- 温泉TOP
- >
- 九州・沖縄
- >
- 大分県
- >
- 別府周辺
- >
- 明礬温泉
- >
- 鍋山の湯
- >
- 鍋山の湯の口コミ一覧
- >
- 鍋山の湯の口コミ 強烈、の一言
-
午前五時半。時折、別府の夜景が見え隠れするとはいえ周囲は真っ暗。道は合ってるんだろうか、車が頓挫したらどうしようかと不安に駆られながら、車の腹を派手に擦って山道を駆け上る事 15 分くらい。途中、一台の車とすれ違って多少の安堵を覚える。山道の行き当たりがちょっと広くなっていてちょうど車が止められるようだ。
ちょうど地元と思われる3人組みの若い衆が湯に向かうようだったので見失わないように後をつけた。車中泊用のランタン片手に、舗装どころか「人が踏みしだいただけの岩道」を徒歩で登ることさらに 10 分、やっと着いた所は山の中腹のススキに隠れた2つの湯船。とにかく寒い。頭上のオリオンなぞどうでも良いからさっさと湯に浸かる。
強い硫黄の香りが鼻につき、長く浸かっていると肌がピリピリする乳白色の湯だ。酸性の硫黄泉だろう。硫黄と言えば和歌山のつぼ湯に入ったがその比ではない。それもそのはず、見渡してみると、周りの岩を硫黄で染めた噴出口らしきものがぽつぽつ見える。湯船から岩を挟んでちょっと上にも噴出口らしきものがあり、玉子が茹でられるようだ。湯には胡椒粒程度の黒い硫化物が沈んでいる。そのせいで湯を上がると尻手背中などが黒くなる。
暗いうちの星空や夜景もきれいだ (夜景はススキで湯船からは見えないが)。湯船と星空、夜景、朝日、この野湯に浸かりながらの夜明けは最高。車の腹擦って苦労して登った甲斐があった。
晴れていれば愛車 RX-8 でも登れるということが判明したが、雨や雪でぬかるんでいたら FR は絶対無理、ありえん。セダンクラスでも腹擦らず目的地へたどり着くのは至難の業だろう。いや、上手い下手にかかわらず物理的に。なのでタクシー頼んでも登ってくれないかもしれない。鍋山・扇山を見渡す景色も良いので、晴れてればハイキング気分で歩くのも良いと思う。このサイトの地図が結構ずれているので貼り付けておく。
http://www.mapion.co.jp/c/f?grp=all&uc=1&scl=70000&el=131%2F26%2F40.381&pnf=1&size=500%2C500&nl=33%2F18%2F42.213
そうそう、湯の刺激が強いので、肌の弱い人は次に白湯っぽいところへハシゴしたほうが良いと思う。実際この温泉に入ってから半日ほど、次の温泉に入るまで肌がビリビリしていた。硫黄は角質を破壊して体の抵抗力を低下させ風邪などを引きやすくするし (実際これで医者にかかった)、体中から匂う硫黄臭、硫化物の黒ずみなど、次の湯も考えて向かった方が良いかも。0人が参考にしています