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白骨温泉に佇む、慶応元年(1865年)創業の老舗宿。日曜日の午後、日帰り入浴して来ました。フロントで入浴料700円を払うと、玄関から一度館外へ。敷地奥の三角屋根の日帰り専用出入口から、再び館内に入ります。脱衣場は畳敷き。浴室の戸を開けると、硫黄の匂いに包まれます。20人サイズの石造り内湯には、青みがかった乳白色の含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉(新宅新源泉1号)がかけ流し。PH6.5ながら、肌がツルツルする浴感です。湯温は41℃位。口に含むと、酸っぱエグイ味。続いて、外の露天風呂へ。サンダルを履いて、木製の通路を上ります。14人サイズの石組み浴槽には、丸太や竹の樋から湯が注がれ、野趣溢れる造り。きれいな青みを帯びた乳白色の湯は、こちらも41℃位。風のそよぐ音、湯の流れ落ちる音に癒されます。浴槽に白く付着するのは、析出した炭酸カルシウム。白骨温泉の語源は、この様から白船温泉と呼ばれたことに由来するのだとか。緑に囲まれ、しばらく貸切状態で極上の湯を満喫できました。
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