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ここのご馳走は何といっても2000m級の山である、鳥甲山の眺望でしょう。露天風呂に入ると、この山を眺めながら入浴することができます。荒々しい岩壁がそそり立っていて、その迫力に圧倒されます。この眺望だけでもここに立ち寄る値打ちがあると思われます。
宿の名前にもなっている鈴木牧之は、江戸時代の文人で、その著書「北越雪譜」で秋山郷を紹介しています。「信濃と越後の国境に秋山といふ処あり」と始まる文章で、その景色を「金壁双び緑山連なりたるさま画にもおよばざる光景也」と記していますが、その景色は今も変わっていないことでしょう。宿を入ったところに牧之の像が置かれていました。
お湯は放流式ということでしたが、小赤沢、屋敷と強烈な個性のお湯の後ではやや物足りない印象でしたが、あがり湯として用いるには適当ではないでしょうか。ほのぼのとした雰囲気もよく、清潔で気軽に立ち寄れる施設です。0人が参考にしています