きくりん さん
43.9点 / 2647件
男性 | 57歳 | 埼玉 |
指定なし | ||
指定なし |
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投稿日:2016年12月31日
この辺りでは珍しい弱酸性単純泉(俄虫温泉旅館(がむしおんせんりょかん))
きくりんさん [入浴日: 2016年9月9日 / 1泊]
33.0点
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33.0点
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44.0点
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33.0点
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33.0点
厚沢部市郊外の田園地帯に佇む、昭和51年に開業した木造二階建ての和風旅館。なかなか強烈な名前ですが、アイヌ語の「カムイウシ(熊が多い)」に由来するのだとか。字も「俄」ですしね。5年程前に一度日帰り入浴していますが、今回は一泊二食付で利用してみました。
ロビーに入ると、熊や鹿、雉の剥製が多数お出迎え。この日は、2階の11畳和室に宿泊。到着が少し遅くなったので、早速部屋で夕食を頂きます。せっかくなので、ちょっとグレードアッププランで予約。刺身は、鮪やミル貝等数種、天婦羅やイカ刺し塩味小鉢、焼物は鮎、タラバ蟹足、海老と運ばれて来ます。焼豚カルパッチョ、イカ下足団子海鮮鍋、野沢菜ご飯、茶碗蒸し等出て、量は十分。でも、時期もあるのでしょうが、地物がもっと欲しかったなあ。
一休みして、1階の大浴場へ。玄関からですと右へ進んで、突き当たりを左折した先です。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、100円ドライヤーもあり。浴室に入ると、左右に12人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、固形石鹸のみ。内湯は、タイル張り石枠浴槽が2槽あります。奥に16人サイズの主浴槽があり、うっすら緑がかった透明の単純温泉(源泉名:上里2号源泉)が満ちています。源泉30.7℃を、加温・加水(地下水)して、41℃位で供給。PH3.7ながら、やや肌がスベスベする浴感です。口に含むも、無味無臭。淡茶色の湯の花が、少し舞っています。循環・消毒ありですが、次亜塩素酸カルシウム消毒で、消毒臭は気になりません。手前の5人サイズのジャグジー円形浴槽は、湯温は35℃位のぬるめ。夜はジャグジーが止まっていましたが、朝は泡が出ていました。
続いて、サウナもある外の露天エリアへ。半屋根付12人サイズの石造り浴槽があり、湯温は40℃位。巨石が配され、打たせ湯もあり。小さな日本庭園を眺めつつ、翌朝もまったりできました。
朝食は、1階の広間でセルフサービスの和定食。やはり、地物が欲しいという印象でした。館内には岩盤浴もありますが、有料なので今回は利用していません。追分ソーランラインへの観光にも便利なところですし、日帰り入浴も積極的に受け入れていますので、ちょっと寄ってみるのもいいかも知れません。
主な成分: 水素イオン0.2mg、ナトリウムイオン6.7mg、マグネシウムイオン4.2mg、カルシウムイオン4.4mg、アルミニウムイオン0.5mg、マンガンイオン0.4mg、第一鉄イオン1.2mg、亜鉛イオン0.2mg、フッ素イオン0.4mg、塩素イオン22.9mg、硫酸イオン25.1mg、メタケイ酸27.3mg、メタホウ酸3.8mg、遊離二酸化炭素22.4mg、遊離硫化水素0.5mg、成分総計0.121mg -
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江差町の海岸沿いに建つ、平成20年にリニューアルオープンした、温泉と福祉の多機能型施設。施設名の「繁次郎」とは、江戸時代この地に実在した、とんちで有名な人物。郷土の愛すべきキャラクターとして、繁次郎海岸や繁次郎番屋など、町おこしに一役かっているようです。平日の午後、利用してみました。
入浴料300円は、玄関を入って左側の受付で。そこから奥に進んだ廊下の左側に、男湯があります。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に16人分のシャワー付カランがある洗い場。石鹸などのアメニティはありません。内湯は、タイル張り石枠内湯が4槽。右手前の3人サイズの扇形「源泉槽」には、うっすら緑がかった透明の単純温泉(源泉名:江差1号井)が、源泉かけ流しにされています。源泉51.4℃を、加水・加温せず46℃位で供給。PH8.2で、肌がスベスベする浴感です。口に含むも、無味無臭。熱めの設定ですが、水蛇口も一応付いています。右側真ん中には、8人サイズの「主浴槽」があり、湯温は42℃位。スロープとジャグジー付で、こちらは循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。また右奥は、6人サイズの人工「炭酸泉」浴槽で、湯温は40℃位。その隣は、3人サイズの「低温湯」浴槽で、こちらも循環あり。湯温は、確かにぬるめの39℃位でした。
続いて、外の露天風呂へ。8人サイズの木造り浴槽で、湯温は42℃位。囲まれているので、景色は望めません。奥に、井水使用のサウナ用水風呂もあります。なかなかの賑わいで、町の方々の日常湯としての役割を存分に果たしている印象を受けました。
主な成分: ナトリウムイオン236.5mg、アンモニウムイオン0.6mg、マグネシウムイオン2.3mg、カルシウムイオン8.6mg、第一鉄イオン0.1mg、第二鉄イオン0.1mg、フッ素イオン3.0mg、塩化物イオン27.1mg、チオ硫酸イオン0.1mg、硫酸イオン27.3mg、炭酸水素イオン574.4mg、炭酸イオン9.0mg、メタケイ酸39.9mg、メタホウ酸9.1mg、成分総計0.952g -
投稿日:2016年12月22日
巨石ゴロゴロと茶濁湯(奥尻湯ノ浜温泉ホテル緑館(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2016年9月9日 / 2時間以内]
44.0点
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55.0点
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44.0点
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0 - 点
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0 - 点
奥尻島西海岸の小高い丘の上に建ち、島で唯一の温泉リゾートホテル。ホテル前の駐車場の一角に、海を見下ろす素晴らしい眺めの足湯もあります。神威脇温泉保養所からも近いので、平日の午後に日帰り入浴して来ました。
入浴料800円は、広いロビーの奥にあるフロントで。そこから右手に進んだ廊下の右側に、男女別の大浴場があります。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に8人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。3つの岩風呂がありますが、温泉は真ん中の主浴槽のみ。12人サイズの巨石を配した野趣溢れる浴槽には、茶褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(源泉名:神威脇温泉 1号井と2号井の混合)が、源泉かけ流しにされています。泉温63.0℃を加水せず、42℃位で供給。PH6.5で、さらりとした浴感です。湯口は浴槽内で、鉄臭が漂います。右側には、12人サイズの浴槽がありますが、こちらは無色透明の白湯。そして、左側の5人サイズの方は、サウナ用の水風呂でした。
続いて、外の露天風呂へ。9人サイズの岩風呂で、湯温は41℃位。こちらも湯温は浴槽内ですが、オーバーフローも見られます。表面には、白っぽい膜のような湯の花。ローマ神殿のようなモニュメントと、日本海の大海原を眺める雄大な景色。先客が上がられた後、ずっと貸切状態で満喫できました。
温泉分析書は、神威脇温泉保養所と同じものが掲示されています。使用状況表示はなく、フロントで確認すると加水等せず源泉かけ流しなのだそう。ホテルの裏手にワイナリーを併設し、海の幸にも恵まれているので、いつか泊まって味わってみたいです。
主な成分: ナトリウムイオン3020mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン122.9mg、カルシウムイオン1007mg、マンガンイオン0.5mg、第一鉄イオン5.2mg、フッ素イオン0.4mg、塩素イオン6089mg、硫酸イオン557.8mg、炭酸水素イオン757.0mg、炭酸イオン0.2mg、メタケイ酸158.6mg、メタホウ酸16.5mg、遊離二酸化炭素390.4mg、成分総計12.35g -
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江差港から、フェリーで約2時間10分。奥尻島に上陸するも、温泉が湧く湯浜地区は奥尻港フェリーターミナルからだと島の反対側に位置しているので、レンタカーをチャーターします(港近くに数軒ありますが、事前予約が無難でしょう)。島の景色を眺めつつ車で移動すること、およそ30分。小さな漁港にポツンと佇む、昭和53年開業の鄙びた日帰り温泉施設。平日のお昼頃、利用して来ました。
入浴料420円は券売機で。外観も鄙びていますが、館内もなかなかの鄙び具合。奥へと進むと、先ずは内湯があります。しかしここは通り過ぎて、広い休憩室がある別棟2階の展望浴場へ。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、右手に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。窓際に、10人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら茶褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(源泉名:神威脇温泉 1号井と2号井の混合)がサラサラとオーバーフロー。源泉63.0℃を、加水して42℃位で供給。PH6.5で、さらりとした浴感。加温・循環・消毒無しのかけ流しです。口に含むと、鉄臭がして旨じょっぱい。赤茶色の湯の花も舞っています。床は、温泉成分の析出物で棚田状に。窓からは、防波堤と日本海を望む景色。というか、防波堤の釣り人から丸見えでしょうね。ずっと貸切状態でまったりできました。
続いて一度服を着て、戻って1階の内湯へ。こちらも、棚にプラ籠が並ぶ脱衣場で、ドライヤーはありません。浴室の右側に、4人分のシャワー付カランがある洗い場があり、アメニティも完備。左側には、6人サイズのタイル張り内湯。うっすら茶褐色がかった透明の湯で、やはり加水ありで、かけ流しにされています。湯温は43℃位。表面に、油の膜のような湯の花が浮いています。時間帯のせいなのか、こちらも終始貸切状態で誰とも会わず。時が止まったかのような静かな中、湯上りに使ったタオルが茶色に染まるほど濃厚な湯を、がっつり楽しめました。
主な成分: ナトリウムイオン3020mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン122.9mg、カルシウムイオン1007mg、マンガンイオン0.5mg、第一鉄イオン5.2mg、フッ素イオン0.4mg、塩素イオン6089mg、硫酸イオン557.8mg、炭酸水素イオン757.0mg、炭酸イオン0.2mg、メタケイ酸158.6mg、メタホウ酸16.5mg、遊離二酸化炭素390.4mg、成分総計12.35g -
日本最北端の城下町である松前。この地に昭和26年に開業した、松前温泉の一軒宿。松前城から徒歩で約5分と、観光にも便利です。平日に、一泊二食付で利用してみました。館内は近年改装されたのか、なかなか綺麗。和の情緒も感じられ、落ち着いた雰囲気に旅の疲れも癒されます。この日は、2階の6畳和室に宿泊。荷ほどきして浴衣に着替え、早速1階の大浴場へ。
屋号が入った暖簾の向こうに、男女別の大浴場があり、男湯は手前の浴室です。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側手前に11人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。左側奥に、13人サイズのタイル張り石枠内湯があり、黄褐色がかった透明のナトリウムー硫酸塩泉(源泉名:湯遊倶楽部)が満ちています。源泉34.9℃を、加温して43℃位で供給。PH7.4ながら、肌がスベスベする浴感です。加水なし、循環・消毒ありで、微塩素臭を感知。口に含むと、旨じょっぱい。浴槽の縁が、温泉成分の析出物で茶褐色に変色しています。続いて、外の露天風呂へ。6人サイズの岩風呂で、湯温は42℃位。日本庭園の坪庭を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
夕食は、1階のレストランで。ビジネスプランでしたが、自分には丁度いい量。鮪の刺身、ホッケのチャンチャン焼が美味い。茄子の揚げ浸し、烏賊下足団子鍋、烏賊の醤油煮にビールがすすみます。雲丹茶碗蒸し、南瓜の小豆煮も旨いと思っていると、若女将がわざわざ挨拶に。〆に冷しなめこ蕎麦と御飯が出て、お腹一杯でした。
翌朝も、昨晩と同じ大浴場へ。男女入替わりはなく、入浴時間も夜は23時迄と、朝は6時?8時30分迄です。入れるのは一晩中ではないので、飲み過ぎ注意。また、朝風呂も入るなら、寝坊も気をつけましょう。
朝食も、昨日と同じレストランで和定食。烏賊刺しとやっぱり松前漬けが美味しい。次回は料理をグレードアップして、北の海の恵みを更に堪能してみたいです。
主な成分: ナトリウムイオン775.1mg、マグネシウムイオン44.4mg、カルシウムイオン133.7mg、第一鉄イオン3.0mg、フッ素イオン1.0mg、塩化物イオン331.6mg、硫化水素イオン0.2mg、チオ硫酸イオン0.1mg、硫酸イオン1593mg、炭酸水素イオン292.6mg、炭酸イオン0.6mg、メタケイ酸28.8mg、メタホウ酸10.6mg、遊離二酸化炭素16.5mg、成分総計3.244g -
投稿日:2016年12月14日
北海道最古の温泉で湯めぐり(ユートピア和楽園 知内温泉旅館)
きくりんさん [入浴日: 2016年9月8日 / 2時間以内]
55.0点
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44.0点
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0 - 点
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木古内から津軽海峡を眺めつつ、国道228号線を車で南下。知内町の中心地から山道となり、北海道新幹線の高架をくぐって程なく脇道へ。看板を頼りに進むと、森の中に佇む知内温泉の一軒宿が現れます。瀟洒な外観ながら、日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
敷地内に掲示された「知内温泉の歴史」によると、知内温泉は宝治元年(1247年)に源頼家から金山見立の命を受け渡道した、荒木大学らにより発見されたという記録があり、およそ800年近くの歴史がある古湯なのだとか。
入浴料460円は、玄関を入って左側の受付で。浴室は大きく分けて、玄関から左手に進んだ奥にある男女別内湯「上の湯」と、右手に廊下を進んだ先にある男女別内湯「下の湯」、そして別棟の廊下から外へ出た先の露天風呂の3ヶ所です。先ずは、「上の湯」の男湯「殿方の湯」から。棚だけの脱衣場には、100円ロッカーもあり。浴室に入ると、右側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。奥に、12人サイズの石造り内湯があり、うっすら茶褐色がかった透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉[源泉名:湯ノ里2号井(丙)]が、源泉かけ流しにされています。自然湧出の源泉61.5℃を、加水せず42℃位で供給。PH6.6で、肌がスベスベする浴感です。飲泉コップが置かれ、口に含むと旨じょっぱい。温泉成分の析出物で、床は見事な千枚田状になっています。先客が上がられ、しばし貸切状態でまったりできました。
続いて一度服を着て、もう一つの男女別内湯「下の湯」へ。棚だけが並ぶ狭い脱衣場にも、100円ロッカーあり。ドライヤーはなし。浴室に入ると、左側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティもあります。奥に、石造り内湯が2つあり、いずれもうっすら茶褐色がかった透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉[源泉名:湯ノ里4号井(甲)]が、源泉かけ流しにされています。これまた自然湧出の源泉49.4℃を加水せず、右側の6人サイズの方は42℃位で供給。PH6.5で、肌がスベスベする浴感です。口に含むと、こちらも旨じょっぱい。赤茶色の湯の花も、舞っています。左側の2人サイズの方は、浅くて寝湯。湯温は、40℃位のぬるめ。床には、千枚田状の析出物が見られました。
またまた服を着て、別棟からサンダルに履き替え外へ。簡易な脱衣小屋の先に、屋根付6人サイズの石造り浴槽。洗い場はありません。こちらも4号井が源泉かけ流しで、湯温は41℃位。囲い越しに、山と森を望む景色。ここに通じる渡り廊下のワックス掛けが終わった直後で、貸切状態でフレッシュな湯を楽しめました。
露天には、分析書が掲示されていなかった為、受付で確認すると4号井とのこと。また、上の湯の脱衣場には2号井の分析書が掲示されており、日本温泉協会の温泉利用証を見ると殿の湯は3号井(丁)だったので、どちらなのか確認すると2号井とのことでした。
〈源泉名: 湯ノ里2号井(丙)〉
主な成分: ナトリウムイオン833.6mg、アンモニウムイオン0.6mg、マグネシウムイオン56.5mg、カルシウムイオン112.1mg、マンガンイオン0.3mg、第一鉄イオン1.3mg、第二鉄イオン0.3mg、フッ素イオン1.5mg、塩素イオン920.0mg、チオ硫酸イオン0.4mg、硫酸イオン48.1mg、炭酸水素イオン1196mg、炭酸イオン0.4mg、メタケイ酸35.5mg、メタホウ酸28.2mg、遊離二酸化炭素362.9mg、遊離硫化水素0.2mg、成分総計3.723g
〈源泉名: 湯ノ里4号井(甲)〉
主な成分: ナトリウムイオン751.7mg、アンモニウムイオン0.5mg、マグネシウムイオン56.6mg、カルシウムイオン107.6mg、マンガンイオン0.2mg、第一鉄イオン1.4mg、フッ素イオン1.4mg、塩素イオン877.1mg、チオ硫酸イオン0.4mg、硫酸イオン46.8mg、炭酸水素イオン1153mg、炭酸イオン0.2mg、メタケイ酸41.7mg、メタホウ酸19.6mg、遊離二酸化炭素483.9mg、遊離硫化水素0.2mg、成分総計3.666g -
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平成26年に廃線となった、JR北海道線の湯ノ岱駅から、徒歩で約10分。今なら道道5号線から、湯ノ岱郵便局のところで丁字路を曲がり、天の川を渡ってすぐ左折。廃業した湯ノ岱荘の先に佇む、昭和50年に開業した鄙びた日帰り温泉施設。平日の午後、利用してみました。
入浴料350円は券売機で。広いロビーの右手奥に、男女別の大浴場があります。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤー完備。奥行のある浴室に入ると、左側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。石鹸などのアメニティはありません。右側に、石組み内湯が3つあり、掘削自噴する2種のナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩泉が、かけ流しにされています。まずは、手前の12人サイズの主浴槽へ。黄褐色に濁った源泉(2号井)39.0℃を、加温・加水して42℃位で供給。おそらく消毒もありでしょうが、塩素臭は気にならないレベルです。
続いて、真ん中の6人サイズの浴槽へ。こちらは、褐色透明の源泉(2号井)を、加温・加水せずそのままかけ流し。PH6.4で、やや肌がスベスベする浴感です。口に含むと、鉄臭がして旨じょっぱい。ぬる湯でまったりしていたら、かなりのアワ付きが見られました。
次は、最奥にある3人サイズの扇形浴槽へ。黄褐色に濁った源泉(1号井)33.7℃を、こちらも加温・加水せずそのままかけ流し。PH6.6で、やや肌がスベスベする浴感です。口に含むと、やはり鉄臭がして旨じょっぱい。ジャグジー付きだけが、唯一残念。周りの床が、温泉成分の析出物で見事な千枚田状になっています。また左奥には、3人分の打たせ湯もあり。露天風呂はありませんが、2面ガラス窓で森と山を望む景色。たまたまなのか貸切状態で、まったりできました。なお、畳敷きの休憩室もあるので、のんびりできると思いますよ。
〈源泉名: 湯ノ岱温泉 2号井〉
主な成分: ナトリウムイオン902.7mg、マグネシウムイオン12.3mg、カルシウムイオン405.6mg、マンガンイオン0.4mg、第一鉄イオン4.2mg、第二鉄イオン0.2mg、フッ素イオン0.5mg、塩素イオン1722mg、硫化水素イオン0.2mg、硫酸イオン38.2mg、炭酸水素イオン1006mg、炭酸イオン0.2mg、メタケイ酸56.6mg、メタホウ酸26.0mg、遊離二酸化炭素607.5mg、遊離硫化水素0.7mg、成分総計4.978g
〈源泉名: 湯ノ岱温泉 1号井〉
主な成分: ナトリウムイオン978.6mg、マグネシウムイオン158.5mg、カルシウムイオン422.5mg、マンガンイオン0.6mg、第一鉄イオン4.3mg、フッ素イオン0.4mg、塩素イオン2318mg、硫化水素イオン0.1mg、硫酸イオン32.6mg、炭酸水素イオン1029mg、炭酸イオン0.3
mg、メタケイ酸22.3mg、メタホウ酸62.0mg、遊離二酸化炭素708.4mg、遊離硫化水素0.3mg、成分総計5.951g -
函館市の北西部、西桔梗町の野原の中に建つ、地元の方に人気の日帰り温泉施設。場所が分かりにくく、車のナビがあまりあてにならないので、幹線道路から外れると、時折現れる看板だけが頼りです。平日の昼頃、利用して来ました。
本当にこんな所にあるの?と未舗装の道路を進むと、「西ききょう健康グラウンド」の表示が見えてホッとします。緑色の外壁の湯屋で、右手に受付棟あり。入浴料370円は券売機で。下駄箱キーと引換えに、ロッカーキーを受取るシステムです。受付の奥から左へ、回り込むように廊下を歩くと、細長い休憩処があり、その奥が昔の入口。レトロな銭湯風の入口の左側が男湯です。
棚だけの脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に10人分の蛇口(手前の2つはシャワー付)がある洗い場。この蛇口も温泉で、口に含むとしょっぱい。石鹸などのアメニティはありません。そして特徴的なのが、直径1.5m程のヒューム管を輪切りにした、コンクリート造りの円形内湯が3つ。いずれも、微かに茶褐色がかった透明のナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(源泉名:西ききょう温泉 2号井)が、かけ流しにされています。泉温68.2℃を、地下水で加水して湯温調整。手前は41℃位、真ん中は43℃位、奥は45℃位です。何も知らずに、奥の浴槽に入った私に、「熱くないの?」と地元の方が声をかけてきます。「ちょっと熱いけど、いいお湯ですね。」と答え、何食わぬ顔でそのまま浸かっていると、「熱くないんだってさー」と語らう方々。信州や会津の激熱温泉に慣れてしまったのか、ジーンとくる熱さもまた快適。PH6.6で、やや肌がスベスベする浴感です。湯口は浴槽内で、炭酸鉄臭がします。床は温泉成分の析出物で、棚田状になっていました。
続いて、外の露天風呂へ。こちらも同じように、直径2m位のヒューム管の浴槽が3つ並びます。左は地下水で26℃位、真ん中は42℃位、右は40℃位です。いずれもかけ流しで、浴槽が斜めに傾いていて、自然とオーバーフロー。床が茶褐色の析出物で覆われ、湯の通り道がまるで大河のように見えます。囲まれていて、残念ながら景色は望めません。内湯は常に数人の浴客がいますが、露天はほぼ貸切状態でまったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン2552mg、アンモニウムイオン1.4mg、マグネシウムイオン247.8mg、カルシウムイオン724.2mg、マンガンイオン0.2mg、第一鉄イオン5.4mg、フッ素イオン1.4mg、塩化物イオン4929mg、硫化水素イオン0.2mg、チオ硫酸イオン0.2mg、硫酸イオン831.5mg、炭酸水素イオン1091mg、炭酸イオン0.3mg、臭素イオン13.0mg、ヨウ化物イオン0.7mg、メタケイ酸59.6mg、メタホウ酸30.3mg、遊離二酸化炭素552.0mg、成分総計11.21g -
投稿日:2016年12月5日
土肥の庭園湯宿へロケ地巡礼(坂聖・玉樟園(旧 玉樟園新井))
きくりんさん [入浴日: 2016年8月29日 / 1泊]
44.0点
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55.0点
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西伊豆の土肥温泉に佇む、昭和34年に開業した純和風旅館。本館や別館、木造の離れ2棟と鉄筋6階建ての「詩季亭」が渡り廊下で結ばれ、錦鯉の泳ぐ池や四季折々の花が咲く庭園が、情緒を醸し出しています。また、ロビーには様々な屋号(異なる旅館名)の看板と写真が数々展示。ドラマや映画、CMの撮影後に記念として頂いたものだとか。「人気ドラマの看板をもらえなかったので、もしかしたら続編があるからかしら」等、女将さんから裏話が聞けることも。平日に、一泊二食付で利用してみました。
この日は、詩季亭の3階「若葉」の間に宿泊。10畳和室と窓側に4畳の掘り炬燵の間が付いて、窓から遠くに海を望むロケーション。夕日に照らされキラキラと輝く海に、しばし見惚れちゃいます。
早速浴衣に着替え、小路を隔てた別館1階の大浴場「遊楽」へ。2つ浴室があり、男湯は奥の「男の湯」。夜1時に、男女入替りです。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。湯気抜きのある天井の浴室に入ると、左側に8人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、馬油系です。壁際に、高所の湯口から滝のように注ぐ浅い湯溜まりがあり、その横に玉石を敷いた4人サイズの石造り内湯と、7人サイズの石造り木枠内湯が並びます。共に、無色透明のカルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉[源泉名:土肥温泉(混合泉)]がかけ流し。泉温54.3℃を加水せず、いずれも42℃位で供給(気温の低い時のみ、加温あり)。PH8.3で、やや肌がスベスベする浴感です。衛生管理の為、ろ過と消毒ありとのことですが、塩素臭はなし。口に含むと、微かに石膏臭がして、円やかな味でした。続いて、外の露天風呂へ。8人サイズと14人サイズの石造り浴槽があり、手前の小さい方は41℃位で、奥は42℃位。緑に囲まれ、まったり湯浴みできました。
夕食は部屋で、お品書き付の海の幸懐石料理に舌鼓。食前酒の梅酒に始まり、先付は若芽豆腐、酢物は小鯵南蛮漬と続きます。煮物椀に帆立真丈、刺身は手長海老と地魚の盛合せ。手長海老が、甘くて美味です。煮物は豚角煮蒸籠蒸で、焼物に鮑踊り焼が出て、利き酒セットがすすみます。合肴に伊勢海老温泉蒸し、温物は南京蒸しと続き、揚物に茶巾焼売。御飯は桜海老の釜飯、止椀に渡蟹の味噌汁が出て、お腹一杯。デザートの餡蜜まで、美味しかったです。
就寝前に、部屋風呂へ。2面ガラス張りで、裏山を眺める景色。全室に温泉が引かれ、消毒はありですが、かけ流し。ゆっくり浸かって、のんびりと寛げました。
翌朝は、詩季亭2階の貸切風呂「山水」へ。チェックイン時に予約が必要で、45分間無料です。入口の受話器で電子鍵を開けてもらい、浴室に入れるシステム。脱衣場には、ドライヤーもあり。浴室の左側に、2人分のシャワー付カランがある洗い場。半露天になっていて、4人サイズの石造り円形浴槽です。石臼の湯口から注がれ、湯温は42℃位。こちらも、消毒のみありでかけ流し。時折、デッキチェアに腰掛けて、火照った体をクールダウン。森と小さな池を望む景色を眺めつつ(画像の通り)、朝から贅沢に湯浴みできました。ちなみに、「山水」は詩季亭の宿泊者のみが使え、他の宿泊者は別の貸切風呂「玉竜」を利用となります。
朝食も、部屋で頂きます。鯵の干物主菜の和定食。鮪の山かけやシラスの釜揚も並びますが、手作り豆腐が美味しかったです。
食後は、男女入替えになった大浴場「遊楽」のもう1つの浴室、手前の「美人の湯」へ。籐籠が並ぶ脱衣場に、こちらもドライヤー完備。浴室には、8人分のシャワー付カランがある洗い場と、12人サイズの石造り内湯があり、湯温は41℃位です。外に出ると、8人サイズの岩風呂。こちらも湯温は41℃位。いずれも、衛生管理の為のろ過と消毒ありですがかけ流し。囲まれていて景色は望めませんが、なまこ壁や坪庭、硯石に旅情を感じつつ、チェックアウトまで、まったりできました。
湯量豊富な温泉と新鮮な海の幸、落ち着いた和の情緒を満喫できる佳宿かと思います。
主な成分: ナトリウムイオン174.4mg、マグネシウムイオン1.0mg、カルシウムイオン300.7mg、塩化物イオン214.1mg、臭化物イオン0.1mg、硫酸イオン817.9mg、炭酸水素イオン23.7mg、炭酸イオン1.2mg、メタケイ酸46.9mg、メタホウ酸1.3mg、成分総計1.587g -
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熱川温泉の海抜70mの高台に佇む、昭和42年に開業した温泉旅館。鉄筋6階建てにしては、客室数は28室とそれ程大きくはありませんが、落ち着いた雰囲気。およそ9年程前に、日帰り入浴しました。
大浴場「浜風の湯」では、タイル張り石枠内湯や石造り露天風呂で、無色透明のナトリウムー塩化物泉を満喫。加水ありで、循環・かけ流し併用。この日は天気も良く、大海原と伊豆大島を眺めつつ、海風を感じてまったりできました。
全室オーシャンビューの宿なので、海を眺めてのんびり寛ぎたいなあという時、宿泊してみたいと思います。