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くじゅう連山を一望する、長湯温泉の高台に建つ宿。土曜日に、一泊二食付きで利用して来ました。フロントから奥に進み、突き当たりが大浴場。客室は更に右に曲がったところにある、一番奥の「あけび」の間でした。浴衣ではなく、パジャマが用意されていて、親戚の家に遊びに来たみたい。半纏を羽織って、早速温泉へ。木造りの湯小屋。浴室の天井も高く、太い梁は剥き出しです。湯船に、青い蓋が置かれています。湯温低下と炭酸拡散防止の目的だとか。蓋を自分ではずすと、石造りの木枠内湯は、手前の4人サイズと、奥の6人サイズに二分割。共にうっすら茶褐色の含鉄(Ⅱ)-ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(源泉名:水神の湯)が、加温・加水なしでかけ流しにされています。手前の浴槽は、湯温40℃位。PH6.8で、やや肌がツルツルする浴感です。表面には、薄い膜のような湯の花が浮いていました。奥は、湯温41℃位。パイプの湯口から、勢いよく炭酸ガスを含んだ湯が投入されています。アブラ臭がして、口に含むと鉄炭酸味。壁に描かれた印象派のような絵画を見ながら、しばし貸切状態でまったり。なかなか温まりました。夕食は食事処で。珍しいダチョウの刺身や、自家栽培の野菜を使った和洋の料理が並びます。傍らで、看板犬のアトムがおもてなし。ご褒美に豊後牛ステーキをおすそわけ(これが狙いかな)しました。食後は、男女入れ替えになった、もう1つの露天風呂付きの浴室の方へ。湯船のサイズは先程と一緒です。手前は湯温40℃位で、奥は42℃位。湯の花も多く、床に砂のように積もっています。続いて、外の露天風呂へ。6人サイズの木造り浴槽で、湯温は40℃位。夜は満天の星空を、翌朝はくじゅう連山を遠く望みながら、湯浴みを満喫できました。朝食の時、テラスから見える眺めも素晴らしく、いい朝を迎えられました。
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