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何年も前、初めてここへ行った時、近くに早乙女温泉もあるのにこんな薄い温泉に行く人がいるのかなどと口にしながら行き、湯につかった途端、アル単の柔らかな浴感に考えが間違っていたことと、温泉の奥深さを思い知らされた事を思い出す。
あるサイトで、「乙女の湯は泡が一杯」という文章を見て、そんな記憶はハッキリ無かったためその確認もあり行ってきた。
まずその泡のことだが、成分表では遊離二酸化炭素分は0のはずなのに泡だらけだった。皮膚に付く泡は勿論あるが、湯をよく見ているとその中に細かい泡が一面に動いているのだ。ツルツル、スベスベ感は勿論抜群だが、あの泡は県内随一と言える。
よくここの評価で垢が湯面に浮いて見えると言うのがあるが、それは泡が毛などを包んで浮き上がるせいだと分かった。洗い場のカランからは源泉100%が出てくるが、備え付けのケロリン桶に湯を溜めると泡が浮いてくるぐらいだ。まるで炭酸水のように。施設の従業員も含め、あまり自覚がないようだが、これは特筆すべき事だ。
スベスベ感については炭酸イオン分が48.5mg、1.62ミリバルと炭酸水素イオン分(77mg、1.26ミリバル)より多く、pH9.2というアルカリ性とも相まって強く感じられるものと思う。
成分表の表示より凄い湯にまた出会ってしまった。5人が参考にしています