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先日1泊でお世話になりました。ずっと行きたい行きたいと思っていたお宿で、やっと行くことができました。行って良かった!と心から思えるお宿でした。
まずお湯。きちんと白濁のお湯で、浸かれば自然と「極楽、極楽」と言いたくなるようなうっとり感。確かに万座温泉のほうが濃い白濁だけど、万座のお湯は強すぎて湯当たりしたことがあって…(勿論、万座もいいお湯ですけどね) ここのは「強すぎず、だけどしっかり温泉」といった感じ。何度も入りたくなります。朝お風呂に入ってたら、調理場の方が、温泉粥に使う温泉を汲みにいらっしゃいましたから、混ぜ物ナシの温泉だと思います。
そしてお食事。もうおいしさの山津波。こごみやまたたびなどの山菜を活かしたお料理が多かったのですが、そういう系は下手したらお醤油味のオンパレードになって、お膳もお醤油色に染まりがちですが、そんなことは全然なく、素材の味がしっかり生きて、目にも鮮やかなお膳でした。山菜という鄙の食材を、すごく洗練されたお料理に仕上げる板さんの腕に感服。そば粉100%のそばがき。あんなにふわふわのそばがきは食べたことがありません。ヤマメ(ごめんなさいイワナだったかも?)のお腹に味噌を詰めて朴葉で包んで蒸したものは、味噌の味が自己主張しすぎることなく上品な逸品に。普段なら、旅館の食事は「これは残してもいいや」と見切りがつけられるお皿が何個かあって、おいしいと思うお皿だけ完食するのですが、笹屋さんのは見切りがつけられず(つまり全部のお料理が素晴らしくおいしかったってこと!)頑張ってぜーんぶ食べました。お腹が破れるかも?と思った(笑 朝の温泉粥もすごく良かった。朝は御飯か温泉粥かチョイスできるようですが、温泉粥、おすすめですよ。朝御飯もすごく洗練されてました。よくある旅館の朝御飯(生卵、海苔、納豆、etc)でお茶を濁すことなく、朝御飯も板さんの腕がキラリ光ってました。
お料理を運んで下さる方も、丁寧にお料理のことを説明してくださるのだけど、でしゃばるようなことはなく…といった感じで、すごく好印象でした。若いのにこんなに気配りができて偉いなぁ…と頭が下がる思いです。
旅館の雰囲気もいいです。お部屋は落ち着いたつくりで寛げるし、お風呂に到る階段もいいですね。階段を上った先にはどんなお風呂が?とワクワクしながら階段に足をかける感じ、好きです。お風呂の周りには白樺の木。露天風呂も囲いがなく、白樺の木を眺めながら気持ちよく入れます。やっぱり露天は開放感があるほうが気持ちいいですよね。素敵でした。天気が良かったら、夜は満天の星空の下で湯浴み。私が入ったときも星がたくさん見えました。
というわけで、いいこと尽くしの1泊でした。チェックアウト時に、先を急いでいたのでゆっくり御礼も申し上げることができなかったのが心残り。また行きたいです。今度は離れに泊まってみたいです。12人が参考にしています