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長野県の秘湯というと必ずといって良いほど話題にぼるのが、こちらの五色の湯旅館さんです。アクセスは群馬県(草津・万座)方面からと長野県(子安・山田温泉)方面からの2ルート。長野県側からのアプローチのほうが容易です。群馬県側から行く場合は国道292号線から県道66号線へ入ります。途中から山田牧場を突っ切るような形になり、初めて行かれる場合少々ビックリするかもしれません。奥山田温泉を通過すればもうすぐです。
こちらの温泉の売りは、その名の通り季節や気温、湯使いの変化によって微妙に変化する源泉です。ラインナップは大きく分けて露天と内湯の二つ。露天は先に画像投稿したとおり、青み掛かった乳白色や灰色掛かった墨色の湯が楽しめる岩風呂になっています。
一方内湯は、伝統的な湯治宿そのものの総木造りで湯情満点。3人サイズの小さい浴槽&浴室ですが、私好みの鄙び系でテレテレに鄙びています。源泉の成分を吸いきった浴室の風情に毎度見とれてしまいます。浴槽の床は万座の松屋ホテル山のように放射状に板張りされ、なかなか凝った造りです。
湯はご近所の熊の湯温泉や岩手の国見温泉に肉薄するくらい鮮やかで透明感のある緑色のときもあれば、濁りが加わり鳴子の西多賀温泉のような鶯色になる時もあります。さらに酸化が進むと灰色掛かった乳白色にもなるという、まさに五色の湯です。しかも露天と同じ源泉というからこれまた不思議です。
湯温は露天よりも高めのことが多く体感43-4度、露天よりもキリリと活きの良さを感じさせます。しっかりとした玉子臭のある源泉は口に含むと苦味のある玉子味も感知でき、硫黄好きにはたまらない一湯でしょう。
草津や万座からもう一足伸ばして訪問して頂きたい温泉です。12人が参考にしています