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投稿日:2011年7月1日
九州温泉道対象の共同湯 (砂湯温泉(旧:中央温泉))
ごんごんさん [入浴日: 2011年6月18日 / 2時間以内]
44.0点
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湯平温泉は、大正から昭和初期にかけて別府温泉と共に大変な隆盛を誇り、象徴である狭い石畳の坂道はすれ違うのも大変なほど賑わっていたという話です。
往年を忍ばせるように、石畳の両側には旅館や商店がびっしりと立ち並んでいますが、3分の1程は営業している雰囲気はなく、時流に取り残された寂寥感が漂います。
こちらのように歴史の移ろいを感じさせてくれる観光地は、新興の観光地にはない味わい深さが感じられるので、個人的にはむしろ魅力的に感じます。
砂湯温泉はそんな湯平温泉街にある共同湯の中の1つで、石畳のほぼ中間地点から花合野川を渡ったところに位置しています。
一見寂しげな温泉街ですが、実は若旦那・若女将の世代がいろいろと頑張っていて、各共同湯も2006~2008年に順次リニューアルを遂げています。
改装前は浴槽が川より低い位置にあったという砂湯温泉も、現在は川より高いところに作りかえられているので、訪問時は花合野川が梅雨で大増水してゴウゴウと流れていましたが、問題なく利用できました。
こちらは郵便受け型料金箱にお金を入れるタイプの無人の施設ですが、九州温泉道の対象になっていて、料金箱の横の壁にスタンプが吊り下げられ、スタンプ台がぴったりと取り付けられていました。
不器用なごんごんは平置きじゃないとスタンプがきれいに押せないので、「砂湯」という文字が見えるか見えないかぐらいの下手っぴな押印になってしまいましたが、こういうのも後からスタンプ帳を見返すと、「あの時はスタンプ台の壁へのへばり付き具合の良さが妙におかしくて、押印が雑になったよなぁ」といい思い出になるものです。
改装されたとはいえ、建物が新しくなっただけでスタイルは伝統的な大分の共同湯の形を守っています。脱衣所と浴室一体型で湯船は4~5人サイズの内湯1つのみ。シャワー・カランはありません。
てっきり湯平のお湯は集中管理方式と勘違いしていて、あまりお湯に注意を払っていなかったのですが、後から各施設の温泉分析書の画像を確認すると、すべて別泉源でした。
日が暮れてからの訪問だったので、浴室が薄暗くてお湯の色はわかりませんでしたが(画像)、少し熱めのお湯はほんのりと塩味がして、僅かにヌルッとするやさしい肌触りだったです。
ここは晴天の時に訪問して、川のせせらぎを聴きながらの入浴が風情があっていいんだろうなぁと思います。
参考サイト:九州温泉道~砂湯温泉
http://www.88onsen.com/oita_248人が参考にしています
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