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投稿日:2010年10月15日
アブラ臭のするいいお湯なのに (河口湖温泉の元湯 野天風呂天水(閉館しました))
しゅんさん [入浴日: 2010年10月14日 / 2時間以内]
33.0点
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44.0点
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33.0点
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0 - 点
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ここの口コミでは驚くほど評価が低く、いろいろと問題のある施設のようでしたが「温泉博士」の無料手形で行ってきました。
駐車場の入り方がよくわかりません。いったん通り過ぎて戻るとわかるような駐車場です。玄関を入るとすぐ、従業員から「割引券はお持ちですか?」と聞かれる。「温泉博士」だと言うと安心したように「それならどうぞ」。定価の1000円取るのは気が引けるというような対応でした。ロッカーに100円かかるという説明はありました。
内湯は縁の部分が檜になっているなかなか大きな湯船。左側が2カ所寝湯になっている。露天もさすがにお湯が張ってないということはなく、ひとまず安心。平日午後2時ごろで天気もよくなかったので貸切状態でした。
内湯の浴室に入ってまず感じたのは、檜の匂いとアブラ臭。好きな匂いです。湯口からは透明なお湯が流れ落ち、湯口付近ではかすかに泡付きが感じられます。高温湯(42℃)と書いてありましたが、だいたいそのぐらいの湯温はあったと思います。pH9.2というほどのヌル感はないものの、循環でこの感触は優秀。
売り物の露天に出るとまず目にするのは、1mほどの高さからお湯が落ちてくる源泉かけ流し風呂。打たせ湯と書いてありますがそれほどの湯量はありません。ただ驚くのは岩風呂の色。鉄分で赤茶色になるのはよく見ますが、ここのはお湯に触れる部分の岩がチョコレート色に染まっています。もちろんアブラ臭も強く感じられます。この源泉風呂は小さく2人ぐらいがせいぜいでしょう。ぬるいのでいくらでも入っていられます。
お湯はその下の屋根付きの岩風呂に落ちます。ここは4~5人入れると思いますが、お湯は下に落ちる間に冷めてほとんど水風呂状態。でもこのお風呂の前にはサウナ小屋があり(小さくてぬるいサウナですが)、サウナのあとの水風呂として使うのでしょう。
そしてもうひとつ、東屋風の屋根付きの大きめの岩風呂があり、温度調節のためかふたつに区切られています。こちらの岩はほとんど染まっていないので、源泉の成分は薄いと思われますが、一か所だけ茶色になっている所があり、そこから冷たい源泉が流れています。源泉温度は32℃。先ほどの源泉かけ流しのお湯はそれよりは熱かったので、ここのお湯が加温なしの源泉なのではないかと思われます。湯船全体は40℃ほどの循環湯ですが、この源泉部分の近くで匂いと感触を楽しみながら浸かっているのがいちばん気に入りました。
浴後にはそこそこ広い畳敷きの休憩スペースがあり、漫画本など置いてあるコーナーもあります。お湯はぬるかったのですが、長湯したせいかじわじわと体も温かくなり、しばし畳に横になって休憩しました。河口湖名物として売り出し中の、きゅうりの浅漬けととろろをご飯にかける「かっぱめし」なるものが食べられるそうで、さかんに宣伝していました。うどんかそばとセットで850円だそうです。
たしかに1000円取る施設には思えませんし、全体に漂う荒廃したムードはぬぐえませんが、以前の口コミからすると多少改善されているような気がします。お湯じたいは気に入りました。温泉成分が濃いお湯だという田中収先生のお墨付きなのに、それを活かしきれていないのが残念です。
※写真は源泉かけ流し風呂8人が参考にしています
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