口コミ一覧 (口コミ最新投稿日:2020年11月25日)
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明治元年(1868年)建築の本館と、大正末期建築の別館、更に新館からなる、江戸時代の安政年間に開業した老舗旅館。以前日帰り入浴しましたが、およそ11年ぶりに一泊二食付で利用して来ました。
この日は、新館3階角の「暁」の間に宿泊。10畳踏込み・広縁付洋式トイレ付で、既に布団が敷かれています。窓からは、本館の赤い屋根越しの山と、別の窓から池を見下ろす景色。古い設えに、ダイソンの羽根なし扇風機もあって驚かされます。
浴衣に着替えて、本館1階の大浴場「ローマ式千人風呂」へ。本館入口からだと、大きな時計の前の廊下を左手に進んだ突き当たりです。
ところが、15時から19時までは女湯、19時から22時までは男湯、それ以降は混浴という時間制で入れず。
その左側にある、男女別の浴室「あたたまり湯」へ。棚だけの脱衣場には、ドライヤーなし。棚上に置かれた、金太郎と熊が温泉マークを押し合う木彫りのオブジェが可愛い。浴室に入ると、右手奥に1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、シルクウェルです。
中央に3人サイズのタイル張り小判形内湯があり、無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉(源泉名: 瀬見温泉 町営5号源泉)がサラサラとオーバーフロー。泉温66.1℃を加水して、42℃位で供給。PH7.4で、肌がややスベスベする浴感。循環・消毒なしで、かけ流しです。口に含むと、石膏臭がして微塩味。貸切状態で、まったりできました。
続いて、別館2階の男女別大浴場「オランダ風呂」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーあり。浴室に入ると、手前に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、同じものです。
窓際に9人サイズのタイル張り内湯があり、湯温は42℃位。豆タイルが色とりどりで、槽内の緑色が鮮やかです。窓を開けて見ましたが、裏山の景色。こちらも貸切状態で、まったりできました。
夕食は「喜至楼」の書が掲げられた別館1階の別部屋で、山の幸に舌鼓。お品書きはなく、まずは出羽桜の大吟醸酒を注文。もずくの酢の物(サクランボ入)に始まり、焼物は天然鮎の塩焼。続いて、もくず蟹の味噌仕立て鍋。身のしっかり詰まった、渡り蟹のような味わいです。更に、大きな里芋がゴロゴロ入っている、山形のソウルフード芋煮と続き、小さな板蕎麦も出ます。国産牛肉のすき焼きの後、ご飯・味噌汁・漬物というメニューでした。郷土料理に地酒という最高のマッチングですが、会席料理の八寸のような酒のアテになる料理があると、もっと酔えたかなぁ。
食後は、別館2階の家族風呂へ。空いていれば、予約なしで自由に入れます。棚に籐籠がある脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、同じものです。
左奥に2人サイズのタイル張り内湯があり、かなり深い浴槽。お湯がなかったので、自分でいい湯加減に調整します。窓を開けると、石垣がありました。
続いて、別館3階の家族風呂へも。こちらも棚に籐籠が置かれた脱衣場で、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に1人分のシャワー付カランがある洗い場で、アメニティは同じです。
左奥に2人サイズのタイル張り舟形内湯があり、お湯が張られておらず。こちらも、湯温は自分で好きに調整。普段、あまり使われてないのかな。
そして就寝前に、本館1階の大浴場「ローマ式千人風呂」へ。木製の棚だけの脱衣場には、ドライヤーなし。棚上のここ掘れワンワンの木彫りのオブジェが可愛い。
柱の一本一本に豆タイルが貼られ、ローマ神殿を連想させる広い浴室に入ると、右側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、同じものです。
中央に円柱が立つ20人サイズのタイル張り円形内湯があり、お湯がサラサラとオーバーフロー。以前は激熱に感じましたが、今回は41℃位の適温です。また右手に、2人サイズの打たせ湯付き岩風呂「滝湯」があり、こちらも湯温は41℃位。22時以降は混浴ですが、手前の壁に描かれたローマ神話?イソップ童話?のタイル絵を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。
朝食は、別館1階のカーブしたテラス窓の食堂で。鮎の一夜干し主菜の和定食を頂きます。味は、まあ普通かな。同席した合宿免許の生徒さん達は早々に食事を終え、送迎バスへ乗って行きました。
朝食後も、オランダ風呂やローマ式千人風呂を心ゆくまで堪能。明治・大正・昭和・平成・令和と続く、文化財とも言えるノスタルジックなこの湯宿が、次の時代も変わらずあり続けて欲しいなと思いました。
主な成分: ナトリウムイオン504.9mg、マグネシウムイオン0.3mg、カルシウムイオン140.0mg、フッ素イオン3.8mg、塩素イオン526.9mg、臭素イオン0.7mg、ヨウ素イオン0.1mg、硫酸イオン623.9mg、炭酸水素イオン38.1mg、メタケイ酸82.3mg、メタホウ酸0.4mg、遊離二酸化炭素1.7mg、成分総計1955mg26人が参考にしています
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赤い欄干、金色の擬宝珠を渡ると瀬見温泉だ
老舗の四階建て木造、増築を繰り返し迷路のような喜志楼。斜向かいの鉄筋四階建ての観松館は
男女制服に身を包み送迎バスに90度のお辞儀、見事な対比でございます
ローマ式風呂は半地下式で道路直近、高窓には道行く車や人の影が見える
千人風呂の通説通り三十人入れるかどうか。中央の柱の浴面上から加水する沢水で温度調整している
一寸何所から温泉が出ているのかわからず数分ウロウロした。温泉は浴槽柱の最下部から噴き出していた
他にも温まり湯、オランダ式風呂があり、湯質はおなじだが二階にあるオランダ風呂が一番新鮮でキレがある
劇熱の書込みもあったが、滝の湯だけが40℃以下あとは42℃程度で入り易い
半獣神がパーンフルートを奏でるのを忘れ、湯あみするニンフを窃視?するタイル絵、
金太郎と熊さんが温泉マークを押し合い、ココ掘れワンワンの中央に温泉マークと遊び心がある
老舗らしく何代かに一人は道楽者が出るらしく、見事な装飾つき窓ガラス、木組、柱梁、こて絵など
さらには矢じりの発掘品や台湾先住民民具などがある
囲炉裏ではなく径三尺以上はある火鉢炭火を使い自家簗場で獲れた天然鮎を戴いた
なんと贅沢な空間だろう。人によっては拒否感がでるかもしれない年期入った造りと若干のチープさ(!)
だが俺にとっては嬉しかった14人が参考にしています
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喜至楼と言えば、かつては瀬見温泉の代表的存在であった。陸羽東線から大きな看板が見え、夕方にはすべての部屋に照明が灯され、温泉旅館の華やかさの象徴でもあった。数十年を経て、その喜至楼を日帰りで訪ねた。当時の華やかさは、疾うの昔に失っていることは承知していたが。
日帰り入浴の客は本館から入るが、一旦別館に寄って日帰り入浴であることを告げた方が良い。いきなり本館に行っても誰もいないし、明かりも点いていない。入浴料は500円。
日帰りで入浴できるのは、本館の男湯、岩風呂、混浴のローマ式千人風呂である。ローマ式千人風呂は、直径約5.5mの円形の湯舟で中央の柱から源泉と湯温調節の水が出ている。湯温は42度ほどであった。無色透明なお湯で、茶色の浮遊物は湯垢であろう。湯舟が大きいためか、お湯の張り替えはあまり行っていないようだ。湯舟や床の、タイルの剥落はそのままにしてある。岩風呂は、自然石をコンクリートに埋め込んだ3人サイズの湯舟である。湯温は43度強だが、お湯はローマ式千人風呂とは別物であった。鮮度が良く、石膏泉系の匂いし、キシキシする肌触りなどこれが本来の瀬見温泉のお湯なのだろう。男湯はタイル張りの3人サイズで、湯温は41度ほどだが、水を加え過ぎている感が否めない。源泉はどの浴室も同じで、ナトリウム、カルシウムー塩化物、硫酸塩泉である。泉質に派手さはないが、昔からの温泉だけあって泉質が良いことは間違いが無い。ただ、加水せずに66.1度の源泉温度を下げられないものかと残念に思った。
山形県には、温泉の出ない市町村は無いらしい。瀬見温泉のある最上町でも4か所もある。すなわち過当競争なのだ。しかも、町の東隣りには鳴子温泉郷がある。瀬見温泉の、昔日の繁栄など望むべくもないが、一軒でも多くの旅館が何とか残ってくれることを願うばかりである。11人が参考にしています
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以前、そばを通った時に旅館の貫禄に圧倒され、どうしても泊まりたかった宿です。
値段が安い「湯治部」で利用しました。エアコンがないのは少々辛かったですが、それも体験。
自動車免許の合宿と思われる学生さんたちが、同じ棟に泊まっていました。(ここが合宿所とは、、信じられない)
重要文化財みたいな建物に、食事付き6000円で泊まれて、大きなローマ風呂など多彩な湯に入れるのだから、やはり「東北はいい」と言わざるを得ません。
これが箱根や修善寺だったら10倍の料金がすることでしょう。10人が参考にしています
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山形県最古と評判の良い雰囲気がひしひしと伝わってくる、鄙びた木造の良い宿でした。これがRC造だったら、絶対泊っていませんね。
湯は塩化物硫酸塩泉で、良く暖まる(まだまだ暑い日でしたが・・・)湯ですね。
口コミでは激熱とか書かれていましたが、近所の川の流水を使って適温にしているとかで、まぁ快適に入浴可能でした。
宿泊客は若い子が多く、なんでこんな辺鄙な宿に??
って思ったりして。ま、礼儀正しく静かな人たちばかりでしたが。
ちょっとリサーチ不足で基本情報を持たないままに、出張先の新庄からのアクセスと、雰囲気ある建物と幾つかある湯船に誘われて行ってしまいました。
バリューフォーマネーでも、まぁ合格ですね。8人が参考にしています
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2月の3連休に、山形温泉ツアーの1泊目として宿泊しました。楽天トラベル「湯治&ビジネス、チョ~お手軽プラン朝食付」という、4,410円の格安プランです。(別途入湯税150円、暖房料630円、オプションで浴衣代210円必要)
東京駅前を11時過ぎに出発し、東北道~山形道~東北中央道経由で休憩しつつ17:40頃に到着しました。
かねてから温泉本や、JRから遠巻きに建物を見たことはありましたが、間近で見るのは初めてで、木造4階建ての本館は趣がある一方、荘厳な印象も受けました。
宿泊は別館での受付となるそうで、本館横にある湯前神社の先を山側に少し上った所にまわりました。別館は高台に建っており、石組みの階段を上って行きます。着雪防止の為、水がドバドバながれている中、建物に入りチェックインをしました。車の鍵は預けます。受付の先には宿の歴史を物語る資料(鉄道小荷物の荷札とか算盤など)や何故か考古学資料として矢じりや土器のかけらなどが展示されていて、その先を右に曲がると左手が厨房です。厨房の先で別館から本館への連絡階段があり、そちらを降りると廊下は、下り階段と直進とに別れ(下ると本館の入口になる)、廊下を突き当りまで行き右折すると今度は簡単な炊事場がありました。そこを左に折れるとすぐに突き当たり、右手の階段をあがった所が木造4階建て部分となります。この階段をあがってすぐの101号室が私の部屋でした。写真でよく見る1階の丸窓(ここが女性専用浴室)上の角部屋で、10畳に床の間がありました。障子や欄間(?)のデザインや床の間にある装飾(すりガラスと鯉などの彫刻がある木を組み合わせている)など細かい意匠が施され、古き良き時代を偲ばせます。障子を開けると片面は本館入口や温泉街が見え、もう一方は共同浴場や山々が見えました。3人分の浴衣をお願いしましたが、最初に来たのは浴衣本体だけ。帯を忘れて取りに戻ったものの、別の人が私の分だけ渡しに来ました。2人の帯と全員分の丹前が無い旨、説明し、ようやく全てが揃った頃には既に20分くらいかかっていました。丁度夕食時と重なり忙しかったのかも知れませんが、初めからセットで持ってくれば済む話だと思います。ま、ご愛嬌の範囲ですけど。
ようやく浴衣に着替え、オランダ風呂へ。名物のローマ式千人風呂は19時まで女性専用なのです。
オランダ風呂は別館の厨房の先にある階段を上った2階にありました。ひょうたんを縦に半分にしたような形の浴槽です。3人で入ってもゆったりとしていました。
その後は宴へ。地場スーパー「お~ばん」で買った細巻き寿司や鯉のカルシウム煮、地酒&地ワインを飲み食いしました。寝る前に、名物のローマ式千人風呂へ入浴。お湯は無色透明で湯温はかなり熱かったです。円形の浴槽、中央の柱、浴槽の腰掛けは、小さなタイルが敷き詰められ、レトロモダンな雰囲気を醸し出しています。確かに一部タイルが剥がれ、下地がむき出しになっている所が残念ではありますが、古代ローマ人(??)の男女もタイル絵で描かれ、相当コストがかかったことが伺えます。隅にある岩組みの風呂や円形の窓、そして脱衣所の彫刻(花咲か爺さんや金太郎など)も同様です。本館1階のロビーなども装飾が凝っていて非常に見応えがあります。
岩風呂や男女別の小判型風呂にも入りましたが、もうひとつの名物ふかし湯は18時~翌9時まで休みで持ち越しとし、床に就きました。結局翌日9時も蒸気が出ていませんでしたが。
雨は夜更け過ぎに雪に変わったようで(パクリ?)翌朝はうっすらと雪が積もっていました。ローマ風呂や向かいの共同浴場に入り朝食を別館のホールで頂きました。シャケ(鱒?)の塩焼きや煮物、漬物などにサラダに味噌汁、ご飯がつく極めてシンプルなものです。ご飯はやや軟らかめでしたが美味しかったです。ドリップ式のセルフコーヒーもありました。
食後も館内巡りを楽しみました。別館には家族風呂が4箇所あること。トイレの便器は「東洋陶器」時代のものであること、本館の4階には宿泊客は行けないことなどを確認しました。
全体の印象として、建物は古いものの清掃は行き届き、温泉や館内めぐりも楽しく、値段もお手頃で非常に満足度の高い宿でした。新庄の自動車教習所の合宿所になっていて、当日も教習生がいましたが、皆礼儀正しくおとなしかったので助かりました(こちらの方がウルサイ??)。
機会があればまた泊まりたいと思います。
ちなみに@niftyさん、喜至“桜”でなく喜至“楼”ですよ。10人が参考にしています
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お風呂は、ローマ式千人風呂(混浴)の他に、オランダ風呂、岩風呂、貸し切り風呂等、いくつもあります。どれも泉質は、同じで、無色透明。源泉は65℃?、2km離れた沢から、水を引いているとのこと。水の量が少ないと、結構熱くなっています。結構、ポカポカします。ただ、シャワーなどがないため(オランダ風呂だけ有り?)、チョット戸惑うことも。お風呂もそうですが、建物も古く、時代を感じさせます。部屋は、結構広いですが、窓は、木製、隙間もあったりして、それなりに、時代を感じます。これらの維持が大変だろうなと思うと同時に、頑張って欲しいと思います。
7人が参考にしています
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本館にあたたまりの湯男湯、女湯、岩風呂、ローマ式千人風呂がある。
広くて風情があるローマ風呂に入った。
宿泊は別館になるようだ。
町営5号源泉 ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉
67.3度 溶存物質 1950 メタケイ酸 95.4 メタホウ酸 4.9 酸化還元電位 (ORP) 124 (2008.6.21)8人が参考にしています
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日帰り客専用の入り口で、大きな声を出してもなかなか受付の人が来ないのが難点か。入り口にはこの宿ご自慢の彫刻の入った建具があり、最初からいつもとは違った感覚に包まれる。浴場に入ると更にびっくり。ローマ風呂というだけに、タイル張りの円形の湯船。真ん中の柱につけられた水盤から水が落ちる仕掛けになっている。
ここのお湯はいささか熱い。だが、ローマ風呂の上のほうに作られた岩風呂は適温で、こちらは長湯が楽しめた。6人が参考にしています
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温泉教授の百名湯(光文社版&DVD版)で紹介されている宿で、鳴子温泉から車で30-40分くらい、日帰りで行ってみました。
今まで本当に良く残っていたと思うほどの古い木造4階建ての本館玄関で、大黒様の置物の下に料金をおいて入湯しました(500円)。
お風呂は、メインの浴場には、ハイカラなタイル製の円形ローマ風呂と、一見、火山を思わせるような岩風呂がありました。今でこそひなびた印象がありますが、建築当時に、このようなローマ風呂を木造建築の内部に作ったことは、かなり斬新なことだったのだろうと思われました。
お湯は、ちょうど良いかやや熱め、きれいな透明で、茶色で短くちぢれたような湯の花がまっていました。お湯はかけ流し、中央柱の湯底に湯口があり、柱からは水がでていました。塩素なしだと思います。
あまり大したことないお湯かと思っていたところ、体が急にあたたまってきて、思いのほか長湯できないお湯でした。入浴後は、外気にあたってさっぱりするような感触でした。
瀬見町営5号源泉。ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。67.3℃、pH 7.6。(mg/Kg) Na 466.0、K 2.4、Mg 0.4、Ca 174.4、Cl 537.1、Br 1.0、HS 0.1、SO4 581.2、HCO3 60.4、メタケイ酸 95.4、メタホウ酸 4.9、CO2 2.5、H2S 0.2。総計 1.950g/Kg。
メインの浴場は日帰りは混浴、15時以降は男女時間制のようでした。休日にもかかわらず貸し切り状態でしたが、もし他の男性がいるときには、脱衣場も丸見えなので、女性にはちょっときついかもしれません。5人が参考にしています
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