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17日から気温が上がるとの予想だったので、その前に温泉に行っておこう思い立ち、喜連川周辺では一番入浴してみたいと思っていたここ松島温泉を訪ねた。
靴箱の鍵をフロントに渡し、脱衣場のロッカーの鍵を受け取るシステムだ。入浴料は820円。フロントから浴室に向かう廊下が、落ち着いた品のある造りで好感が持てる。
浴室はスペースを十分取った作りで、湯舟と洗い場が離れている。湯舟は黒御影石造りで、8人ほどが入れる大きさだ。お湯は微かに黄色掛かっており、ぬるぬるする浴感である。アルカリ性単純泉だが、炭酸水素塩系と感じられる。湯温は39度ほどか。時折、微かな硫化水素臭を感じることができる。この手のお湯は角質化した皮膚が柔らかくなるので、湯舟の中でうっかり体をこすると垢となってしまうので注意を要する。
洗い場はカランかシャワーのどちらかだけで、源泉をそのま使っている。よって水も出ないし、温度調節も出来ない。シャワーだけの洗い場というのは初めてだが、カランだけの洗い場と同じように使い勝手は良くない。
露天の湯舟も8人サイズの石造りで、湯温は39度弱というところか。40.6度の源泉をそのまま投入しているとのことなので、湯温は季節や天候で変わるのだろう。湯舟の中には、腰を掛けられる平らな石がいくつかある。半身浴のためと思うが、お湯が胸までくるもの、腰が隠れる程度のものなどその深さがそれぞれ異なり、ゆっくり露天で過ごせるよう配意されている。
今回は利用しなかったが無料の休憩室があって、提供される食事のメニューが豊富で、長時間の滞在が意識されているのかと思った。また、お湯がアトピーなどに大変良いと評判で、宿泊棟が併設されているなど、現代版湯治宿と呼ぶべき存在なのかとも思った。47人が参考にしています