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某雑誌の無料入浴券を利用して行きました。長野県の温泉は各地巡っているものの白骨温泉は未入湯、楽しみがふくらみます。ルートは県道経由、進むと所々に滝や湧水があり水資源が豊富なことが分かります。宿に着く前に一応問い合わせをしたところ、大変丁寧な受け答え、日帰り客でも歓迎されていると感じ、自然と期待が高まりました。日曜の午後でしたが車は一台もなくラッキーだったかもしれません。着くと玄関に従業員の方が待っていてくださり、風呂の案内をしてくれました。事前にTELをしたからかもしれませんが、日帰り客としてこんな出迎えをしてもらったのは初めてです、さすが名湯白骨の宿、接客も素晴らしいです。風呂へは別の入口から入り、雪駄に履き替えます、これも「おもてなし」でしょうか、アイデアが洗練されていますね。中に入ると雰囲気のある現代的な木造の廊下、浴室へは段を歩いていきます。脱衣所は床暖房のような暖かさ、清潔感が漂います。内湯は開閉できる大きな窓ガラスから陽が射し込み、さながら半露天風呂、庭から爽やかな風が入ります。外には道路などありますが、見られることはまずありません。湯は新鮮な源泉かけ流しの硫化水素泉、色は薄白濁、飲んでみると最初は弱いたまご臭、次に苦味、酸っぱさを感じます。何だかいろいろ混ざったような味です。源泉温度が低いため加温されています、循環・殺菌はなし。温度がぬるめに設定してあるのでゆっくり入浴できます。湯船の縁に炭酸カルシウムの析出物があり、触っているとポロポロとはがれました。湯上りはさっぱりですが、後まで暖かさが残ります、また体に弱い硫黄臭も残ります。白骨は過去に騒動がありましたが、この薄白濁でも十分「白骨らしさ」を感じました。本当の温泉ファンにとって白濁か否かは問題でなく、新鮮な湯が楽しめればそれで満足、だと思うのですが...。この宿の印象は、温泉も接客も相当レベルが高いということ、今度は貸切の露天風呂にも入ってみたいです。
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