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ここを訪れるのは五回目になる。
いつも駅でレンタサイクルして行くのだが、
同行者は必ず坂道に悲鳴を上げる。最初は必死にペダルを
踏んでいるのだが、その内に手押しに成り、まるで一杯食わされたような顔でこちらを見る。
「もう少しやから」と笑いながらいうと、「本当でしょうな」と
猜疑心が怒りに変わりそうな表情になるから面白い。
しかし、宿についてブルーの大露天風呂を見ると、「うわー」と
歓声を上げ、そして「ありがとう、ええ所に連れてきてもらいました」と、感謝感謝である。
帰りは坂道を下るだけだから実に爽快。そのまま一気に降りて、
いつも行きつけの蕎麦屋に入り、ビールで乾杯する。
このパターンで満足しない人はいない。
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