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宿泊施設や家族風呂等も併設された温泉施設で、まだ新しく古民家調の風情ある造りでした。浴室には4つのカランがあり、比較的広い内湯には長湯温泉お約束の緑黄色の濁り湯が掛け流され、すでに多量の析出物が付着していました。その隣には2人も入ったら一杯になる円形のブクブク水風呂と呼ばれる浴槽があり、更に外に出ると数人用の露天風呂がありました。最初に露天風呂に入りましたが、目の前には川が流れ長閑な景観が望めました。ここは内湯の溢れ湯が掛け流される、いわゆる下流の湯であるため湯温が低く40℃弱、表面には析出した結晶、底には沈殿物更に壁には付着物が付き、レベルが高い長湯温泉の中でも極めて濃厚で上質なお湯でした。次いで内湯に入ると、露天風呂の上流にあたるお湯のため湯温は約45℃と熱め、露天風呂以上に多量の結晶が浮遊していました。これだけでも十分満点のすばらしい温泉ですが圧巻は水風呂、水風呂と言っても体感27~28℃の温湯で冷たすぎず心地良く、底の中心部より多量の泡と共に湧出していました。入浴するとすぐに体中が泡まみれにない、プチプチと弾ける感じで正にサイダー風呂と呼べる泉質でした。近くの七里田温泉下湯やラムネ温泉にも引けを取らない泡付き量で、更には無色透明なお湯に成分が付着して生じた茶色の細かい湯の華と、かなり強めの金気臭も感じることができました。正直言って、このようなビジュアル先行型の施設はあまり温泉そのものに期待できない場合が多いのですが、ここは正に「恐れ入りました」と言わされる極めてハイレベルな温泉でした。
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