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つぼ湯は750円と高めだが、つぼ湯に入浴するとここの公衆浴場のくすり湯か一般浴場のどちらかを無料で利用できる。湯番は交代で何人かしているようだが、この日は感じのいいお兄さんだった。(そういう意味でサービス4点をつけた。)
つぼ湯が高温なため、体を冷ましてから入ることにした。近くには湯筒があり、ここでは卵や芋などを茹でて食べることができる。奥には地蔵さまが祀られてある。
その手前には東光寺があり、そこに祀られている薬師如来の胸からお湯が湧き出したことから湯の胸薬師と呼ばれていて、それが転じて「湯の峰」となったそうである。
その寺を参った後、くすり湯に入浴した。くすり湯は源泉100%だが、シャンプー・石鹸は使えなくて、値段は高め。対して、一般浴場は値段は安めで、シャンプーなどは使えるが、お湯は加水しているため、湯の質としてはくすり湯よりは劣ることになるのだろう。くすり湯でシャンプーなどの使用を禁止しているのは、お湯を大事にしたいのと、客にお湯を第一に楽しんでもらいたいことの表れだろうと思う。
お湯はつぼ湯同様、白濁したものだった。前回来た時は、無色透明だったので、つぼ湯同様色が変化したりするのだろう。5人入ればいっぱいかなという広さである。
ここのお湯も高温で長湯はできないが、湯の質は格別である。私は2回来て、2回ともつぼ湯とセットで入浴したが、つぼ湯が待ち時間長くて入れなくても、この公衆浴場だけ入っていく価値は充分あると思う。泉質は同じだろうから、浴感はそう変わらないだろう。湯治で利用する人も多いらしい。
本宮には、他に川湯・渡瀬とあるが、泉質としては湯の峰が一番ではないかと思う。古い旅館が並ぶだけの静かな地味な温泉街で、同じ和歌山の白浜とは対照的だが、余計なものがない良さがある。いつまでもこのままで残っていて欲しい温泉街だと思った。2人が参考にしています