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投稿日:2006年9月24日
「量子エネルギー温泉」の謎 (虹の宿ホテル花景色)
ごんごんさん [入浴日: 2006年9月19日 / 2時間以内]
33.0点
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存在は知っていたけど、お気に入りの夜明薬湯が近いので全く利用したことの無かった筑後川温泉。高速バス杷木バス停から徒歩で行けることが判ったのと、雑誌「温泉博士」の温泉手形があったのとで初訪問することにしました。杷木バス停からは徒歩10分少々。公共交通機関しか利用出来ないときにはとても便利です。
しかし…
寂れてる…。昭和30年代と比較的最近に出来た旅館8軒のみのこぢんまりとした温泉街なのですが、開湯されたときのまま一度もブームを迎えることなく現在に至った、という哀愁を帯びたオーラが漂っています。
そんなオーラを振り払いたいのでしょうか、こちらホテル花景色さんは看板が虹色、建物も黄色と目の覚めるようなカラーリングです。玄関には虹のそれぞれの色から得られるエネルギーについて解説した看板があります。赤は生殖器などの臓器に効くそうです。へぇと感心しましたが、橙以降を読む元気が出ませんでした。私自身エネルギーが足りなかったのかもしれません。けど、そんなお疲れ気味の私でもきっとこの温泉に入れば大丈夫なはず!だって添付した写真にある通り、「世界初クアンタム(量子エネルギー)温泉」なるものがあるのです!2005年春に独自掘削して14t/時間の泉源を掘り当てられたとのこと。「世界初」ですよ!「量子エネルギー」ですよ!(←無理矢理気分を盛り上げてみる)
本館の受付へ行って温泉手形をおずおずと出します。「本館のお風呂でよろしいですか?」とおねえさんに訊かれ、無料で利用する負い目があったのでついつい「はい」と答えてしまいました。するとおねえさんは「ではジャングル風呂にご案内いたします。」
ハァ?!ジャングル風呂?あの一昔前に流行ったというアレ…?
実際行ってみると確かにアレでした…orz。天井が温室みたいな塩ビ波板(年季入ってます)で出来ていて、その屋根の下にソテツなどトロピカルな植物が植わっています。えーっと、昔はこういうの流行ったんですかね?外の看板とも相まって探偵ナイトスクープ的「パラダイス」(←桂小枝の声で)にしか見えないんですが。温泉手形でも新設された別棟の露天風呂ぐらいには入れたはず。勇気を出して「本館じゃない方」って言えば良かった~!激しく後悔です。
カラン & シャワーが3つに大きめの湯舟が1つという構成。他の利用者は新しい露天風呂か家族風呂しか利用しないのか、お湯もとってもクリアできれいでした。お湯ぐらいはちょっと期待出来るのかな、と思ったのですが物凄くぬるい。風邪引きそうにぬるい!良心的に源泉のまま使っているのかもしれないけど、肌寒さを感じるこの季節にはちょっとつらい。量子エネルギーを感じるどころではありません。肌触りが柔らかく、入りやすいお湯ではありましたが、湯舟が妙に深くてくつろげなかったこともあり、早々に出てきてしまいました。
どんよりとした気分とは裏腹にカラフルな色の脱衣籠(これも何かのエネルギーと関係?)が並ぶ脱衣所でトホホな気分で服を着ていて、ふと肌を見ると透明感が出てつるつる。美肌効果はあるようです。
それにしても掛け流しを謳っているけど14t/時間(=約230リットル/分)で家族風呂5室、大浴場3室に対応出来るんでしょうか?ちょっと疑問でした。まぁ、美肌効果があるからいいけど。
肌つるつるでちょっと機嫌が良くなったこともあり、まったくお金を落とさないのも何なので帰りに売店に寄りました。所謂おみやげ物は少なく、自然派っぽいお菓子なんかが沢山売っていて、利用者の健康を考える、という一貫したポリシーが伺えました。2種類買って帰りましたが、激ウマではないけれど、素朴なおいしさでした。
受付兼売店の売り子さんに「量子エネルギー温泉って結局何よ?」と聞こうかとも思ったのですが、余りにも近所のおばちゃん風の方だったので聞きそびれてしまいました。ということで、残念ながら「量子エネルギー温泉」とは何か、未だに謎です。入った感じでは癖のないぬるめのお湯としか判りませんでした。
ところで、「ファミリーホテル」というからにはお子様だけでなくお父さんへのサービスは何かあるのかな?という疑問を持っていたのですが、ホテルの前に「フィリピンパブ翔」がありました。お母さんを置いてお父さんが利用出来るのか?という新たな疑問が生まれましたが、お父さんの存在を無視したり、忘れてたりしてないということで、ちょっとニヤリとしました。0人が参考にしています