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野沢温泉の共同湯巡りを急遽予定より早めに切り上げて向かったのがこちら地獄谷温泉後楽館さん。以前温泉サイトで白銀の露天で猿と人間が一緒に浸かっている写真を目にして以来、いつか訪問してみたいと思っていましたが、チャンスは突然巡ってきました。残り数キロというところから細い山道に入りましたが、その途端に大渋滞。ちょうどう休日のお昼前だったため、これから向かう車と観光を終えて下ってくる車で相互通行がままならず凄い状態になっていまました。場所によってはギリギリ数センチの世界で通り過ぎなければならず、ヒヤヒヤしました。運転に自信のない方は覚悟しておいたほうがいいでしょう。ようやく駐車場に到着すると、なんともう猿が2-3頭ウロウロしてるじゃありませんか。かなり人なれしている様子です。
駐車料金500円を支払い、そこからさらに遊歩道のような山道を10分ほど登っていくと件の後楽館さんに到着します。この山道も一部急なところがありますので、お年寄りや小さなお子さんは注意なさってください。到着してまず目に入ったのが天然記念物の噴泉です。勢い良く噴出しており、温泉ボルテージが一気に高まります。後楽館のマスコット犬、ミッキーを一撫ぜしたあと受付を済まし(入浴料は500円也)、早速浴室へ。受付のときにお宿の方から、さっき露天の様子を見に行ったら待ち伏せ専門の猿がいたので注意してくださいと言われ、少々ビビリモードに(笑)。なにせ生まれてこの方猿に待ち伏せされたことなどありませんのドキドキしながら浴室へ向かいます。館内はかなり年季の入った木造でした。
まず内湯ですが、総木造りでとても雰囲気の良い浴室&浴槽。使い込まれが浴槽だけが持つ「こなれ感」が良い雰囲気をかもし出しています。2-3人サイズのコンパクトな浴槽ですが、不思議と安らぎを感じる湯船です。湯温は加水が少々施された状態で体感42度の適温ジャストフィット、無色透明の柔らかい浴感で肌の当たりもまろやか。突出した個性や自己主張のある湯ではありませんが、そこか逆に心地良いのかもしれません。浴室の窓には噴泉のほうから内部が見えないように一部マジックミラーも使用していました。
次に露天ですが、内湯から専用の扉を開けてそのまま裸で移動できるようになっています。湯船はコンクリ製の長方形で、2連構成。手前が10人、奥が2人サイズといったところ。内湯よりも温めの体感40度で泉質もあって長湯にはもってこい。白いカス情の湯の花も多数浮遊していました。目の前には噴泉も見え、開放感は抜群なのですが、噴泉や野猿公苑へ行く大勢の観光客の視線に晒されます。湯船に入ってしまえば何ということもありませんが、シャイな方や女性には厳しいかもしれません。
露天を心行くまで堪能して内湯に戻ろうとしていると、例の待ち伏せ猿が噴泉のほうから橋を渡ってこちらにやってくるのが見えました。結構体のデカイ猿で観光客と一緒に堂々と当たり前のように橋を渡っていたのには笑えました。カメラをビニール袋に入れていたので、食べ物と勘違いして奪われたら目も当てられませんので、急いで内湯に避難し、こちらの湯浴みを終了したのでした。
こちらに向かう時に、激しく渋滞していたので、お風呂もかなり混雑していると思いましたが、男性は私と父、その他2人、女性は連れしかいなかったとのこと。ほとんどの方は温泉を素通りし噴泉や野猿公苑を楽しんで帰られるようです。
帰り際にもう一度老犬ミッキーの頭を撫ぜ回しましたが、やっぱり寝ているミッキーなのでした。
※下で話題になっていた猿の糞などは全く見当たりませんでした。もっと寒くなって猿達がお風呂に集まってくるようになると見られる現象なのかもしれません。5人が参考にしています