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会津の塩化物泉をはしごして少々疲労感があったものの、やはりシメに硫黄泉に入っておきたいなぁと思って、塩原の新湯に寄ってみた。むじなの湯は入ったことがあったので、寺の湯と中の湯に決めていた。
夕方6時少し前、霧雨漂う奥塩原は閑散としていた。日帰り客はピークを過ぎ、泊り客はそろそろ夕食が控えているからだろう。入口の扉を開けると薄暗がりの中は無人だった。
屋外でも漂っている硫黄臭は浴室に入るとさらに凝縮した香りとなって充満していた。3人入れば狭苦しそうな小さ目の木造りの浴槽だが、一人だと逆にこれくらいの大きさが落ち着く。思ったより入りやすい温度は先客による加水の結果か。しかし、湯屋脇の源泉から供給されている湯にくたびれ感はなく、きめ細かな白濁の酸性硫黄泉をカラダに摺りこんだ。8人が参考にしています