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なんと言ってもつぼ湯は湯の峰温泉の象徴、小さな谷川の岩床に小さな湯小屋が建っているだけのものだが、1200年ほど前から湧いているとされるとてつもない歴史を有する温泉。世界遺産の湯はここでしか入浴できない。
この湯は貸し切りであるので、湯の峰温泉公衆浴場の受付で料金を支払い、番号札をもらう。待ち時間はつぼ湯の近くにあるお茶屋さんで休息するのが便利で、温泉水を利用した珈琲はなかなかの味だった。なお、入浴時には小屋の外に靴を置いておくのがルールらしく、靴のまま小屋に入ると管理人のモニターでその様が映し出されるため、マイクで注意されて恥をかくので注意のこと。
岩の湯舟はせいぜい大人二人が入浴できる規模、私が入浴した際にはやや青みがかった乳白色といった色合いで、硫化水素臭が小屋に充満してまことに芳しいものだった。湯温はさすがに高く、水で冷まさなければゆっくりと入浴できない。たとえ一時水で湯温を下げたとしても、湯舟が小さいのですぐに温度は戻る。
底は砂利になっており、下から源泉が湧いている。憧れの足元湧出温泉である。これぞ天然温泉。
泉質も雰囲気も申し分なく、そのうえ唯一の世界遺産登録の湯ときている。750円必要だが、公衆浴場にも併せて入浴できるのでむしろ割安感さえ感じる。3人が参考にしています