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江差港から、フェリーで約2時間10分。奥尻島に上陸するも、温泉が湧く湯浜地区は奥尻港フェリーターミナルからだと島の反対側に位置しているので、レンタカーをチャーターします(港近くに数軒ありますが、事前予約が無難でしょう)。島の景色を眺めつつ車で移動すること、およそ30分。小さな漁港にポツンと佇む、昭和53年開業の鄙びた日帰り温泉施設。平日のお昼頃、利用して来ました。
入浴料420円は券売機で。外観も鄙びていますが、館内もなかなかの鄙び具合。奥へと進むと、先ずは内湯があります。しかしここは通り過ぎて、広い休憩室がある別棟2階の展望浴場へ。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、右手に7人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。窓際に、10人サイズのタイル張り石枠内湯があり、うっすら茶褐色に濁ったナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(源泉名:神威脇温泉 1号井と2号井の混合)がサラサラとオーバーフロー。源泉63.0℃を、加水して42℃位で供給。PH6.5で、さらりとした浴感。加温・循環・消毒無しのかけ流しです。口に含むと、鉄臭がして旨じょっぱい。赤茶色の湯の花も舞っています。床は、温泉成分の析出物で棚田状に。窓からは、防波堤と日本海を望む景色。というか、防波堤の釣り人から丸見えでしょうね。ずっと貸切状態でまったりできました。
続いて一度服を着て、戻って1階の内湯へ。こちらも、棚にプラ籠が並ぶ脱衣場で、ドライヤーはありません。浴室の右側に、4人分のシャワー付カランがある洗い場があり、アメニティも完備。左側には、6人サイズのタイル張り内湯。うっすら茶褐色がかった透明の湯で、やはり加水ありで、かけ流しにされています。湯温は43℃位。表面に、油の膜のような湯の花が浮いています。時間帯のせいなのか、こちらも終始貸切状態で誰とも会わず。時が止まったかのような静かな中、湯上りに使ったタオルが茶色に染まるほど濃厚な湯を、がっつり楽しめました。
主な成分: ナトリウムイオン3020mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン122.9mg、カルシウムイオン1007mg、マンガンイオン0.5mg、第一鉄イオン5.2mg、フッ素イオン0.4mg、塩素イオン6089mg、硫酸イオン557.8mg、炭酸水素イオン757.0mg、炭酸イオン0.2mg、メタケイ酸158.6mg、メタホウ酸16.5mg、遊離二酸化炭素390.4mg、成分総計12.35g13人が参考にしています