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11月20日・午前11時、那須の北温泉に宿泊した翌朝、立ち寄りました。
本当の第一志望はこちらのクチコミで好評の「むじなの湯」だったのですが、あいにくのこと清掃中の札が! あまつさえ中から地元のおじさんがでてきておもむろに、
「いや~ オレも朝湯してたら、今日月曜は掃除すっから早ぅ出てくれっていわれたんだわ(凄い栃木弁で)」
そーゆーわけでトボトボと、硫黄の香りが漂う雨の奥塩原をしばしさすらって新たに見つけたのが、こちらの共同湯「中の湯」でありました。
鍵、かかっていて、近くの旅館のひとにあけてもらいます。そのひとにいわせると、ここ、相当の名湯だとか。
扉の缶に300円入れて、そんなに大きくない湯小屋をあけると、胸に染みる濃い硫黄の匂いがつ~ん。わあ、また独占でいいのかい、と逸る気持ちで脱衣して、湯加減をみるためにお湯に手をいれてみたら、
ぎょ・え~っ!(X<>X)
悶絶しました。いや、熱いわ熱い。那須「鹿の湯」の最高に熱い湯船以上の熱湯。こりゃ入浴するしない以前の問題だとさっそく水を多量に投入しはじめました。木枠の窓も思いっきしあけて、座り心地のいい木の床に腰かけてと・・・外の薄曇の雨空を眺めながら、十数分くらいそうしてたかなあ。
ようやく人間に適温くらいになったようなので恐る恐る入ってみるなら、ああ、なるほど、こりゃ名湯だわ。
いわゆるサイコーの濁り湯ってやつですか。身体に触れる感じが想像を絶する柔らかさ。爪のあいだから毛穴からゴンゴンいい成分が染み入ってくるのが分かります。やっぱ、やっぱ、濁り湯はいい、透明なお湯にここのとここってましたけど、濁り湯はどーしても独特、湯浴みの醍醐味ここにありって感じです(^~^;+
結局30分以上延々とつかってしまいました。
ただ、いくらか薄めすぎてぬるめにしてしまって・・・地元の頑固爺さんが、
「誰だ、こんなに薄めちまったトンチキは!」
と怒鳴りまくる映像が突如として脳内に去来したんで、あたふたと逃げるように脱衣所をあとにしてしまいましたけど。
けど、よかったあ・・・「中の湯」はいい、フロントのおじさんのいう通りの満足の名湯でありました。2人が参考にしています