-
投稿日:2023年3月20日
殿様湯と並ぶ武雄温泉の源泉かけ流し湯処… (武雄温泉 家老湯)
きくりんさん [入浴日: 2022年4月11日 / 2時間以内]
55.0点
-
55.0点
-
44.0点
-
0 - 点
-
0 - 点
殿様湯と並ぶ武雄温泉の源泉かけ流し湯処
嬉野温泉とともに、佐賀県を代表する温泉として知られる武雄温泉。そのまさにシンボルと言うべき湯処で、国の重要文化財に指定される楼門と新館(現在は資料館)、3つの公衆浴場と3つの貸切風呂、素泊りの宿泊施設を備える総合温泉テーマパークでもあります。平日の午後、その中の1つ「家老湯」を利用してみました。
隣接する駐車場もありますが、竜宮城をイメージさせる楼門をくぐって敷地内に入ると、奥の突き当りが見事な朱塗りの新館。いずれも、東京駅を手掛けた辰野金吾氏による設計なのだとか。
その左手に貸切風呂「柄崎亭」の建物があり、受付はこの窓口で。私が訪れた時は、入浴料が平日2500円(土日祝3000円)でしたが、観光協会のHPによると現在は平日3000円(土日祝3500円)に値上げ。電話予約等は出来ず、到着してから順番待ちになります。
入泉券と鍵を受取ったら少し石段を下りて、隣に建つ鄙びた外観の貸切風呂「殿様湯・家老湯」へ。扉を開けて靴を鍵付きのシューズBOXにしまい、横の階段をギシギシと音を立てて上がると殿様湯と家老湯の入口。何と隣あっていて、家老湯は正面です。
実は、この時は受付で「殿様湯の後に家老湯も入れますか?」と尋ね、たまたま予約が無かったので連湯がOK。鍵が殿様湯と共通で、入浴料も既に支払済の為、殿様湯を出てすぐ隣の家老湯へ。
中に入ると、広縁付きの4畳半の控えの間があります。窓から、柄崎亭と新館の景色。木製の扉を開けて、左手に階段を下りていった先に浴室があります。
籐籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーなし(控えの間にあり)。殿様湯と比べると、少し狭いかな。更に階段を下りると、左側に1人分のシャワー付カラン(カランも温泉)がある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
壁際に1.5人サイズのタイル張り石枠内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 武雄温泉 第5号源泉と第6号源泉の混合泉)がザーザーと源泉かけ流しにされています。第5号源泉44.2℃と第6号源泉50.2℃を、湯温44℃位で供給。肌がスベスベする浴感です。ライオンの湯口から注がれ、口に含むと石膏臭がしてまろやかな味。浴槽が小さいので、肩まで浸かるとザブーンと床いっぱいに湯がオーバーフロー。熱ければ、自分で加水して調整もできます。
全体的にシンプルなタイル張りの床や壁ですが、階段下には組紐模様のような模様のタイルだったり、壁には白いタイルのアクセントに菱形帯模様のタイルを使う等、ド派手な殿様湯と比べると慎ましくも小洒落た浴室です。湯の流れ落ちる音に癒されながら、がっつりと熱めの良泉を満喫できました。
湯上がりに、控えの間でお茶を飲みつつ、まったりできるのもいいですね。殿様湯と同様、源泉かけ流しにこだわるなら是非訪れて欲しい湯処です。
〈武雄温泉 第5号源泉〉
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン176.3mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン2.7mg、フッ素イオン4.4mg、塩素イオン70.2mg、硫酸イオン3.2mg、炭酸水素イオン329.8mg、炭酸イオン9.9mg、メタケイ酸49.1mg、メタホウ酸7.5mg、成分総計655.5mg
〈武雄温泉 第6号源泉〉
主な成分: リチウムイオン0.3mg、ナトリウムイオン215.3mg、アンモニウムイオン0.1mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン2.8mg、フッ素イオン5.3mg、塩素イオン82.5mg、硫酸イオン1.0mg、炭酸水素イオン390.0mg、炭酸イオン14.7mg、メタケイ酸53.1mg、メタホウ酸9.7mg、成分総計776.8mg15人が参考にしています