口コミ一覧 (口コミ最新投稿日:2022年11月13日)
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宿泊するなら予約ではなく食事を済ませてから飛び込みだ。
玄関で靴を脱ぎまずは右奥へ。ご主人はテレビを大音量で視聴中、お邪魔しないよう百円4枚を置く。廊下を戻って突き当り左の階段を下る。湯への入り口を開けると湯舟が3つ、すのこ敷きの洗い場と洗い桶が目に入る。まずは湯音を確かめてからかけ湯10杯。
温度調整は入浴者任せ、樋を伝わって導かれる源泉をたどり、窓を開けると目前に泉源タンクが湯けむりを吐いている。湯音調整は樋においてある置き石または丸めた靴下でおこなう。大浴槽への経路上にある湯だめ槽がカラン代わりだ。熱いから井戸水と混ぜて使う。前の入浴者から数時間で湯の花が浮いてくる。
じゃま石は100年モノ、靴下も湯の花が析出して原型をとどめない。どの湯舟にしてもかき混ぜ棒でよく混ぜてからだ。消毒塩素臭が一切しない湯に包まれて天井を見上げる。運が良ければ湯守が顔を出すこともある。じゃま石を工夫して浴槽の温度を変えて、かわるがわる浸かり、あがっては汗を出し。
太古の噴火によるカルデラ地形の底に明治時代から続く湯にせっけんやシャンプーは似合わない。窓を開け地熱発電所を望む。この地の自然の恵みはトマト栽培にも活かされている。7人が参考にしています
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濁川温泉のメインストリートである道道778号線から、看板に従い濁川小学校沿いの道を入って行った突き当たり。田園風景の中に佇む、明治時代に開業した鄙びた温泉旅館。3棟からなる建物は、左側が開業当初からあるという浴舎、真ん中は大正時代に改築された旧館、そして右側は昭和になって建てられた新館と、宿の長い歴史を今に伝えています。日曜日の午後、日帰り入浴して来ました。
入浴料400円は、旧館の受付でご主人に。玄関から左へ廊下を進み、突き当たりを左折。階段を少し下りた先に、男湯(混浴)があります。(女性専用の内湯は、新館にあるのだとか)。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、一応仕切りはあるものの、ほとんど男女一緒。ドライヤーは、雰囲気的にもやはりありません。サッシ戸を開けると、梁が剥き出しになった高い天井を持つ、かなり鄙びた浴室。奥には、すのこ板を敷いた洗い場。カランなどはありませんが、アメニティは置かれてます。趣ある石造りの内湯が3つあり、いずれもうっすら黄褐色透明の食塩泉が、源泉かけ流しにされています。源泉は56℃のようですが、脱衣場から見て左側の4人サイズの浴槽で41℃位。右側には、3人サイズの浴槽が2つ並び、奥は42℃強位で、手前は43℃強位で供給。肌がスベスベする浴感です。少しアブラ臭と土類臭が混じったような匂いがして、口に含むと円やかな味。白い粉のような湯の花も、浮いています。床は、長年の温泉成分の析出物でこんもり。明治からある渋い湯船に身を沈め、ずっと貸切状態で至上の湯浴みを楽しめました。
ちなみに、分析書は昭和10年の板に墨で書かれた物が掲示。もちろん自家源泉ですが、詳細は不明です。24人が参考にしています
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森町市街から国道5号を北上、途中で山の方へ左折し5kmくらい走ったところが濁川温泉。温泉街や繁華街は全くない田園地帯ですが、盆地一帯に温泉施設がぽつぽつと並んでいます。
その盆地の北の外れにある一軒の宿が新栄館。正面が木造の2階建てで、新しく作られたと思われる建物が右手にあります。浴室は木造の右手奥。この木造建物がなかなか渋い感じに古くなって床が傾いている…。温泉通として一人で泊まるには楽しそうですが、仲間ととまるには難しそうな感じです(たぶん普通は新しくできた建物に泊まるのでしょう)。
今日は日帰り入浴でしたので、さっそく浴室へ。これがまたレトロないい雰囲気を出しています。木の天井の湯治場みたいな空間に、コンクリートの長方形浴槽が3つ。カランはなくて浴槽からくみ出す方式。お湯は微かに黄色かかった透明なもの。ごく小さな湯ノ花がチラホラ舞っています。臭いは土のような臭い。硫酸塩かCa,Mgあたりが入っているでしょうか。キシキシするような、でもなめらかな感触の湯です。しかもお湯はどんどん供給されており新鮮です。床には析出物がウロコのように堆積して足が痛いほどです。
透明で臭いのきつくない湯は個性が強く出ませんが、新栄館の風呂は独特です。道南では朝日温泉と並んで印象に残りました。15人が参考にしています
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明治、大正、昭和それぞれの時代の建屋が残る宿。混浴の内湯は明治築でそこから続く本館には湯治場風情が色濃く残る。ご主人自らが玄関から脱衣所まで案内してくれ、帰り際にはロビーに飾られた昔の写真を前に、昔の話を聞かせていただいた。今いる新館はかつて千人風呂(露天)があった場所であること、昔は源泉が浴槽の位置で湧いていたが、周囲に施設がたくさんできて今では湯脈が下がってしまったことなど・・・。
おじいさんにはあまり理解できないようだが「古いところだけどこれがいいんだという人も最近いるんだ」と。この先も宿、そして古の混浴風呂を大事に守り続けていただきたい、そう思った。5人が参考にしています
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