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北越急行ほくほく線のまつだい駅から、車で約20分。草津・有馬と並ぶ日本三大薬湯の一つに数えられる松之山温泉の中心地に佇む、明治28年(1895年)に開業した鉄筋4階建ての大型旅館。一度行ってみたいと思っていたので、平日の午後に日帰り入浴してみました。
玄関にスロープも付いた、老舗旅館ながらバリアフリーに配慮した造り。入浴料1000円(小タオル付)は、左側のフロントで。廊下やラウンジは畳敷きで、足に優しく寛げます。
まずは、フロントすぐ近くの大浴場「ほんやらの湯」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、手前と左側に8人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLAの「ひととき」です。
中央に寝湯スペースが付いた8人サイズのタイル張り木枠内湯があり、うっすら白く濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名: 鷹の湯1号・鷹の湯2号・鷹の湯3号)が満ちています。泉温85.5℃を加水して、42℃強位で供給。PH7.5で、やや肌がスベスベする浴感です。湯使いは、循環・かけ流し併用。ヨウドパワーによる滅菌を行い、消毒臭は気になりません。
続いて、奥の露天風呂へ。半露天のような屋根付7人サイズの岩風呂で、こちらは源泉かけ流し(高温の為お湯はり時のみ加水あり)。湯温は42℃強位で、細かな白い湯の花舞っています。小さな池と山の斜面を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
一度服を着てエレベーターで3階へ上がり、畳敷きの廊下を通って露天風呂「月見の湯」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。カランのある洗い場もありません。
東屋風の屋根付10人サイズの石造り木枠浴槽があり、うっすら白茶色に濁った温泉が、源泉かけ流し(冬の極寒時のみ加温あり)にされています。手前の4人サイズと奥の6人サイズに丸太で仕切られますが、中は繋がる構造。湯口のある手前が41℃位で、奥は42℃位です。小さな白い湯の花も、沢山舞っています。湯口の湯を口に含むと、アブラ臭と硫化水素臭が混じった匂いがして塩辛くエグい味。森の緑と青空の景色を眺めつつ、先客が上がられた後に貸切状態でまったりできました。
いつか冬の寒い時期に訪れ、雪にすっぽりと包まれた「月見の湯」で、深々と降る雪を眺めながら、湯浴みをしてみたいものです。
主な成分: リチウムイオン1.9mg、ナトリウムイオン3500mg、アンモニウムイオン31mg、マグネシウムイオン2.1mg、カルシウムイオン1900mg、ストロンチウムイオン27mg、バリウムイオン1.1mg、マンガンイオン0.18mg、鉄(Ⅲ)イオン0.03mg、フッ素イオン2.8mg、塩素イオン8900mg、臭素イオン25mg、ヨウ素イオン10mg、硫酸イオン72mg、炭酸水素イオン15mg、メタケイ酸110mg、メタホウ酸250mg、遊離二酸化炭素0.8mg、成分総計14.979g20人が参考にしています