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施設はまるで古い公民館、浴場は古い体育館を思わせるいい雰囲気が出ています。私には子供の頃に戻ったような懐かしさがありましたね。脱衣所の床はことのほか冷たく、衣服を脱ぐと早速レトロな浴槽へ向かいました。
表示によるとお湯は循環・殺菌剤使用で、やや白濁しています。ただ硫黄臭が漂い殺菌剤の匂いなどは全く感じず、加温され温まり感が強くて気持ち良い浴感です。ジャグジーのようになっていて、しばらく浸かると汗が流れてきて熱く感じるので、浴槽の縁に胡坐をかき休憩を繰り返しました。
中央の湯出口には達磨のモニュメントがあり、飲泉用のコップが置かれています。四角い浴槽は大きくて20人は浸かれるくらい。左右にカラン並び、「洗髪用」と注意書きのあるシャワーも2基ありました。脱衣所には小さいドライヤーもひとつあります。
9時から16時は温泉センター、17時以降は共同浴場として使い分けられている施設で入浴料金が異なるようです。16時までは『いちいの間』という畳敷きの一般休憩所で寛げるようになっています。お年寄りが殆どで、テレビを見ながら皆さん蜜柑を食べたり寝転んで休まれていました。お茶も飲めますが、お茶の葉は1袋100円での売店販売です。
大きさの割りに素朴な施設でほのぼのしていて良かったです。玄関を入ると色鮮やかな「七宝飾り」という、手鞠の形をした飾りが上から吊るされていて目を引きます。これは利用者の手作りとのことで、親しまれている様子が窺えるものです。
それにしてもおよそ25年ぶりに訪れた別所温泉。電車で来た記憶だけは残っていましたが、こんなに小さい駅だったんですね…。0人が参考にしています