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投稿日:2016年6月30日
祭囃子が聞こえる・・・練習だけど (渋温泉 湯本旅館)
sinさん [入浴日: 2016年6月27日 / 1泊]
44.0点
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44.0点
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33.0点
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44.0点
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33.0点
志賀高原に登って行くにしても降りて来るにしても、渋温泉の脇はよく通っていたのだが、周りの個性的な温泉を優先させたので訪れる機会が無かった。外湯が九つ有りながら、日帰り客に解放しているのは九番だけというのも訪れる意欲を削いでいたと思う。一度温泉街の中を車で通ったことがあったが、道路が狭いうえに駐車場が無く、渋温泉での入湯は宿泊でしかないと思ったものだった。
一人で泊まることが出来る宿で、温泉街の中心にあるなど他の条件が良く、口コミの評価も高かった湯本館を選んだ。15時過ぎに到着したがすぐ外湯巡りをして、夕食前に内湯に入った。内湯は、6人ほどが入れる大きさで、無色透明なお湯が掛け流されている。自家源泉の単純泉だが、ナトリウム、カルシウム、硫酸塩、塩化物を多く含有している。弱い硫酸塩系の匂いがして、白い湯花も舞っている。ただ、湯温は45度強というところであった。共同湯ではないのだから、湯温の管理はして欲しいというのが本音であった。結局湯温を下げずそのまま入浴したが、外湯巡りをした後でもあり、カラスの行水となってしまった。
午後9時を回ってから露天風呂に入った。露天風呂は貸切で、内湯とは別のところにある。帳場で鍵を借り中に入ると、脱衣場は小さな造りで、浴室とはガラス戸で仕切られている。湯舟は自然石を組んだ造りで、5人ほどが入れる大きさだ。湯口は二つで、二種類の源泉が投入されていると判る。微白濁のお湯が掛け流されており、酸化鉄のような金属臭と弱い硫酸塩系の匂いがする。とろりとした浴感だが、ここも湯温は45度強位だった。今度は加水して、自分の周りだけ43度まで下げながら、ゆっくり入浴した。ただ、排水溝に流れ落ちる水の音が大きく響いて、興ざめと言えば興ざめではあった。分析書は掲出されておらず正確なところは不明だが、お湯は硫酸塩泉系という感じがした。
夕食後、窓際で寛いでいると何処からか祭囃子が聞こえてきた。窓を開けてよく聴くと、横湯川対岸のビルからのようであった。夏祭りのお囃子の練習でもしているのであろうか。そのお囃子は、個人的な好みからすればやや軽快に過ぎたが、鄙びた温泉宿の夜を一人で過ごす身には出来すぎた演出と言えた。5人が参考にしています
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