫。川沿いの湯谷温泉の宿とはまた違った雰囲気で、山々を望みつつまったりできました。
久しぶりに再訪したかったのですが、今回は時間がなく断念。2008年に新源泉の湯谷7号泉が湧出したし、公式HPに日帰り入浴の200円割引券があるので、次回はお得に利用してみたいと思います。