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訪れた前日に友人から、ここに行かないともぐりだと言われ行ってみた。外観は一昔前の建物で、レトロそのもの。受付で1050円払って、貴重品をロッカーに預けてから湯船へと向かう。ところがこれがいささか長い道のり。屋根月の廊下を延々と歩いた先に畳敷きの休憩所がある。ここで入浴券を渡して脱衣所に入る。
脱衣所は結構広く2部屋ある。ここで衣服を脱いで、先ずはコロイド湯に。結構熱めのイオウ泉だが、かなり広く、のんびりと入ることが出来た。ここで体を温め、お目当ての泥湯に。先ずは内湯の泥湯。灰色をした泥でまったく下が見えない。そろりそろりとお湯に入る。そのとたん下に沈殿した泥が雲のように巻き上がってくる。一番ぬるい場所でじっと我慢の子。ここは泥を撹拌しないようにと注意書きがあった。問題はシャワー。この湯を出て、別の湯船に向かうときは体を洗っていくように、と書かれているのだが、このシャワーが水。冬の季節に水では泣けてきた。
次に混浴の露天の泥湯に。大きな湯船と小さな湯船の2つがある。見ると皆体に泥を塗りつけている。女性も顔に泥パックだ。私は人が少ない小さなほうの湯船に入った。泉温は適温でこちらの泥は灰色ではなく粘土色。湯船の端のほうでゴボゴボと音を立ててお湯が噴出していた。恐らくそこから泥が噴出しているのだろう。
毛穴の中まで入った泥を取るために蒸し湯で汗を流し、今度はぬるい滝の湯で湯浴み。最後に熱めのコロイドの湯で仕上げ。この流れで楽しんだ。これまでいくつか泥湯に入ったが、これほどの規模は初めて。しかも、泥そのものがほかとはまるで違った。温泉そのものでは満点だが、建物など他の面でも気配りがあったら、と惜しまれてならない。4人が参考にしています