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沼津御用邸記念公園から程近く、象山の麓にひっそりと佇む温泉割烹旅館。平日の午後、日帰り入浴してみました。
入浴料1000円(大小の貸タオル付)は、玄関を入って奥のフロントで。そこから右手に行き、廊下をすぐ右折した突き当たりに大浴場があります。案内してくれたスタッフさんが、「男湯にしておきますね」と言って、こちらを男湯に。隣に小さな浴室がもう一つあり、そちらは温泉がない様子です。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。天井が高い浴室に入ると、左右に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
奥に、5人サイズの岩風呂が2槽。右側は白湯で、湯温は42℃位。上がり湯に使うのでしょうか。左側の方は、茶色く濁った含鉄(II)ーカルシウム・マグネシウムー硫酸塩冷鉱泉(源泉名: 月の湯温泉 香貫・大平1号)が満ちています。泉温21.7℃を、加温して40℃位で供給。やや肌がスベスベする浴感です。温泉の使用状況表示は無く、おそらく循環・消毒ありでしょうが、消毒臭はしません。岩の湯口から注がれる湯を口に含むと、土類臭がしてちょっぴり渋味。縁の岩が、温泉成分で赤茶色にコーティング。ずっと貸切状態で、まったりできました。
本来の湯には鉄分がかなり多いはずですが、浴槽では存在感がなくなっていたのは個人的には残念。湯の色だけでなく、鉄臭や鉄味、赤茶色の湯の花などといった個性が残っていたら、もっと評価が上がると思います。
主な成分: ナトリウムイオン22.2mg、マグネシウムイオン50.0mg、カルシウムイオン206.4mg、アルミニウムイオン5.2mg、マンガンイオン2.7mg、鉄(II)イオン24.4mg、塩素イオン24.5mg、硫酸イオン670.3mg、リン酸ニ水素イオン0.5mg、炭酸水素イオン61.5mg、チオ硫酸イオン0.1mg、メタケイ酸52.6mg、遊離二酸化炭31.1mg24人が参考にしています