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ここは旅館ですが、日帰り入浴利用者も多いので気軽に訪れることができます。ただ、全国的にも有名な温泉らしく、和歌山どころか近畿圏以外のナンバープレートの車も結構見ます。私は和歌山県民ですぐ行ける距離にあるので、日帰り利用で評価も温泉のみです。
「含二酸化炭素・鉄-カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉」と泉質名だけ見ても、これだけ長ければ相当濃厚な温泉だと想像がつくと思います。ここの小冊子を見ましたが、実際、含有成分総量が18185㎎/㎏あるそうで、全国屈指の高濃度らしいです。
飲泉できるので、源泉を飲みましたが、とても源泉だけではえぐ過ぎて飲めるものではありません。源泉を水で薄めて飲むことになります。飲泉場の近くでは、パイプの中をお湯が音を立てながら上がって行く様を見ることができます。ここの温泉は地下500mから自噴している炭酸温泉です。
浴槽も、温泉成分が濃厚すぎるため、析出物で覆われています。湯船の底も凸凹しています。茶色の鉄泉で、よく味噌汁のような温泉だと言われていますが、味噌汁をさらに濃くしたような印象です。
内湯は、38℃・41℃の加温湯と26℃の源泉、あと白湯からなります。特に、41℃と26℃のお湯を交互に入る、温冷入浴を勧めています。壁には、神霊によって湧出した霊泉であるとも書かれていました。(実際この温泉の近くには薬師如来が祀られてあります。)あと、露天は40℃で、以前関西の番組で、露天は〆に入るのが良いと女将さんが言っているのを見たことがあります。38℃と40℃の浴槽は3人入ればいっぱいになる狭いものです。
私が行った日は、雨が強く降っていてかなりの悪天候でしたが、込み具合もかなりのものでした。地元・他府県関係なく、それだけ人気のある名湯だと思います。ただ、それだけ気を使いますね。特に私が不便だと思っているのが、露天へ行くには内湯の中を通って行かなければならないことです。露天へ行くにも、内湯で浸かっている方も体の置き場所・足の曲げ伸ばしなど気を使うことはあると思います。あと41℃の浴槽の上に38℃の浴槽があり段差があるので上り降りに気を使います。お湯は文句ありませんが、浴室の構造上、不便な所があるかな…と思いました。
補足 私は地元民で朝早くここに行くことはありませんが、宿泊者は朝一番のお湯だと温泉成分の膜が浮いた一番新鮮な湯に入れるそうです。私自身は、それが体験できないのがすごく残念です。9人が参考にしています