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僕の感想の殆どを前の方が雄弁に語っていらっしゃるので(笑)、おしなべて付記することはありませんが、建物、お湯、料理、サービス、どれをとっても素晴らしい宿でした。
白骨温泉の中でも、例の問題に関わった宿ということで、素性を危ぶむ意見も一部聞こえてきますが、訪れてみれば杞憂に終わるのではないかというのが個人評です。残念ながらそれ以前に訪れたことがないので、その当時の宿としての内情は分かりませんが。夕食時に女将からお酒が一本サービスされるのはその影響なのかも知れませんが、そんなことを抜きにしても従業員各位のサービスに対するひたむきさがとても素晴らしかったです。
お湯は手にすくうとアク○リアスやポカ○スエットといった様相の薄い白色ですが、それが結果的に浴槽にたまると白濁している様に見えるといった感じです。けれども、含有される硫黄分はしっかりと身体の疲れを癒してくれます。内風呂はぬるめなこともあり、つかること気がつけば1時間半も時間が経過していました。本当に至福の一時でした…。
一つしかない貸し切り専用の露天風呂は二人が入れば一杯といった広さなのですが、それが返ってカップルには人気があるようで、何度訪れても「入浴中」の看板にお出迎えされなかなか入ることが出来ませんでした。あのシチュエーションだと同性で入ることは考えにくいですね(汗)。まぁ、一人というのはアリだと思いますが。
そして何よりも素晴らしいと感じたのは宿の方が朝方駐車場に赴き、宿泊者の車を一台ごと水ぶきしてくれたこと。こんな経験は個人的には初めてだったので、いたく感心してしまいました。サービス精神が旺盛なことに加え、こぢんまりとした宿だからこそのサービスなのではないでしょうか。確か部屋数は一桁だったと記憶しています。
安曇野の緑深い山里に忽然と瀟洒な建物が建っているのはどうかと思われる方もいるかも知れませんが、とにかく素晴らしい宿です。特にカップルにはお勧めです。というか、カップルしか訪れた時には来ていませんでした(汗)。部屋数が少ないことも相まって、めいめいでゆったりとした一時を過ごせる宿です。12人が参考にしています