口コミ一覧 (口コミ最新投稿日:2014年8月23日)
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日本三大急流の一つ球磨川の支流、山田川の畔に佇む老舗宿。土曜日に、一泊二食付きで利用して来ました。
相良藩御典医のお屋敷跡を、明治42年料亭「吉野本館」として創業、大正2年に「料亭芳野」へ。その後多くの文人や要人をもてなし、百年の時を刻む母屋は昨年国登録有形文化財に指定されています。
20ある客室は、全て異なる意匠を凝らしたしつらえ。この日は、玄関から左奥に進んだ突き当たりにある「十五号室」に宿泊。太い竹の床柱のある8畳の和室に、昔芸姑さんの化粧部屋だったという2畳の部屋が付きます。トイレやソファは、部屋入口の縁側のようなところに。荷ほどきして、早速温泉へ。
タイムスリップしたかのような手書きの案内に従い、階段を下りると半地下の大浴場。籠の並ぶ、小さめな脱衣場。更に階段を下りると、左右に2人分づつのシャワー付きカランのある洗い場があります。
中央には、大人6人が足を伸ばして入れるサイズの石造り内湯があり、微黄褐色のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉が、湯尻からサラサラとオーバーフローしています。泉温54.6℃を、湯温43℃位で供給(暑い時期だけ地下水で加水)。PH7.58ながら、肌がツルツルする浴感です。炭酸水素イオン814.7mg、メタケイ酸160.3mgを含む影響でしょうか。口に含むと、少ししょっぱい。
続いて、外の露天風呂へ。苔むした石垣にへばり付くようにある、4人サイズの三角形岩風呂です。湯温は42℃位。小さな茶色の湯の花も舞っています。半地下ゆえ、景色は望めません。ナトリウムイオン633.5mg、成分総計2356mgの湯を、ゆっくり満喫しました。
夕食は、部屋で。お品書きはありませんが、地産地消にこだわった「手造り会席」が次々と運ばれて来ます。鮎の刺身(絶品!!)や卵と白子の和え物、焼きたての塩焼きなど、夏は地鮎づくし。馬刺も旨く、ビールが進みます。さすが元料亭だけに、デザートの抹茶ババロアまで美味しかったです。
朝食は、中庭に面した食事処へ。8つに区切ったお重におかずが並び、目を楽しませます。体に優しいメニュー。苔むした庭を眺め、贅沢な朝でした。
朝風呂には、空いていれば自由に使える家族風呂へ。少し下がったところに、半地下の小さな浴室。2人サイズのタイル張り内湯で、湯温は40℃位。茶色の湯の花も舞っていました。日帰り入浴を受け付けていますが、泊まって食事も是非堪能してもらいたい宿です。12人が参考にしています
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人吉で泊る宿を探していて、にゃんこのCMで有名な某Jネットで老舗のしっかりした旅館で源泉掛け流しなのに1泊2食付で10000円というプランをみつけて即予約。
訪問した際には玄関前の駐車スペースに黒塗りのそこそこ高級車が横付けされており、Tシャツに短パンといういでたちの私は一瞬びびりましたがお宿の方は嫌な顔ひとつせずにニコニコ応対いただき玄関の前のそのスペースに駐車してOKとのこと。ちなみに、玄関のわきには足湯が設置されており、「どなたでもご自由にお使いください」と立て看板がありました。
到着する前に建物の横の川岸の道を通ったのですが、白壁がずっと続いていてとても趣があり期待感がぐんぐんアップしました。
さて、お宿の方の対応ですが、これがまたしつこくなくうるさくないのに親切で心遣いもしっかりしたもので大変満足しました。お部屋に案内していただく際にも非常口やお風呂の場所の説明もしっかりしていただき、それがまたおざなりでちゃちゃちゃっというのではなく、ちゃんとゆっくり相手にわかるように説明してくださり気持ちよかったです。また、ご担当の方のお名前の入った挨拶状のような物も用意されていて、気持ちよかったです。
部屋はネット予約の際は6畳と8畳があるとなっていました。同じ値段だったのですが、8畳の部屋を選択しましたが、実際には10畳ほどの部屋でした。小さいですが縁側スペースのようなものもあり椅子2脚と机が置かれていました。そこで庭を見ながらくつろぐというのもなかなかのものでした。また、お風呂や受付にも近く部屋には洗浄機付トイレも付帯してました。あえていうと、お風呂へ行く際に通る階段のそばなので、多少その音がするというのが難点でしょうか。しかし、それもあえていえばの話でほとんど気になりません。
夕食は部屋食でした。このお宿の自慢料理らしいのですが、アユのお刺身が絶品でした。また、食べ終わったあとの頭と骨の部分は希望すればサービスでから揚げにしてくださいます。もちろん頼みましたが、これがまた香ばしくて最高でした!
朝食は中庭の見えるお食事処でいただきました。こちらは、重箱に入ったお弁当のような形で提供されます。ちょっと残念だったのは、干物系の好きな私にとって魚がシャケの塩焼きだけだったことです。また、火を使うような料理はありませんでした。
お風呂は男女別の内湯+露天と二人入れば湯船がいっぱいになってしまうような小さめの貸切家族風呂があります。数は少ないですが、源泉掛け流しのいいお湯です。また、お風呂は半地下のような場所にあるので風呂場に行くには階段を下りていきます。これって期待感高まっていい感じです。広さも眺望も決して特筆すべきものではありませんが、とてもくつろげるいいお湯でした。
お部屋に置いてあるお宿の紹介や料理について書かれているメモを綴じこんだファイルが面白かったです。たとえばアユは「ご近所のお年寄りの○○さんが『もう今年までだよ』と毎年いいながらも頑張ってつってきてくれているものである」とか「漬物は基本的には女将の手作りですが、たまに手抜きをして市販のものを使うこともあります」とか書かれていて面白いです。
他の温泉宿や観光名所(人吉城や酒蔵)から少し遠いとありますが、それほど離れているわけではないです。ぶらぶら歩いて行ける距離です。さすがに元湯まで歩くと15分くらいはかかっちゃいましたが。でも、その分、市街地にあるのですぐ斜め前にコンビニがあったり、お宿の前やその周辺に焼鳥屋や居酒屋やラーメン屋などが多数あります。というわけで、素泊まりの方もたくさんいらっしゃるとお宿の方がおっしゃってました。また、公共浴場では「新温泉」が徒歩5分圏内です。今回の旅で公共浴場をいくつかめぐりましたが、新温泉と堤温泉がもっともレトロな感じで私の好みでした。元湯は朝早くからやっているようですが、新温泉は午後からのようですので、行かれる方はご注意ください。
「最近は他の旅館もほとんどがリニューアルしてきれいになってますが、うちは昔ながらですので以前に比べるとお客様は減っています」というようなお話もありましたが、私にいわせていただければもったいない話です!!はっきりいって、非常にコストパフォーマンスの高いお宿です。何万円も出せばたしかにそれなりのサービスを受けてそれなりの料理を食べられると思いますが、1泊一万円くらいであの内容であれば、十分☆☆☆です!!
常宿にしたいお宿のひとつです。
あ、そういえば、残念だったのはネット環境がないことですね。それがあればもっと嬉しかったです。
それと貴重品入れの金庫が100円を入れないと使えないというのもちょっとどうかとは思いました。8人が参考にしています
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人吉で泊まりたくて旅館を探していたところ、大正2年創業という芳野旅館さんが目に留まりました。
創業当時は料亭で、その後人吉相良藩の御殿医のお屋敷として使用されたという由緒のある建物。これはお湯も期待出来そう!と思い、宿泊を決めました。
到着してみると、建物は川沿いに美しい白壁が続く広いお屋敷。人吉の中心部にこれだけの広さ。旧相良藩御殿医という位の高さが伺えます。
お部屋は古いお屋敷には珍しく天井が高くて圧迫感がありません。うぐいす色の土壁、柔らかな白さの障子、欄間のデザイン、どこを見ても、当時の大工さんたちの思い入れが感じられます。
さらに、窓からは手入れの行き届いたお庭を眺めることが出来ます。鮮やかな緑の苔で彩られた古木や灯籠はこちらの建物の歴史を物語るようです。
ここでお部屋のお茶が安っぽい味だと興ざめなのですが、芳野旅館さんはとても美味しい球磨茶を用意してくださっています。香りの良いお茶を頂きながら、お庭やお部屋を眺めているととても豊かな気分に浸れました。
そしてお風呂は温泉ファンには嬉しい半地下構造です。(写真)
内湯は石風呂、露天風呂は岩風呂で、コンパクトながらお宿に相応しい落ち着いた感じです。特に露天風呂の石垣はとても立派で石組みに見とれてしまいました。
お湯は、薄い黄緑色で爽やかなモールの香りが漂い、ツルツルとした肌触りです。メタケイ酸が160mg/kg含まれているためか、保湿効果が強く、髪がなかなか乾かないぐらいでした。
源泉は100年近く利用していたものから新しく掘ったものへ昨年切り替えたとのことで、湯量が豊富で温度も安定しています。湯舟は豪快な掛け流しですし、シャワー&カランも温泉使用なので、お湯の良さが実感しやすいと思います。
大浴場の他にこぢんまりとしたタイル貼りの貸切内湯が1室有り、空いていれば宿泊者はいつでも利用することが出来ました。
古き良き雰囲気を残している一方で、お手洗いをウォシュレットにしていたり、浴室などに手すりが設置されていたり、適宜手が加えられていて、古い建物の不便さを解消する心遣いが感じられました。
このような歴史ある由緒正しい建物に宿泊出来て、その上素晴らしいお湯を愉しめるところは、人吉以外にそう数は多くないでしょう。
これまではスルーしてえびのにばかり行っていましたが、人吉に立ち寄ることが多くなりそうです。5人が参考にしています
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人吉の町の真ん中にこのようなすばらしいお宿があるとはビックリしました。はっきり言って、古きよき時代の温泉宿を求めている人向けでしょうか。隅々まで行き届いた手入れには感心しきりです。大正末期の建造物を維持管理していくのには大変な苦労があると思います。で、泉質は申すまでもなく◎。夜はもう少し熱めのほうがいいのにと思いましたが、朝は43℃を少し越える最高のお湯でした。(やはり加温は難しいですね。好き嫌いの分かれるところです。)お料理は、事前予約段階での好き嫌いの確認など丁寧なおもてなしが好感。やはり鮎は最高でし
た。この4月から、「SL人吉号」の運行で盛り上がっている人吉ですが、訪れるなら平日がお勧めになります。あ~満足満足!3人が参考にしています
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温泉は古い階段を下りていく昔ながらのタイプです。無色透明で、ぬめり感はないですが掛け流しで湯上がりはホカホカです。男湯の露天は小さく、かなりぬるいので秋冬の長湯は難しいかも。
部屋の多くは写真とはかなり違って古いです。由緒ある料理旅館だったので仕方ないです。入り口の玄関の歴史ある傾き具合を楽しみましょう。近くには温泉銭湯が多いので湯巡りも楽しみ。
1番の楽しみは部屋食の鮎の塩焼き、イワナの塩焼きを始めとした料理です。広間での朝食の干物も美味かった。
他の温泉旅館や人吉城、酒蔵から少し遠いのが残念です。2人が参考にしています
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